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フリーランスの母が溶けた息子たちの手料理 10選

2020年から断続的に行われた「家ごもり」な日々。その時期、我が家で一つの進化が起こりました。それは、

大学生と高校生の息子たちが食事をつくるようになったこと。

おかげで、母である私の調理時間が激減しました。気がついたら、
「あれ、今週って私一度も食事をつくってないのでは?」
という、ありがたい週も。

多くの共働きやシングル家庭では、子どもも必要に迫られて家事の戦力になるもの。また、教育的な意図で意識的にされているご家庭もあるでしょう。我が家も多分にもれず、幼少期から風呂掃除、食器洗い、古紙結束やゴミ捨てなど、息子たちの日々の家事分担はありましたが、料理に限っては、それまでは主に私の担当でした。
それが、家ごもり期間を境に、料理のフィールドにも息子たちが進出。

きっかけとなったことや、意図的に行ったことははいくつかありますが、それはまた機会があれば書くとして、今回は、私の記憶に残る彼らのすばらしい実績を公開しようと思います。

*注意)親ばか全開な記事です。

揚げ物は神

まずは、最新の次男による夕飯。
この日は高校の期末テスト最終日でした。
彼はいつも学校帰りにスーパーへ立ち寄り、必要な買い物はあるかと電話をしてきます。

「テストが終わったからオレが作るけど、(冷蔵庫に)何がある?」
「肉は、塩豚(豚バラブロックに塩をした保存食)がある。あと大根とニンジンとキャベツもある」
「わかった。揚げ物にする」

で、夜、「できたよー」の声で食卓へついたら、


串カツ&ざく切りキャベツ
自宅なので、ソースの二度浸けもOKです。
「あれ、ビールは?」と試しに言ってみら、
「あ! ごめん、買い忘れた、、、ってオレ(18歳)買えねーよ!」
と、素なのか、何なのかノリ突っ込みもしてくれました。
ビールはなかったので、ワインの炭酸割りで美味しくいただきました。
串カツって家でも食べられるのね(びっくり)。

基本こそ多彩に

次は、長男によるカレー。
冷蔵庫にあった、塩豚、野菜、トマト缶を使い、市販のルーを私が使わないので、カレー粉とクミンなどのスパイスで味を調えます。


エライなーと思ったのは、ズッキーニとピーマンを別に網焼きで素焼きにして乗せるひと手間。
私だったら一緒に入れてしまうわ。
焼野菜の甘味がカレーのスパイシーさで際立ち、美味しゅうございました。


ランチの王様、パスタ

平日のランチは、長男がいるときは(大学は週3日)、彼が作ることが多く、パスタ好き親子なので、パスタ率が9割ほど。
基本のペペロンチーネや男子の大好きなカルボナーラ、トマト缶を安く大量に仕入れてからはトマトソース系やナポリタン、夏は冷製パスタやらずいぶんいろんなパターンを作ってくれました。

母的にうれしかったのは、パスタ好きの間で意見が分かれる、「和風パスタはありかなしか問題」において、長男と意見が合致したこと。


納豆パスタ、大好き❤
スープをつける手間もエライ(私は「パスタは完全食派」なので一皿で済ます派です)。


キングオブ和食

男子飯といえば、肉野菜炒めが王道ですが(偏見です)、最近の長男はヘルシー志向に傾いているのか、煮物などの和食も好んで作ります。
今はネットで検索するとお手軽で美味しいレシピが動画で見れるので、いろいろと挑戦しがいもあるようです。
「電子レンジ料理も便利だけど、圧力鍋も便利だよ」
と教えてあげたら、さっそく活用してくれました。



鶏手羽もとと大根の煮物
。軟骨までホロホロです。
奥に見えるのは、電子レンジ調理で作った、ナスの煮びたし。ナスの表面に切り込みが入っていて、びっくり。
きっとナスも、「母さんにも切られたことないのに!」とおののいたことでしょう。
お土産にいただいた日本酒が進みました。


料理は買い物から

男の料理というと、「材料費には糸目をつけずいい物をいい値段で」となりがちですが(偏見です)、日々の料理となると「安い食材で美味しく」が大事です。特にぼちぼちフリーランスな母をもつシングル家庭だと、子どもも自然と相場感に敏感になるような。
我が家の場合、買い物を率先してしてくれる次男にその傾向があるようです。

庶民の味方、鶏肉は我が家で大活躍。次男がスーパーパトロールで、「今日は、モモ肉が安かった!」とホクホク顔でゲットしてきてくれます。
それだけでもエラくて感謝なのですが、食いしん坊に育ってくれたおかげで、ネットで美味しいものを希求する姿勢は、我が子ながらすばらしい。


【帝国ホテル長直伝】スーパーの鶏もも肉でコンフィ
皮はパリッ、中はジュウシィ~。
調理途中に台所へ行ったら、肉がしっかりとフライパンにあたるように食器で重しをしていて、「そんな技を!」と、母、驚愕( ゚д゚)
教えなくても、勝手にネットで学んでます。
YouTube先生、ホント、お世話になります。


