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海外在住経験無し・非英語専攻の純日本人がTOEIC満点・英検1級を獲得して国際結婚するまでを振り返る【大学時代編】

はじめまして。keikesuと申します。記事を読んでいただきどうもありがとうございます。

私はこれまで英語とのお付き合いに普通の日本人よりも多くの時間を割いてきていると思います。その結果、完璧というにはまだほど遠いけれど、家庭内で外国人の妻と英語で会話をしたり、仕事で英語を使って交渉したりということに抵抗を感じないというところまでは到達できました。

詳細は割愛しますが、私はAIなどの翻訳機能が今後進化を遂げたとしても外国語(主に英語)を学んで習得する価値はあると思っており、これからも多くの日本人が英語の習得にチャレンジすることと思います。私の真似をしていただく必要は一切ありませんが、私のこれまでの英語人生が今後ゼロから英語を学んでいく人の参考や動機付けになるのではないかと思い、つらつらと振り返ってみたいと思います。


■大学で初めてネイティブ英語の壁を知る

大学に入学して暫くは自分の専門科目の勉強に力を入れており、英語の勉強はこれといってしていませんでした。しかし、そんな中でも一般教養の一部として英語の授業(確か週2回程度)はありました。その授業の一環で、アメリカ映画の英語のセリフを聞き取ってるというものがありました。恥ずかしながら私はそれまでネイティブの自然な英語のリスニングというのはやったことがありませんでした(洋画などはもちろん見たことがありましたが、字幕を読んでいただけなので、リスニングはしていませんでした)。初めて本気の英語のリスニングに取り組んだ私の感想は「全く分からん」の一言に尽きました。何が何だか全く分からないが、とりあえず今まで私が英語の試験で聴いてきた英語とは何か違うということだけは鮮明に分かりました。浪人時代を経て、英語がそこそこ得意科目になっていた私にとっては結構な衝撃でした。ただ、それで落ち込んだというよりは、その授業の先生が「こんな簡単な授業でごめんね」と言いながらサラサラと英語を聴き取っていたのを見て、自分もいずれはあのくらいできるようになりたいという憧れを抱きました。ちなみに、この授業で観た映画はトム・ハンクス主演のThe Terminalでしたが、今でも自分の中では大好きな映画の1つです。

■TOEICに初挑戦ならず

大学2年生の後期は授業が少なく時間に余裕があったので、英語の勉強を頑張ろうと思い始めました。そんな折に私はTOEICの存在を知りました。大学の友人から聞いて、なんでも点数が高いと就職に有利になるのだとか。とりあえず問題を解いてみようと思い、(記憶が定かではないですが)公式問題集を購入したのではないかと思います。問題をやってみる前の私ははっきり言ってTOEICを舐めきっていました。ネイティブ英語はさておくとしても、浪人時代に英語はみっちり勉強したという自負があったので、いわゆる英語試験的なものであれば、今更そんなに頑張らなくても点数出るだろう(多分700~800点くらいはすぐに出せる)くらいに思っていました。そんな軽い気持ちで問題集を解いてスコア計算をしてみると、自分の実力は500点台半ばであることが分かりました。正直言ってこれはショックでした。浪人時代にいろいろな模試などで英語はかなり高得点が取れており、偏差値的にも自分の英語力はかなり高いレベルにあると思っていた(⇐勘違いにもほどがある)ので、思いっきり鼻をへし折られたような気分になりました。自分の英語力は一般の大人が受ける英語の試験においては平均点レベルでしかない・・・。これもまた私が英語に関して発見した壁でした。ちなみに、若い方はご存じないと思うので補足をしておくと、当時(2010年頃)のTOEICというのは今に比べれば問題ははるかに簡単でした。リスニングでもひねったような設問はほぼなく、長文もトリプルパッセージがないことはもちろん、文章の一部さえ読めば解けてしまうといったようなものでした。そんな問題ですら私は十分に解くことができていなかったのです。

とはいえ、ショックを受けて固まっていてもしょうがないので、私はTOEICの受験を決意し、受験の申し込みをしました。ほどなくして私の手元に受験票が届いたので、私は受験に向けて着々と準備を開始しました。

そして迎えた受験当日。私は受験票を持って意気揚々と会場へ向かいました。重大なミスを犯していることにも気づかないで・・・。

会場に着いて受付に近づいたところで私はハッとしました。そう、受付では受験票に貼ってある写真や身分証明書を見ながら本人確認を行なうのです。

「ん?写真なんて貼るところあったっけ?」

!!!!!!!!!!!!!!!!

