フェアトレードやオーガニックという認証から見えてくるもの
みなさんは、フェアトレードやオーガニック認証というのを
ご存知の方は多いかと思います。
そのマークが付いていることで
”このメーカーは信用できる。安心安全のものを作っている。”
など、単純に安心と信頼を感じると思います。
では付いてないということは、ひどいことが起きている?
何があるの?
そう思いませんか?
全てが信頼できないものなのだろうか、、というと
違うと思うのです。
ただこれらの認証、、、
けっこうお金がかかるんです。知ってましたか?
そして、一体このお金はどこへ行くんでしょうか?
考えたことがありますか?
認証をしている機関にとっては経費がかかるのはわかりますが・・・
つまり、検査するのに人件費もかかりますし、色々な書類を作成したり
やはりお金はかかる。
それはある程度わかります。
例えばフェアトレードだったら、と調べると以下のようです。
オーガニック認証も、非常にややこしくて
JASマークなどもつけるだけで何万円もかかる。
しかも毎年、、??
毎年検査される上、その度にお金が加算される。
商品が増えると、また一商品毎に加算される。
手続きも、毎年の申請も、大変な事務作業です。
フェアトレードの機関を調べてみると、フェアトレードジャパンというNPO法人が、この団体を運営しているようです。
オーガニック認証などは各国にありますけれど、日本はJAS認証。
検査としてはきっと安全なのでしょうけれども、
基準ってなんの基準なのでしょう?
話を聞いたことがありますが、ちょっと現場を見にくるだけでも
交通費は別、検査料、報告書制作費、、。
例えば農家さんだったら、、ただでさえ農産物の単価が低いのに、
何万円も言われたら、、、ため息出ますよね。
こういう認証は、確かに信頼や安全基準を満たしていることを証明するのは安全ではないものを売っている人がいる以上
必要な世の中なのはわかりますが
せっかくオーガニックやいいものを広めたい、という人にとっては
大変な負荷がかかります。
ただでさえ安くはできないような手間暇かけて、
いいものを作ったり育てたりしている上に
認証をつけるとしたら、時間・労力・人件費と認証の費用の分が上乗せ。
敷居はとても高く、誰にでもできるとは私には感じられないのです。
となると、オーガニック製品やフェアトレード製品は、始めにくいとすら感じますから、作る人や販売する人が少なければ、人々には広まりにくいのです。
これだけ健康も環境も汚染されているのに世の中がよくならない、
それどころか、ますます汚れ、病気も増えているのだとしたら・・・
できることは、システムを変えることなのです。
もし、私が権力があるような総理とかそういう立場だったとしたら
何するだろう?と思うことがあります。
私だったら、
安全なものを作ろう、販売しようと取り組む人たちには
認証を取るための補助を出せるようにするとおもう。
認証は義務とさせるしかないなら、お金の部分でサポートして、負担をかけず、”ぜひしたい”という人が増えるようにする。
むしろオーガニックや安全なものを作ろうとするのが
本来、普通なのではないでしょうか?
それが特別なものに見えるのは、それはなぜだろうと思いませんか?
普通に作物を育て、ものづくりする世界・・それが当たり前であっても良いのではないでしょうか?
昔にはなかったことが
今は化学肥料と農薬、除草剤、、つまりお薬まみれの世界になり
お薬があたりまえになっているから
薬を使わないで育てるほうが”珍しい”存在。。
なんかおかしいと感じませんか?
本当に、そうじゃないと世界は回らないのでしょうか??
オーガニックやフェアトレードって特別なものではないものであった欲しい。と思います。
すっかりひっくり返ってしまったこの世の中を、バランスの取れた環境に戻したいなら
国全体での政策として取り組む必要があると思うのです。
いちいち高くなったり、手に入りづらかったりする
オーガニック食品や製品・・
その裏にはこういった認証というものの影響はあるとも言えるのでは、と。
農薬や化学肥料を使ったり、人々を奴隷のように働かせたり、、
それが問題だとされるのに
それに対する規制は緩すぎませんか。
生産者全員が検査を受けるように、としたらどうでしょう?
