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デイサービス

『初めてのデイサービス 伯父の目は遠足前の小学生』

私がお世話をしている伯父82歳。

歩けるし頭もしっかりしているけど、今後のことを考えて介護保険申請をした。

昼間は一人と猫2匹で過ごすので、話す相手がいないから寂しいと思う。

伯父は「今で十分不満はない」と言うが、市役所の調査員やケアマネジャーなどが聞き取りにきた時、とても嬉しそうにたくさんのお話をしていた。

デイサービスの説明をよくわかっていないので、「伯父ちゃんよりも年配の方が多いから、お手伝いに来てほしいって。」

と伝えると、

「そうか!おれも役に立つんだなぁ。」

と目をキラキラさせて言っている。

初めてのデイサービスまで後3日。

持参するものを用意する私の様子を、待ち遠しい面持ちで見ている伯父の顔は、遠足前の小学生みたいだ。

子供の頃の心を取り戻した伯父。

来年はもっとゆっくり過ごそうね。と、心の中で伝えた。

伯父の机の上には、大きく書かれた日付が置かれていた。


今年も残りわずかですが、皆さんも穏やかに過ごせますように願っております。