手間ひまと簡略化の黄金比

長男の和食傾向は、どうやら健全な腸内環境を目的としている様子。
彼は中学に上がってすぐ、虫垂炎(盲腸)になったのですが、診断が遅れ、、、あのときは大変でした。手術自体は無事終わったものの、退院後も腸閉塞で入院するなど、以後、それまで快調だった腸内活動が今一つで、トイレにこもる時間が長い。

そんなお悩みもあってか、食物繊維が取れる野菜なども食卓への登場が多い。感心なのは、細かい手間を厭わないこと。
その割に調理時間は、長くはない。


体のあたたまる鶏むね肉の生姜汁に添えてあるニンジンしりしりは、このほかに保存用に丼一杯分(!)ありました。
「どうせ作るなら多めに作っておけば、明日も食べられるし」
って、丼一杯以上のニンジンの千切り、エライよ、あんた。
奥に見えるピーマンの煮びたしはレンジ調理で、サクッとすませる(ナス同様、母さんお気に入りでリピート率高し)あたりの手間と時間の配分も、すばらしいです。


師匠は大事

「ネットは現代のお教室」と言っていいと思うのですが、息子たちを料理好きへと導いてくれた師は、まちがいなく「料理のお兄さん」ことリュウジさんです。
「料理研究家リュウジのバズレシピ」
「今日ぉ〜は〜、いっってきも、飲んでませんよぉぉ〜」
と、ちょっと呂律がアヤシクなりつつも陽気にお酒を飲みながら調理される姿は、母さん世代から見ると愛らしく、軽い親近感も抱きます。
特に「至高シリーズ」は息子たちにも大人気で、いろいろな至高メニューが食卓に上りますが、そのきっかけになったのがこちら。

「至高のとり天」。鶏むね肉をジューシィーにいただける最強レシピです。
ピーマンとカボチャで緑黄色野菜も追加。
天つゆ、または塩でいただきます。
ビールは外せません。


美味しいは「共有&保管」する

鶏肉率高めな我が家なので、鶏肉の部位は、ほぼすべて利用します。
骨の占有率の高い手羽元や手羽先は、肉の割合が少ない&食べにくい、というデメリットがありつつも、プルプルなゼラチン質の美味とお財布へのやさしさから、食卓への登場率は高め安定。

次男による手羽先の甘辛焼
山盛りレタスとの組み合わせが視覚的にもダイナミックで素敵。

これは以前私が作ったものを気に入った彼がリピートしたもの。
美味しかったメニューは、レシピを家族ラインのメモに載せて共有&保管しています。

パラパラを究める

パラパラといえば、チャーハンですよね(踊るアレではない)。
私は、パラパラにはさほどこだわりませんが、チャーハンを愛する男子たるもの、やはり、一度はパラパラを究める道を追求してみたい、、、のかしらん。


長男による、キャベツ入りチャーハンチンゲン菜とキノコのスープ。
チャーハンは、ご飯と溶いた生卵をあらかじめ混ぜておいてから中華鍋に投入して炒めるそうで、そうするとパラパラになるのだとか。
へぇー。


ラーメンのない世界などありえない

「週に最低でも1回はラーメン食べないと、俺、死ぬから」
長男はそう言ってラーメンを食べるためだけに、電車に乗ってわざわざ出かけていく。

いや、死なないし。
でも、ラーメンが好きじゃない男性って、そういえば会ったことがない。私も長男ほどではないけれど、ラーメンは好き。
次男も、長男とはラーメンの好みに若干の違いはあるものの、ラーメン大好き。並んででも食べたい長男に比べると、次男はそこそこの味でも自分で作れる手軽なものも好き。でも、どうせ食べるなら、普通より美味しいラーメンが食べたい、ということらしく、最近は家で作れるラーメンにひと手間を加えて、美味しいラーメン作りに励んでいる。

アサリの出汁のきいた醤油ラーメン
調理途中に「母さん、ちょっと」と不安げな顔をして私の仕事部屋に現れ、アサリの生臭さが気になるのだが大丈夫だろうか、と聞かれたので、
「アサリっていったら酒蒸しでしょ。お酒を入れたら臭みも気にならなくなるんじゃない?」
と進言したら、それがはまったらしく、
「すげー、いい感じになった。ありがとう、母さん」
とニコニコ顔で律儀に報告しに来た。

「んめぇ~❤」
食卓では、一口食べるなり、そういって自画自賛していたので、かなり気に入ったらしい。その後、「アサリが安かった❤」といって1週間後に同じものが出てきました。
アサリの出汁がよく効いてとっても美味しい。
塩味にしてもいいと思うぞ。

ちなみにこの記事のタイトル写真は、彼が煮干しラーメンを作ったときのだし汁づくりの様子。煮干しを2種類買ってきたと。男の料理的な散財具合。
いつも食材の底値を意識し、グラムで比較して安いほうを買う倹約家の次男をして、そこまでさせるラーメンの魔力を痛感したワンシーンでした。

これからも、料理を「作る楽しみ」と「味わう楽しみ」と、「誰かにふるまう楽しみ」を、家族で味わっていけるといいな。

将来の家族とも、ね。


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