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海外在住経験無し・非英語専攻の純日本人がTOEIC満点・英検1級を獲得して国際結婚するまでを振り返る【社会人編④】

はじめまして。keikesuと申します。記事を読んでいただきどうもありがとうございます。

私はこれまで英語とのお付き合いに普通の日本人よりも多くの時間を割いてきていると思います。その結果、完璧というにはまだほど遠いけれど、家庭内で外国人の妻と英語で会話をしたり、仕事で英語を使って交渉したりということに抵抗を感じないというところまでは到達できました。

詳細は割愛しますが、私はAIなどの翻訳機能が今後進化を遂げたとしても外国語(主に英語)を学んで習得する価値はあると思っており、これからも多くの日本人が英語の習得にチャレンジすることと思います。私の真似をしていただく必要は一切ありませんが、私のこれまでの英語人生が今後ゼロから英語を学んでいく人の参考や動機付けになるのではないかと思い、つらつらと振り返ってみたいと思います。

※上記が1つ前の記事です。

■いろんな英語に触れてみる

英検のスピーキングで苦戦した経験なども踏まえて、さらにスピーキングの実力を伸ばしていきたいと考えていました。そこで学生時代にやっていた外国人を講師とするオンライン英会話を再開しようとしていました。ただ、学生時代に比べると、オンライン英会話スクールは格段に増えていたので、どれにしようかとても迷いましたが、いろいろ調べた結果「DMM英会話」を選びました。

私の中で決め手になったことは「多国籍の講師が在籍していること」でした。英語はもはや世界語となっており、どう見ても英米人だけのものではなくなってきています。英語が公用語の国もあれば、私のように英語を第二言語として活用している人たちもたくさんいます。日本人の英語が日本語の影響を受けるように、同じ英語という言語でも地域によって独自性があるはずだと思い、世界の多用な英語に触れてみたいと感じました。実際にレッスンを受けてみると、どの方も先生だけあって英語はとても上手なのですが、どことなく発音に癖があったり、単語の使い方がちょっと独特だったりとチラチラ垣間見える英語の多様性を楽しむことができました。さて、肝心のスピーキング力の向上ですが、私は毎日更新されるニュース記事を題材にして練習していました。いろいろなトピックに対する対応力を身につけるため、敢えて自分の意志ではトピックを選ばず、その日のトップニュースをテーマに先生とディスカッションをするようにしました。もちろん自分が詳しくない分野だと大変なのですが、それでも自分の手持ちの語彙を活かして何とか説明するという訓練は大変ためになりました。また、ディスカッションをしている時は、間違った表現を使ってしまっても会話の流れを遮らないために、先生から間違いの指摘をもらえないこともあったので、ニュース記事の要約を書いて添削をしてもらうこともありました。添削だと会話の流れを気にしないで率直な指摘をもらえるのでよかったと思います。新しい表現をいきなりスピーキングで使うのはハードルが高いので、まずはライティングで試して感触良さそうだったらスピーキングで使ってみるというようなサイクルが次第にできてきて、DMM英会話をやる以前に比べると幾分かは表現力が改善したという感触は得られました。ちなみに、DMM英会話は合計学習時間が見られるのですが、私は12675分でした。1回のレッスンが25分なので507回分、毎日やったとして1年半弱に相当する量ですね。DMM英会話は教材も充実していておススメなので是非みなさんも使ってみてください。

