すでにパラダイムシフトは起きた。ポジションを取れ!~10年後の仕事図鑑

この記事は「10年後の仕事図鑑」堀江貴文 落合陽一 を読んだアウトプット記事です。

10年後の仕事もイラスト付きで色々紹介されているのですが、本書の主な内容は、
・社会と、そこで暮らす我々の働き方について「すでに起こっている変化」と「これから起こるであろう変化
・「AIに代替されるような価値しか持っていない人間」にならないために、何が必要か
というようなことだと感じました。

本書の教訓としては
・お金になるかどうかは別として、まずは好きなことにハマれ
・お金より信用を大事にせよ
・自分が何者か、何がしたいかを明確にせよ、そして行動せよ
という感じで、ニュースピックス界隈で言われていることと当然似通ってはいるのですが、堀江さんと落合さんそれぞれの「自分の言葉」での語りには説得力がありました。

これまでの普通は、これからの普通でなくなる

ヨーロッパ的西洋の近代思想は、人間観を定義した。フランス人権宣言が制定されたのは1780年代のこと。人はすべて社会の中で何かにならなくてはならない、と、およそ300年の期間をかけ、それまでの普通(君主制)が普通でなくなり、新しい普通が始まった。
現在は、この300年間の変化に匹敵する出来事が15年ほどで起ころうとしている。技術発展とその市場サイズの拡大に応じて、タイムスパンが短くなりつつある。
例えば、インターネットが登場したことで「ローカルな人と人の関係」で完結していた社会システムが「人と機械の関係」にまで広がった。

AIに職を奪われると思っている時点で搾取される側になる

日本が抱える多くの社会課題は、労働力不足とコミュニケーション不足により、お金や人員が適材適所に割り振られていないことが原因。
AIにより、雇用され労働し対価をもらうというスタイルは消滅していくだろう。
イカれた就活システムに象徴される、現代蔓延している「他人と違うことがリスク」という幻想から離れるべき。
例えば経営者には「組織にビジョンを語ること」と「組織を管理すること」の2つの仕事があり、後者はAIで代替可能。
モチベーションを持って働けるところに人間の役割がある。人間社会をどうしたいか、何を実現したいかといったモチベーションは、常に人間の側にある。

「自分」を運用していくという視点


会社と労働契約を交わすということは、自分の製作したプロダクトの権利がすべて会社に帰属し、いわば「名前を奪われた」状態。これはポートフォリオマネジメントとして時間の消失に他ならない。
預貯金や持ち家が幸福につながるというのは幻想。お金より信用を大事にすること。お金は循環させるもの。
ホワイトカラーは、時間換算できる仕事を提供していくのか、もしくは経営をするのか、毎回解き方が違う問題を扱う人になってより高度な価値を提供するのか、いずれかの選択肢を選ぶことで「適応」していく必要がある。
新しい仕事で成功している人たちの共通点は「作業にハマっていること」「思いを持って毎日発信すること」「自分自身に油断しないこと」打算的ではなく、自分の「好き」という感情にピュアに向き合うこと。
イカれた就活システムから脱出せよ。

人間の生活スタイルは2つのパターンに分かれていく。

①ブルーオーシャンで「他人と違うことをやっていく」。何をやるかが決まっていない状況では人間は機械に勝てる。コンピュータには「これがやりたい」という動機がないから。目的を持って、コンピュータが入り込む余地のない、誰も興味のないニッチな領域を追求し続けることで一点突破する。
②Uberの運転手のように、責任と生存戦略をコンピュータに移譲する。

これらに優劣はなく、二元論でもなく、まだらに使い分けていくことになる。

高級で働く能力のある人だけが高給取りとして働き、その能力がない人は国からお金をもらって好きなことをして生きていくことが、これから日本社会がよりよくなっていく道。

今すぐにポジションを取れ

現代人は意思決定能力が低くなっている。「今自分が何がしたいか」分からないし、それを行動に移す能力も低い。
工業社会では、全く同じものでも違う装いをまとうことで全く別のものになる(駅弁やグミなどは、パッケージが違うだけで中身はあまり変わらない)。パズルの組み合わせが違うものを食べるだけで「選択した」気になっている。


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