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実家へ

保釈条件の一つに「制限居住地」を設けられているため、裁判が終わるまで自宅で暮らすことはできません。

制限居住地は実家が指定されました。
自宅から遠く1,000km離れた場所での生活ですが、何の不安もありません。
むしろ、これからじっくり裁判準備ができます。

自宅は逮捕された日の家宅捜索でかなり荒れた状態でしたので、片付けを試みるものの、到底全部は終わりません。それでも半分近く元に戻すことができました。

着替えを詰めたスーツケースも準備万端。
飛行機の時間が近づく中、空港行きのバスが発車する乗り場に向かいます。

昨日は久しぶりに多くの歩数を歩きました。
きっと、そのためなのでしょうか。足のふくらはぎが強く痛みます。
それもそのはず。留置場にいた時は階段の上り下りもなければ、1日歩いても数百歩程度。それだと社会に戻ったところで足が筋肉痛になっても無理はありません。

この筋肉痛は、この日から1週間続くこととなります。

私が住んでいるあたりは桜の季節なのですが、実家のある北の地はまだまだ寒く、それなりの防寒着が必要な季節だというのをすっかり忘れていました。薄着で来てしまったことを強く後悔・・・笑。

空港のターンテーブルでスーツケースを受け取り、レンタカーを借受けて実家へ車を走らせること30分。
着きました。出発してから6時間。同じ日本でも遠く感じます。

玄関で母が出迎えてくれました。

実は逮捕される直前にも帰省していましたので、懐かしいという感じは全くありませんでしたが、やはり気持ち的にはホッとしました。

食事をしながら、今回の経緯について説明。
私がこの事件の犯人ではないと信じてくれている様子に、一安心しました。

親に事件のことを説明しました。
私も今まで警察のお世話になったことは一度もありませんでしたので、今回の逮捕のことで法律的なことを聞かれても知らないことが多すぎて、上手く答えることができません。

「大変だったね。まずは、ゆっくり休みなさい。」と母が一言。

その気持ちだけでも十分有り難かったです。

というよりも、息子とこれからゆっくり一緒にいられる時間が増えると思っているのか、前回帰省した時より表情が明るい感じが。

私の親は80を過ぎてもまだまだ元気に生活をしていますが、いつ足腰が急に弱ってもおかしくありません。介護を必要としないこの時期に帰ってこられたのは、何かの運命にも感じます。

ここで、1ヶ月前までは夢にも思っていなかった生活が始まります。

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