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■TOEIC再チャレンジ

さて、英検に勤しんでいた間はTOEICの受験頻度がずいぶん減って、前回の受験から暫く間が空いていることに気がつきました。とは言っても、TOEICはそれほど込み入った対策が必要な試験ではない(英語力の基礎がしっかりしていれば、それなりの高得点は出るはず)と考えていたので、とりあえず久々に受けてみようと考えました。ただ、唯一心配だったのは時間配分でした。もともと英文を読むのがそんなに速い方ではなかったので、スコアの割には時間の余裕はあまりないのが現実でした。2016/05の問題改訂によってトリプルパッセージなどが含まれるようになり、単純な文法問題が減って、英語を読む量が増えていたので、その点だけは懸念していました。受験の前に公式問題集をやってみましたが、思ったとおり時間的にはほとんど余裕がなく、数分余るかどうかといった具合でした。しかし、一方で、時間的に厳しいことは間違いないものの、以前よりも長文をしっかり読み込めるようになったという印象もあり、この辺りは英検1級の複雑な長文を使った練習が功を奏したのだろうなと思いました(英検1級はTOEICに比べて問題の捻りがないですが、長文の中身は難しいんですよね)。また、2時間の問題を解き終わった後の疲労感も以前より軽減していました。以前はTOEICの問題を解き終わった後はどっと疲れていたような気がするのですが、今回は解き終わった後でもまだまだやれそうなくらいに体力的な(?)余力を感じました。なので、時間的には余裕ができたわけではないのですが、何というか、精神的&体力的には以前よりもゆとりができたのかなと思いました。まあこれはあくまで印象なので、実際の英語力がどうなっているのかは別の話ではありますが。前置きが長くなりましたが、早速TOEICを受けてみることにしました。何とか時間内に問題を解き終わり、スコア的には900点台後半(おそらく960点程度)だったと思います。私はもともとTOEICで満点(990点)を取ることにはそれほどこだわりはなかったのですが、「ここまできたらやってやろう」と思いが芽生え、ここから初めて本格的なTOEIC対策を始めました。いわゆるTOEIC対策本を購入したのですが、正直900点台後半まで到達していれば、TOEICに関してはそれほど新しく学ぶことはないのかなと思っていました。しかし、購入した対策本(990点向けなのでマニアックな問題も多いのですが)を読み進めてみると、「この単語はこんな意味もあるのか」や「日本語のこの表現ってこんな訳し方できるんだ」みたいな発見がそれなりにあって、十分に勉強になりました。「TOEICの勉強は意味があるのか?」や「TOEICを勉強しても英語を話せるようにならない」といったネガティブな議論もありますが、私の経験としてはTOEICは英語力を測るモノサシとして非常に優秀であり、受ける価値のある試験だと思っています。確かに一昔前のTOEICは長文を全部読まなくても問題が解けるといったこともあり、モノサシとしてはちょっと物足りないこともあったのですが、最近ではそのようなこともなくなり、英語の根本的な理解力が向上しないと点数が上がらないようになってきています。「TOEICで点数が取れさえすれば英語がペラペラ」ということではないのですが、「英語ができる人であればTOEICで高得点を取れる」というのは真実だと思うので、TOEICをベンチマークとして英語学習を進めてきたことは意味があったと考えています。(特に満点にこだわる必要はないと思いますが)私の場合は最終的に運よく満点を取ることができたので、それも自信につながりました。ただ、それと同時に、やはりTOEICで満点やそれに近い点数を取ったとしても、英語に不自由することは多々あるので、まだまだ英語学習が道半ばであることを改めて実感しました。

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■妻の来日

さて、社会人になってからも学生時代と同様に、妻(当時は彼女)とは基本的にスカイプやfacebookで連絡を取っていました。最低でも週に1回はスカイプで互いの顔を見ながら会話し、互いの近況を報告しあっていました。まあ、私の場合は当時自由時間をほとんど英語学習に充てていたので、あまり変わり映えのする話はできなかったわけですが・・・。互いの国を行ったり来たりすることもありましたが、お金もないのでせいぜい年1回が限界でした。そんな状況が何年か続いた後で、互いの将来のことも考えて、妻が仕事を退職して日本に住むことになりました。当然ながら当時はまだ結婚もしていないため配偶者ビザは取れないので、学生ビザを取得して語学学校に通いながら日本に滞在することになりました(結果的には日本語の学習ができたのでよかったのですが)。ここから英語での同棲生活が始まりました。「日常会話」というのはなぜか簡単だと誤解されがちですが、実際にやってみるとなかなか難しいものです。特に私のように英語の資格試験を通して学習してきたようなタイプであればなおさらで、日本語で日常的に使う言い回しの英訳を学ぶ機会が少なかったのです。基礎的な文法力や語彙力を駆使して何とか言いたいことは伝えられるなくはないのですが、ピタッと当てはまるような表現が出てこないこともよくありました。例えば、take out garbage(ごみを出す)、refill(詰め替え)、pain-relief patch(湿布)、bean sprouts(もやし)などといった表現もそれまで調べることもなかったので、同棲をするようになって初めて知りました。日本語でも自分があまり詳しくない分野というのは語彙が乏しくなりがちですが、英語だとさらにそれが顕著に現れます。自分が話した経験がないことはとことん語彙不足なので、途端に話そうとしても言葉が出てきません(まあ、手持ちの語彙力で何とか言いたいことをある程度伝えるというのもよい訓練にはなるのですが)。来日当初は役所での手続きなども説明せねばならず、だいぶ苦労をしたのを覚えています。やっぱり英語を趣味的に学ぶのと生活の一部に組み込むのとでは全然違うんだというのを身をもって実感しました。この辺りの具体的な話はまた別の機会にもう少し詳しく書けたらいいなと思っています。現在は結婚してから数年ほど経ち、妻もある程度日本語ができるようになってきたのですが、最初に染みついた習慣を変えることは難しく、未だに私たちの会話は英語がほとんどです。「私の英語力ががっつり伸びたから」というよりは、今ではもはや互いの英語に慣れてきて、意思伝達の苦労は当初よりかなり軽減されました。ただ、どちらもネイティブではないので、私たちの間でしか通じないような英語表現も使ってしまっているんじゃないかと時々思うことがあります(笑)。

以下の記事へと続きます・・・


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