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中国「貴陽」に初出張。中国の地方都市は活気があって、チャンスが多い、という話。

9月に入ってから、有り難いことに中国国内をあちこち出張させてもらっていて、昨日までに、「鄭州→太原→広州→貴陽→蘭州」へ出張しました。

ぼくが今コンサルで入り込んでいる中国の会社は、中国全土でアウトレットモールの開発をしているデベロッパーで、中国国内東西南北あちこちへ出店しているため、ぼくは各地へ出張しています。

今日はその中で、ぼくがはじめて訪れた「貴陽」という中国の地方都市で感じたことをお話ししたいと思います。

一番強く感じたことは、
「中国の地方都市には本当にチャンスがいっぱいある!」ということです。

そのことについて順にお話しします。

●まず「貴陽」について

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●「貴陽」

・中国語表記:贵阳
・中国南西部に位置する都市で、「貴州省」の省都です
・人口:598.7万人(2020年)
 →この10年間で人口が166.2万人増加、発展が著しい都市です
・二線都市に位置づけられています

ぼくの同僚達は「貴陽」に対して、
緑が多く、水と空気が綺麗で、観光地、という印象を持っていました。
実際、空港から市街地に向かう道中は綺麗な自然が多くありましたし、市街地でも緑が多いな、と感じました。

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↑↑街中に緑が多い

また、「貴陽」の東部、南部は苗族自治州と接しているため、「貴陽」市内にも「苗族(少数民族)」の姿を見かける機会が多いです。

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↑↑「貴陽」の有名レストランでは「苗族」の表演を見ることができます

●発展著しい「貴陽」

ぼくが今回「貴陽」で「今まだ発展の途中で、これからさらに発展していくんだろうなー」と感じた点を記載します。

大きなポイントは5点なんですけど、この5点は「貴陽」だけに限らず、中国の発展が著しい地方都市には共通している点だなとあらためて感じました。

①都市・人の活気を感じる
 =>消費力が高い

ぼくは日本の「バブル時代」と経験していないので、日本の当時もこういう感じだったのかな、と重ねて想像してしまいます。

②マンション、ビルの建設ラッシュ
 
=>市中心部はもちろん、郊外も建設ラッシュです

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③地下鉄がようやく開通し、現在も新路線の建設中

地下鉄は現在「1号線」と「2号線」の2線が開通済み。3号線以降は現在建設真っ最中。

④市内の渋滞が激しい
 =>地下鉄がまだあまり便利ではなく、車・バスが主力移動手段のため
   特に朝夕のラッシュ時の市内の渋滞はひどいです

⑤商業の発展はこれからという段階

●商業の状況

市内には百貨店やショッピングモールもありますが、まだ規模は小さく、地元店舗の出店が多い印象です。

というのも、ラグジュアリーブランドは市内にはほとんどなく、全国チェーン店(例えば、ケンタッキーやマクドナルド、スターバックス等)もあるにはありますが、現時点ではまだ数店舗しか「貴陽」にはない状況です。

今、中国の大手デベロッパーが「貴陽」でショッピングモールの建設をしているので、今後、ラグジュアリーブランドの出店や、チェーン店の店舗数が徐々に増加していくものと思います。

●地方都市にチャンスが多いことについて

マンション、ビル、地下鉄の建設ラッシュがあるため、不動産・建築関連の企業は仕事が多くあります。そのため求人も積極的に行っていて、多数の雇用も生み出しています。

その上、地下鉄の建設計画がまだ複数路線あるということは、駅が増え、人流が多くなる場所が増えるということです。
しかも、現時点では有名チェーン店の出店が少ないため、まだ熾烈な競争はありません。

この状況は商業にとってはビジネスチャンスしかないですよね!

そのため、当社も「貴陽」にアウトレットモールの出店を決めたのですが、中国ではチャンスがあると思えば、いろんな企業が一気に、スピード速く参入してくるので、他社に負けないよう、当社もスピード意識してこの機会をモノにしたいと思います。

余談ですが、
日系コンビニ企業にとって「貴陽」は絶好のチャンスだと思います。

「貴陽」には地元ローカルのコンビニがほとんどで、セブンイレブン、ローソン、ファミマといった日系コンビニは貴陽にはまだ一店舗も出店してないんですよね。(当社アウトレット貴陽店スタッフ曰く)

人口が約600万人もいて、これから駅がいっぱいでき、既存の地元ローカルコンビニがそれほどいけてないので、この状況は日系コンビニにとってはチャンスしかないと思います。

(日系コンビニは中国で人気があります。地元コンビニに比べて圧倒的にクオリティが高いからですね。)

上海や広州では日系コンビニを本当によく見かけますが、地方にはまだ出店が行き届いていない状況ですね。

ちなみに、ぼくの住む「寧波」にはセブンイレブンとローソンがありますが、まだまだ店舗数が少ないです。

今回「貴陽」を初めて訪れ、「中国の地方都市はチャンスが多い」なと、あらためて感じたお話しでした。

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