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おじの話

『何百回 聞く話でも初めてのふりと笑顔で胃薬常備』

年を重ねると、過去の話が多くなる。

あの時の自分がとても素晴らしくて、誰よりも優秀で、語ってきかせたくなるらしい。

この10年、同じ話を聞いている。

私がまだ幼かった頃、伯父はとても怖い人で、年始の挨拶に行っても「おう。」と返事をするだけで、会話をしたことがなかった。

一人暮らしになってから、話はだんだん誇張され、いかに自分が素晴らしい人間だったかを誇らしげに話す。

若い頃の伯父を知る人たちも、今はほとんどいない。だから、話が本当なのかも分からない。

でも、老いてきて、自分を誇らしく語ることって、幸せだなぁと思う。

老いてなお「自分はダメだ、情けない」と思う方がツラい。私でも、歳を重ねて自分を誇らしく思える日が来るのだろうか?

先日、介護保険の申請をして、調査員の方に来ていただいたら、年相応の認知らしい。

毎回、同じ話に同じ相槌を打つ私は、最近、胃が痛い。疲れてきているのかな?


介護する人される人、どちらも幸せな生き方が出来る方法はあるのだろうか?

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我が家のねこに癒されている日々です。

皆さんもどうぞご自愛ください。