午後から雨予報だったのに空はとても青くて
無数の鳶たちがじゃれあっていた
近くには小さな漁港と神社があって
心地よい風が吹いていた
音を出す会場は茅葺き屋根を移築した素敵な建物
スイスの方の別荘で、屋根は日本風で中身はヨーロッパ調のものが
多くもなく少なくもなくセンス良く並べられていた
ライブはゲストに自然音を扱うアーティスト「北さん」
彼の考え方が好きで、まずはそこに建物を建てた人がいて、建物があって、空間がある順番、その中で音を出すのだと
彼と音を出していると空間が何層もあって、段階がどんどん奥に進んでゆく最後の空間は宇宙か?いや、それを超えてまた自分に戻ってくるだろう
なんて訳のわからんことを話しながらの時間は至福の時だった
途中に小綬鶏だったり鶯だったり無数の生き物の歌が聞こえてきた
そしてアンコールで全くの打ち合わせなしのやりとりは一生忘れないだろう
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