「受験票見開きやないかい!!」

私は届いた受験票にはほとんど手を触れず後生大事に保管してあったので、開いて写真を貼らねばならないことに気づいていなかったのです・・・。そして写真が無かった私は受験をすることができず、初戦は不戦敗に終わるという苦い思いをしたのです。

これでは引き下がれないと思って、私は再度受験を試みました。そしてまたほどなくして受験票が手元に届いたので、今度こそは間違いなく写真を貼りました。

そして迎えた受験当日。私は写真を貼った受験票を持って意気揚々と会場へ向かいました。重大なミスを犯していることにも気づかないで・・・。

私は会場に着くと受付に向かい、今度は自信満々に係の方へ受験票を手渡しました。ところが、何やら係の方が少し困った様子でしたので、私もちょっとおかしいなと思い始め、不安が心の中をよぎり始めたまさにその時に衝撃の一言が放たれました。

「会場が違います」

言葉にならない驚きとはまさにこのことです。はい、確かに会場名はよく見ておりませんでした。というより、会場は毎回同じだと勝手に思い込んでいたので、前回受けそびれた時と同じに決まっていると高を括り、確認していませんでした。正しい会場はそれなりに離れたところにあったため、受付にも間に合わずまたしてもTOEIC初受験はお預けとなったのでした。

■英語は声に出さないとものにならない

そんなこんなでTOEICを受験しそびれてしまった私はTOEICへの興味を徐々になくして、かねてから習得してみたいと思っていた英会話を学んでみたいと思うようになりました。とはいえ、それまで英会話などろくにやったこともなかったので、どうやって勉強すればよいか分からず、とりあえず本屋でよさそうな書籍を探してみることにしました。

で、本屋を何件か回って手に取ったのは、いわゆる「聴くだけで英語が口から飛び出すようになる」系の参考書でした。特定されたくないので詳細までは書きませんが、英語を何倍速かで聴くことによって学習効果が上がるといったようなことが謳われており、英会話難民だった私には救世主のように見えました。早速購入して、書かれた使い方に従ってひたすらCDを聴き続けました。確かに何倍速かで英語を聞くので、通常速度の英語はゆっくり聞こえてリスニングは何となく向上したような気分になりました。が、肝心の英会話力(スピーキング)は一向に向上しませんでした。もしかすると私が十分に書籍のメソッドを使いこなせていなかったのかもしれませんが、この経験を通して私が痛烈に感じたのは「英語(特にスピーキング)は声に出さずして上達はない」ということでした。聴くだけでスピーキングが上達するというのは、野球に例えるなら、バットを振らなくても正しいバットの振り方さえ理解できればホームランが打てるようになりますと言っているのに等しいく、到底受け入れ難いことなのですが、英語だとそれほど抵抗感がなかったのは不思議な話です。

■英語の発音の楽しさに目覚める

先述の経験を踏まえて、今度は英語を声に出して読むことを推奨している勉強法を試してみようと思い、まだ本屋にいって英語学習本を漁り始めました。もともと英会話の本を探していたと思うのですが、なぜか手に取ったのは発音の参考書でした。

単語耳英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」理論編+実践編Lv.1
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今思えば本の内容というよりは前書きのかっこよさに惹かれたように思います。

・海外留学や英会話スクールなしでも英会話をマスターすることは可能です。

⇒マジで?そんな方法あるなら知りたい!!

