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はじめてのピアノ

『両の手ではじめて奏でる49歳の「ちょうちょ」はギクシャク飛んでいく』

憧れのピアノレッスンを受けることにした。


ピアノ曲は大好きで、CDを何度も繰り返し聴いている。
バッハ、ショパン、ラフマニノフ、ジャズ、ジャンルを問わず仕事中やドライブ中は流れている。

「こんなに弾けたら、幸せだろうなぁ〜。」
といつも思っている。
特に、マルタ・アルゲリッチ のコンサートで生の演奏を聴いた時、ピアノと一体化したアルゲリッチの姿に鳥肌が立ち、あの感動は一生忘れない。

TVで「駅ピアノ」を見ていると、独学でスラスラと奏でている外国人が多かった。
「私も独学でやってみようかな?」
なんて考えてみたけど、とにかく時間がない!
そして勇気がなかった。

noteを始めてしばらくした頃、『ここぴ』さんの記事に出逢った。

ここぴさんの奏でる『ありがとう』を、交差点の信号待ちで聴き始めたのだが、青になっても足が動かず、涙が流れて、ほとんど泣き崩れている状態になってしまった。(変な人に見えたよね。)

その頃の私は、おじ・おばの介護に追われ、仕事と家事と、心が悲鳴を上げていたのに気が付かなかったのだろう。
ここぴさんの奏でる『ありがとう』は、優しく包み込んでくれて、私の心を溶かしていった。

その時のここぴさんの記事がこちら↓


ここぴさんのnoteには、愛あふれるお教室のことや素敵な発表会の事が書かれてあり、
「私もここぴさんのお教室に通いた〜い。」
と、素直に何度もコメントを送ってしまった。

近くのピアノ教室を探そうと思ったが、やはり時間がない。
「時間は作る物だ」と言われるが、作るとなると何かを減らさなければならない。
これ以上は無理だ。

「憧れのピアノは、聴くだけでいいかぁ。」
なんて諦めかけた頃、ここぴさんが
「動画レッスン、やってみませんか?」
とおっしゃってくださった。

「ええええぇ〜!!😳やりたいです!」
嬉しくて、飛び跳ねたい気持ちで、即答したものの、ピアノが無い。
(だけど〜僕にはピアノが無い〜♪ by西田敏行)


ここぴさんのアドバイスをいただきながら、早速、楽器屋さんで電子キーボードを購入。
ちょうど49歳の誕生日だった。

習い事と言えば、7歳から20歳まで箏曲(お琴)教室に通っていて、縦書きの漢字の楽譜なら読める。
しかし、五線譜🎼とおたまじゃくし♪は読めない。中学時代の音楽の時間が最後だ。
全くの初心者であるので、どこから始めて良いのか分からない。
ここぴさんには全てお伝えして、
「どんな曲が好きですか?」
「弾ける様になったら、弾いてみたい曲はありますか?」
など、質問を受けて、椅子の座り方から教えていただいた。

何度もやりとりするうちに、私の中の何かを理解してくださって(さすがプロ、私にも分からない私を見てくださっている)、
「では、この本からやりましょう。」
と勧められて始まった憧れのピアノレッスン。
この本が、私にピッタリ!
そして、ここぴさんのレッスンが、私の心にグググゥ〜と入ってくる。
楽譜を追うだけで精一杯の練習が、ここぴマジックによって素敵な曲に変わるのである。

「ピアノって、指で弾くのではなく、心で弾くものなんだ。」
鍵盤に触れてみないと感じられない、心の中の喜びが、じわぁ〜と広がっていく。

ピアノに触れてから、3ヶ月目に突入。
「何事も、続けるにはまず3ヶ月やりなさい」
と幼い頃、祖父母に言われた。
この3ヶ月、楽譜を見ること、ピアノに触れることが楽しくて仕方がない。
家事、仕事、介護…と時間がない中で、寝る前にこっそりとここぴさんからの動画を見ながら、音を最小にして30分だけ練習している。
この30分が、至福の時間なのである。

音楽って、すごい!
学ぶことって、楽しい!

声をかけてくださったここぴさんに、心から感謝しております。



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