見出し画像

「役に立つかどうか」の基準について

50代になって、「資格の勉強」というものを初めてした私。
簿記3級とFP3級をとった経緯などはこちら。

簿記3級とFP3級、どちらも世間的には「だれでも取れる資格」と思われているフシがあります。
正直、私もちょっと思ってました。
が、勉強をはじめてみて、「これは、、、凡人はちゃんと勉強しないと受からないのでは」と気づいた次第。
だれでもとれるわけじゃない、「しっかり勉強すれば取れる資格」なんです。

特に簿記3級は、適性も大きくかかわる資格かと。
数字に強い、集中力のある人にはなんてことない作業も、
0の数を間違えて転記したり暗算ミスをやらかしたり、、、な「うっかりミス番長」のような私は、かなり苦戦しました。

努力の甲斐あって、なんとか二つの資格を取得。
青色申告や節税の本を出しているため読者対応をする機会が割とあるのですが、簿記やFPの初歩を学んだことがたいへん役に立っております(プライベートの生活周りのお金のことでも)。

私にとっては、2つの資格は「役に立つ資格」ですが、世間的には必ずしもそうとは言えないようです。
ネットで検索してみると、
役に立たない資格◯選!
などにFPや簿記が登場しています。

資格取得者たちのリアルな声としては、
「面接で、実質役にたつのは2級以上だと言われた」(FP・簿記)
「経理ソフトを使うので資格は必要ないと言われた」(簿記)
「難易度の高い1級でも仕事に直結するわけではない」(FP)
など。

面白いのは、
役に立つ資格◯選!
と、まったく逆のランキングにもFPと簿記はよく出てくること。

資格取得者たちのリアルな声は、以下のような感じ。
「家計管理やマイホームの購入、独立するときに役に立った」(FP)
「会計事務所の募集条件をクリアできた」(簿記)
「わかりやすく経理部へ配属された」(FP・簿記)

つまり、FPも簿記も、
認知度の高い(人気の)資格で、
求められる場所がさまざまだから、
ということでしょう。

その他、「役に立たない資格」の記事を読んでいて、びっくりしたのが以下の声です。

宅地建物取引士
「不動産関係に縁のない業界の人が取っても実際の仕事にまで結びつけるのは難しい」

役に立たない資格10位

「それは、、、当たり前では? そもそも、なぜ宅建をとったのかしら」
と。
私の認識では、宅建というのは不動産業界に就職した人が必要のため取る資格だと思っていたので。
ここで、「そういえば大学時代、いろいろな資格を取っている知人がいたっけ」と思い出しました。

私にとって資格とは「必要や目的があって取得するもの」ですが、資格取得自体が目的だったり、勉強そのものが好きだったりする人もいるのだろう、と納得した次第です。
資格取得が目的の場合は取得した時点でゴールですから、「役に立つかどうか」あまり意味がないのかしら。

逆に、「役にたつ資格」が欲しいのであれば、当然、ゴール(目的)は明確に見定める必要があるということです。
取得の難易度が高い資格なら、それはなおのこと。
ゴールがはっきりしていないと勉強のモチベーションが続きませんよね。

あ、でも、FP3級の勉強をしていて、「狙っていたゴールではないけれど思いがけず役に立った」ということはけっこうたくさんありました。
「取っても意味のない資格」の代表格ともされるFP3級ですが、不動産のやりとりで損をしない必須の知識なんかがその一つ。

ただいま連載中、鴨庭ナランさんの「ぼちぼち大家奮闘記⑤」↓

不動産の仲介手数料は、法律で決まってるって知ってました?(実際はいろいろですが)。
これは、知っていたほうが絶対いい。
賃貸住宅を貸すにしても借りるにしても必要な知識です。

息子たちにも教えておかなきゃ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?