・英会話が上達すると、ネイティブは「英語上手ですね」とは言わず、「どうやって英語を学んだの?」と聞いてくる

⇒聞かれてみたい

・英語が自然に聞けるようになると、自分の頭の中の情報が日本語 or 英語のどちらで得たものなのか区別がつかなくなる

⇒まさに神の境地

といった感じで、かっこよすぎて購入したんだと思いますww。

ちなみに本書では英語の子音・母音(複合母音含む)の発音方法が丁寧に紹介されており、対象の子音・母音を含む単語を大量に音読することで発音を体得していきます。まさに妥協一切なしのガチな発音練習です。内容はハードでしたが、本書の教え通りに練習をしたことで、私の発音は劇的に改善され、(会話ができるかはさておき)ある程度自信を持って英語を声に出すことができるようになりました。私はこれまでいろいろな形で英語を声に出す練習をしてきましたが、私の発音の原点は間違いなく本書にあると思っており、著者である松澤喜好先生には心から感謝をしています。こうして英語を発音することが楽しくなった私は手元にある英語の参考書や中学・高校の英語の教科書をとにかく音読しまくるようになりました。

また、発音を学ぶということは英語がどのように発せられるかの仕組みを理解するということなので、当然ながらリスニングにも大変良い効果がありました。英語にはどんな音があるのかを知っておくことで、何となく聞こえた音を知ってる単語に当てはめていただけの頃よりははるかに英語が聴けるようになりました。野球で例えるなら、相手のピッチャーの情報が全くない状態よりも、変化球の球種、球速、配球の癖などを予め知っておく方がヒットを打ちやすいということだと思います。

ちなみに、そうこうしているうちに、とうとうTOEICを初受験するという夢がかないww、結果は650点前後だったと思います。

■人生で初めて英会話が必要になる

初TOEIC受験後も英語学習はぼちぼち続けていましたが、はっきり言って英語力は伸び悩んでいました。大学の専攻(ちなみに物理です)の勉強や塾講師のバイトに注力していて、そもそも英語の勉強時間が少なかったことが最大の要因ですが、やり方にもずいぶん問題がありました。いわゆるよさそうな参考書を買っては大して長続きもせず、また新しいものに目移りをするといったことを繰り返していたように思います。先述の単語耳は粘り強くやりこむことによって成果を出していたのですが、その教訓が全く持って活かされていませんでした。

そんな停滞期が続く中、気が付いたら私は大学4年生になっており、大学院進学の準備を始めていました。私は自分の専攻の都合で他大学の大学院に進学することになったので、大学院入試が終わって少し経った大学4年生の秋頃に翌年からお世話になる教授の元へ挨拶へと向かいました。そして、東京へと足を運んで、無事に挨拶を終えたと思った矢先に教授から言われた最後の一言が衝撃でした。

「私たちの研究所は外国人研究者や学生がたくさんいるから、会議やメールは基本的に全部英語だからよろしくね」

マジか・・・。聞いてねぇよ・・・・。

と、言いたくなりましたが、その場は「頑張って英語を勉強しておきます」とだけ応えました。突然心の中に焦りが湧いてきました。これまでのらりくらりと趣味的に英語を勉強してはいましたが、学校の英語の授業以外で英語を話さなければならない状況に直面したことはただの一度もありませんでした。ただでさえ、他大学に進学するということで不安なのに、天からもう1つ新たな不安要素が降ってきたような気分になりました。自分はそんな環境の中でやっていけるんだろうか・・・。ただ、不安9割の私でしたが、実は1割くらいはこれをチャンスと捉える自分もいました。もしかしたらこれを機にスピーキングを伸ばすことができるかもしれないと・・・。

■焦りが失敗を生む

英会話の必要性に迫られた私は何か手を打たねばと考えていました。入学までにはあと半年程度。この期間で最低限の英会話力を身につけねばと。それまで1000~2000円程度の英語教材をたまに買っていた程度の私でしたが、短期間で実践力をつけるためにもう少しお金をかけてでも英会話を学ぼうと考えるようになりました。そして、そんな気持ちで本屋やらインターネットを漁っていた私が発見したのが驚異のスーパー教材リス〇ング〇ワー!!!!!!!

