４２．すぐの人？あとでの人？

ああ、、またはじまったな、、とげんなりする。

家にいるとまるでわんこそばのように
次から次へとわたしの一挙手一投足に反応する母

例えば、
書き損じたメモを丸めて置いたとたんに、通りすがりにさっと手が伸びて捨てようとする。

またある日は、タンブラーでお茶を飲みながらPC画面とにらめっこをしていると、またさっと手が伸びてタンブラーを持ち上げて（重さで中身を量っていると思われますww）まだ飲む？と聞かれる。

ついでに捨ててくれようとしているのだろうし、空だったら洗ってくれようとしているのもわかる。

だけどわたしは、おわったらあとでまとめて捨てればいいと思ってるし、洗うし、今、一番したいことに集中したい。そういう性格なのだ。

それを妨げられるのが、気が散るのが地味にキツイ。

頼むから放っておいて！！！！
と怒鳴りたくなるところをぐっとこらえて
「まだ飲むよ」とか、「自分で片づけるからそっとしておいて」と言う。

こういったやりとりが日がな一日ある。

息子と二人でちょっとした親子の会話を楽しみたいのに、割り込んでくることもしょっちゅうだ。
（モノがみつからない系は聞こえたとたんに頼まれてもいないのに探し始めようともする）

この人（母）はなぜこうなんだろう？
どうしてほおっておいてくれないんだろう？
わたしがうんざりしていることになんで気づかないんだろう？

そんな誰かに対してのどうして？なんで？を知ることができるのではないか、、と思ってわたしは仮面心理学というツールを手にしてみたのだった。

仮面心理学でみたときに、「目についたもの、耳にしたことにすぐ反応してしまう」傾向があるかどうかがわかる顔のパーツがある

母はわたしよりもその傾向が強いタイプ。

なので、「あとで」といったん置いておくことができるわたしが「いますぐ」どうにかしたい母のペースにひっぱられる、という構図ができあがる。

もちろん仮面心理学でみた傾向が全てだとは思っていない。

自宅介護の末、他界した夫。
コロナで会えなくなった友人や近所の井戸端会議仲間。
人のためになにかをしたい、を満たしてくれていた人数が激減したのもあるのだろうし、寂しさもあるのだろう。

きれい好きだったり、歳をとって少し意固地になった部分もあるだろうし、もともとの性分など、そうなってしまう要因はひとつじゃないのもわかっている。

だけど、仮面心理学を知ることで「ああ、わたしとはこの感覚が違うんだな」と自分なりに納得のいく答えをだすことができたことは、わたしのメンタルにはとてもよかったのだ。

あれは母なりの思いやりの形のあらわれでもあるんだ、と受け取るには一呼吸おいてみないとわからないくらい、わたしのイラッとポイントとすれすれのところにあるのだけれども（笑）

以前、仮面心理学講座の受講生さんが「これを知ると優しい世界になりますね」と言ってくれたことがある。

自分のいる世界が
そして、自分と相手との世界が。

「こういうことかもしれない」という可能性や新しい捉え方を手にすることで自分と自分の周りが優しい世界になる、ということなんだろう。

嫌いな人は嫌いなままでいいし、嫌なことは嫌だし、どんなに大切な人だってイラっとすることはある。日々の生活を共にしている家族ならなおさらだ。

明日もまたわたしはイラっとするだろうし
ときにはキツイ口調になることだってあるだろう。

だけど、ただわけもわからずイラついたり悲しくなるのと、なぜそうなってしまうのかが（相手がではなく、自分がなぜそう感じてしまうのかということ）わかったうえで、それでもイラついたり悲しくなるのとでは全然違うのだ。

ちなみに、これは母と私の関係性なので
夫と私だと、私が母の立ち位置になりやすい

という逆転劇が起こる(笑）
これが仮面心理学のおもしろいところ

わたしも気づかないうちに、そしてよかれと思ってやってることが、誰かのイラっとポイントを刺激しているかもしれないのだ。

「けいこ、人間関係なんて面倒くさいものよ」とすごーくいい笑顔で言い放ったのは、仮面心理学のおもしろさを教えてくれたわたしの人生の先輩であり友人であり先生だけど、その面倒くささを抱えてでも付き合っていきたい人がいるのは幸せなことでもあるのだろう。

そういう人たちとすごす日々が自分の人生をより色濃く豊かにしてくれるのだから。

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自分で自分を幸せにして
そんな自分で誰かを幸せにできたらいいですよね♡

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