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『痛みが出るのは「筋肉が無い」から』は勘違い。

「筋肉が無い=痛みが出る」の勘違いは「体重増加=関節が痛い」の勘違いと同じくらい一般に広まっている大きな勘違いです。

この問題は身体のプロでも誤解している人がいます。

あるSNSでプロの人が

「お客様に、このトレーニングすると痛みが軽くなるって言われました!しかも初回のお客様!筋肉つけるって凄い!」

と嬉しそうにしてました。

間違っている点は、「初回の」トレーニングで筋肉が増える事はあり得ません。(「筋肉量を増やすのは死ぬ思い」これはボディビルプロの人から直接聞いた話)

となると、なぜトレーニングで痛みが軽くなったのか?簡単です。動かしてなかった箇所を動かして血流が良くなった、だけ。

プロでも洗脳される情報があるわけですが、テレビを100%信じている人達がいるように、ネットに流れている情報がポジショントークだと知らない人もいます。

メディアを見ると専門家が記事を書いてます。

トレーナーなら→筋トレをした方がいい

栄養士なら→食事で改善出来ますよ

医者なら→薬で良くなりますよ

それぞれのポジショントークがあります。記事を書いてる人が自分の業界を勧めるのは当たり前です。

個人的には、信頼できそうな人を判断する時ポジショントークが強すぎる人かどうか?を見てます。

テレビはポジショントークが強すぎる人達(資金を出しているスポンサーの意向)が作ってるので嘘があったり、嘘はないけど、情報を全部出してない等があって「筋肉つけると良くなる」のような

間違った情報が当たり前になってしまうんです。

筋肉が万事解決してくれるなら、筋トレマニアやスポーツ選手は身体の故障が無くなります。

僕のお店には

・自己流で筋トレして腰痛になった(見た目はガタイがいい男性)

という人が多数来て整体を受けてますし。

過去の僕は会社員時代に「腹筋しなきゃ!」と接骨院の先生に言われ

「腹筋してる最中に腰痛になったんですけど」

と説明したら、

「もっと頑張らなきゃ!」と訳の分からない精神論を言われた経験があります。

解決策はゴロゴロその辺に転がっている

食事療法、運動療法、どんな方法でも痛みを解決した実績があるから紹介されているけど、再現するのは難しい。ラジオ体操ですら「正確に」出来ている人は少ないというのに。

「どんな理由で身体が良くなった(悪くなった)のか」を深く掘り下げる必要があるんですけど、そんなこと普通の人は分からないですよね。

その為に信頼できる専門家を何人か見つけておくことが大事。僕は専門家ですけど、1回の施術で痛みが取れない時があります。でも、ずっと通い続けてくれるお客さんがいます。

「先生が一生懸命やってくれているのに何で楽にならないんだろう、申し訳ない」とまで言われたことがあり、心苦しい時もありました。

結果が出る。施術が上手。よりも「信頼できる人」が伝わる専門家。この感覚は自分がお客さん側としたら選ぶ基準として一番大事なところ。

自分に似ている人が集まるのがよく分かります。

こんな例も「私、同業者でエステやってるんだけど結果を求めるお客さんばかりで疲れる」と世間話をお客さんとしてました。そのお客さんは「ちょっとここをこーやって押してみて」と僕に指示をしてきます。初回のパット見ですぐに察しましたが「結果を求めて色んな治療院を彷徨っている」のが分かりました。その後の指示だし。思った通りのお客さんだから「あー、自分が結果を求めるお客さんになっている事に気づいてないんだ」と思うぐらいで僕は「結果出さなきゃ」とは思いません。

どんな人でも「良くなりますよ」と即答できるようになっているからそこそこ威厳もついてるのが分かります。

良くなるけど時間がどのくらい掛かるかは人それぞれ。

ハッキリわからない時や自信が無い時は病院の検査を受ける事を勧めるし、「俺がなおす!」のような変なプライドはありません。

良くなったとして

自分が痛みから解放されたメソッドがあっても1つの方法だけじゃ乗り切れない時がきます。人生は長いし、経験したことがない身体の状態はいつかやってきます。

ん?今回の痛みは何か違う?と感じるチカラは色々やった人じゃないと身につきません。

PS

世の中色んな療法がありますよね。

例えば子供の喘息が酷いと親が仕事を辞めて空気が綺麗な場所へ引っ越しするとかで改善。(治すための覚悟が違います)

他に身体に影響するものは

添加物、玄米、洗剤、シャンプー等を天然ものへ等々あるので(僕はやったことないですけど)

1つ1つ負担にならない程度試すのもいいかもしれません。

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