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読書日記「時間は存在しない」という衝撃的なタイトルだが、中身もめちゃくちゃぶっ飛んでいて面白かったのだった。2

この本の感想の続き。

前々から、自意識が飛び気味というか、自分という枠組みがフワーっとほどけて、宇宙意識というか、脱自我みたいな境地に陥ることが子どもの頃からあった。

今でも本質的には、自意識は強くないというか脱離しがちなところがあるが「時間が存在しない」というレベルの境地があることを知ると、自意識どころか、地球なんてものも、偶然に生まれたものであって、非常に珍しい宇宙のあり方である、ビッグバンという始まりと終わりがある世界の一つの小さな通過点であり、全てが静止していて終わりも始まりもない宇宙からすれば瞬間的なお祭り騒ぎのようなものではないか、とも思える。

時間は存在しない、それは人間の脳の中で(都合よく)構築されるものにすぎず、あらゆるものは断片的で、個別的に生成し、宇宙全体を均一に流れる時間などの概念はない。と、僕はこの本から理解したが(間違っている可能性は多大にある)「何万光年の向こうにある星の光は、何万年も前にその星が発したもので、その星は今はもう無いかもしれない」という、小学校の頃に知った天文学的な知識、事実にうすうす感じていた懐疑、「それほんと?? じゃあるってどういうこと」へのヒントになっているような気がする。

難しすぎるが面白い、そして今の自分の考え方を相対化させてくれる。また読む。


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