販売する時には、何の農薬を使っているのか、どんな働かせ方をしているのかわかるとか
「農薬・化学肥料を使っています」のシールを貼る。というのはどうでしょう?
そして、そのシールやマークを付けるのが義務となっていて、
少し高めに設定するとか・・・。
けれど、健康に影響を与えた分、そのお金は医療費に充てられる、など。(有料ゴミ袋形式?)
もしくは
全員、共通の検査を受けるようにする。
農薬使っているのであれば、
税金がかかるようにする。そして、それは医療費などに充てられる。
農薬や化学肥料による健康への影響があるのですから
その分を生産者が支払うようにしたら
農薬を使わない方を人々は学び、
薬依存が減って、人々は健康になるはずです。
質の良いものを作っても、高価になるばかりで
そうなったら高級品としてのブランディングなどでさらに経費がかさみ、
限られた人たちむけに作られるようなものになると広がらない。
税金や認証でたくさんの経費がかかってしまい作っている人は利益がない。
もっと一般層に、自然にオーガニックやフェアトレードが浸透しないと
全体では、なかなか変化できないのではないか?と思うことがあるのです。
むしろ、安価にケミカルで作っていくなら
消費者の健康にリスクが伴う、という理由から
生産者に税金を払わせる。
タバコに似ている部分かもしれませんが、
オーガニックだから高い、ではなくて
同じ金額でいいと思うのです。
私自身がオーガニック製品を作っている立場だから
経費がすごくかかる、という現実がわかる。
認証を取るんだったら、もっと儲けを出すために
たくさん作らないといけない、、
たくさん売らないといけない、、
たくさん、、たくさん、、そのためには人も必要になる、、
せっかく良いことをしているのに、
なんのために始めたのか、なんのためにやっているのか
わからなくなる。。となる。
悪循環ですよね。
資本主義の世界の中で、混乱が起きている。
私たちが何にお金をかけて
何に時間を使って
どんな気持ちで活動して、生きていくのか?
資本主義のシステムの影響で
なかなか難しいなと感じることは多々あります。
環境は汚れ、人々の健康状態は悪くなって、
そして、ややこしくややこしくなって、全体的に混乱している。
それを変えられないのは、
その向こう側にある権力で作られたシステムがあるためなのです。
こんな複雑で、ルールに縛られた世界・・・
本当は必要ではない。
私は、この世界に
もっと疑問を持ってもいいと思っています。
真実は、とってもシンプルで
ルールや法律なんかに縛られなくても
私たちは、本当はもっともっと安心安全なものを作り
心を込めてお届けできる世界ができるはず。
人々が健康になれば
医療費が下がる・・あたりまえですよね。
もっとゆとりが生まれます。
もっと健康になれたら
もっとみんなが笑顔になります。
医療費よりも、教育や未来を作る子供たちにお金を使って欲しいと思う。
もっと小さな活動からでも、さまざまな人が自分のできる大きさのことから創造していく・・・が、あたりまえに可能な世界になりますようにと願うのです。
もっとシンプルに
もっと普通に
もっと心地よく
在りたいだけ
なのです。
制度の裏に疑問を持っていい。
なんでも政治家が決めたことやメディアが言うことを
”そういうものだ”と鵜呑みにしなくて良いのです。
なんのため?誰のため?と
疑問を持って、知って、変えていく必要があるのです。
私たちは学校教育の中で
自分の意見を持つことや言われたことに疑問を持つ力を
”失ってしまったこと”に気づくことがキーになります。
世界を複雑に作っている人たちがいて
私たちは振り回されていること
本当は結構コントロール下にあることを
もっと自覚してもいいのです。
ハンドルを自分で握る。その勇気は
"マスクを外すこと"から、そんな気もします。
次はマスクのことなどにも触れてみようかなと思います。