なんでも聞いているだけで30日後には英語耳が得られるそうで、公式ページには「聴き始めて2日目には海外ドラマが所々聞き取れるようになりました」や「就寝時に聴くだけでリスニングが格段に改善しました」など目を疑うようなレビューの数々。今振り返れば完全に魔が差したとしか思えないんですが・・・おそらく焦って冷静な判断ができていなかったのでしょう。うさんくさいと思いつつ、わらにもすがる思いで購入してしまいました。

ちなみにこれはリスニングの教材であってスピーキングの教材ではありません。にもかかわらず、なぜこのタイミングで買ったのかというと、スピーキングにも劣らないくらいリスニングにも不安があったからです。スピーキングも重要だけど、そもそも聴いて理解できないと会話が成立しないだろという思いがあり、リスニングを手っ取り早く片付けようとして、この教材をポチってしまいました。

購入したからには説明に従って真面目に取り組みました。「キーン」という高周波音を聴きながら英語を聴くという一風変わった経験をしました。そして継続すること1ヶ月。予定ではこの段階で映画を字幕なしでも見られるようになるはずでしたが、現実には全くと言って効果は出ませんでした。

「聴くだけでどんどん上達系」の教材はすでに懲りていたはずなのに・・・と思いながら気を引き締め直した時にはすでに大学院入学まで3ヶ月程度しか残っていませんでした。

■とにかく英語を話しまくる

悔やんでいるのもつかの間、とにかく時間がなくなってきたので、早く有効な手段を見つけねばと焦りは加速していました。そこで調べに調べて見つけ出したのがフィリピン人講師によるオンライン英会話でした。オンライン英会話は今でこそ普及していますが、この頃(2010年)にはまだまだ黎明期で結構珍しい存在でした。私はそれまで英会話のレッスンというものは、年間数十万円(月々数万円)を支払って英米人の先生に教えてもらうものだと思っていたので、月々1万円未満で毎日マンツーマンレッスンを受講できるオンライン英会話は業界を破壊するような革命的なサービスだと思いました。私はほとんど迷うことなく受講を決意しました。ちなみに私が当時利用していたのはぐんぐん英会話というサービスでした。


今では料金体系が変わってしまっていますが、私が受講していたころは月額6,000円で25分程度のレッスンが毎日受講できるというシステムだったと思います。

オンライン英会話を利用したことがある方であれば分かると思いますが、基本的には複数の講師が在籍していますので、講師のプロフィールと空き時間を見てレッスンの予約をすることになります。私は「レッスンで日本語を使ってしまっては意味がない」と思い、英会話初心者にもかかわらず、あえて日本語ができない先生のレッスンを受けていました。

英会話初心者だったので、レッスンを受けていても躓くことが多々ありました。なんであんな簡単な表現がパッと出てこなかったのだろう、あの英語はきっと意味不明だっただろうな、本当に伝えたかったことはちょっと違うんだよな・・・絶えずこんな思いを毎日を送っていました。しかし、成果も着実にありました。私は基本的にはオンライン記事を先生と読み進める形でレッスンをしていたので、多少なりとも読むことになる記事を予習しておき、使いそうな表現を自分で準備していました。準備した表現を使わずに終わってしまうこともありましたが、きっちり使えた時はすごく快感で成長している実感がありました。あと、オンライン英会話あるあるですが、新しい先生のレッスンを受ける度に自己紹介をしていたので、自己紹介のクオリティはどんどん磨かれていきましたww。

この頃はとにかく英語を話すことに慣れたいと思っていたので、何とかして伝わる英語を話すことに全力を注いでいました。それを達成するには量をこなさなければならないであろうことは感覚的に分かっていたので、毎日休まずレッスンを受講し続けました。今思えば、使える表現も限定的でかなりつたない英会話だったと思いますが、英語を話す度胸はこの時に身につけたと思います。

暫くして、私は無事に大学院に入学し、研究所での活動が本格的に始まる前にTOEICを受験しました。TOEIC対策はほぼしていませんでしたが、オンライン英会話を通して英語のインプットも着実に成長していたらしく、スコアは720 (or 730)点に上昇していました。

以下の記事へ続きます・・・


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