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絶対的自己肯定感あるある。自分が納得するまで、なぜそうなってしまったのかを研究します②。M&A企業は、大手でも中小企業担当はど素人です。とんでもない対応が普通にある。失礼も、嘘も、非常識も当たり前。こんなM&A企業は要注意です。

他店舗展開やフランチャイズビジネスを展開していますと、
よく問い合わせがあります。
「あなたの会社を買いたい企業があります」。
いわゆるM&A仲介企業からの問い合わせです。

最初は新鮮だったので相手をしていたのですが、
最近の私は辛辣です。
その理由は、M&A仲介企業の担当者が、
あまりにも新人さんが多いこと。

以前に聞いたことがあるのですが、
事業継承や不採算店舗の売却など、
M&A需要が高まる一方で、専門性をもった人材が不足しているそうです。
そうなると、ほぼ知識や経験のない人材が、
M&Aアドバイザーみたいな顔で連絡してきます。
あまりにも青いのでキャリアを聞いたら、
転職一年未満なんて場合もありました。

私は過去に7社ぐらいから問い合わせがありました。
その中でも、とんでもないことを言い出す
M&A仲介企業について紹介します。

ちなみにこの会社は大手です。
本社で直接打ち合わせをしたこともあります。
その規模から安心していたのですが、
蓋を開けてびっくりのど三流。

以下のエピソードありました。
参考にしてください。

①弊社本社にM&A名の郵便が届く
最初のアプローチは、本社にレターパックが届きました。
普通はホームページの問い合わせメールフォームで来るものなのですが郵便です。
しかも、先方の社名そのまま。社名にM&Aがついているので、
私不在の本社がざわつきます。
社長は会社を売る気なのか?普通はスタッフはそう思いますよね。
当然クレームです。一方的に送ってきておいて迷惑をかける。
M&A企業は郵送でやり取りするときは企業名を伏せて、
担当個人名で送りましょうか?と事前に確認を取るのがマナーです。
それすら知らない。大手の中のど新人だなと感じました。

②資本提携という単語を使う
怒りのクレームを入れたあと、送られてきた書面を確認すると、
ある企業が御社の「資本提携」を希望しているというようなことが書いてある。
資本提携?株式譲渡や会社譲渡ならわかる。
資本提携は、互いが互いの会社に資本を入れて提携することである。
こちらに資本金を入れろというのか?
問い合わせると株式譲渡のことを言いたかったようだ。
意味が全然違うぞ。

③もしも不成立の場合は逆に契約しましょうという
相手先は大きな会社でスイーツ店を求めているなど情報が提供される。
話半分以下で聞いていると、このM&Aがうまくいかなった場合の話になる。
その場合は、弊社の希望する売却先を探すので契約してほしいと。
おいおい私は何も頼んでいない。そちらの事業、先方の株式譲渡希望に協力しているだけだ。

④頼んでいないセミナー勧誘やメールマガジンが届く
途中で明らかに弊社を買収したい会社があるから、
御社にM&Aの素晴らしさをわかってほしいというスタンスに変わる。
頼んでもないないセミナー案内やしつこいメルマガの雨あられ。
何度も念押しでメールを送る。御社に協力し、質問に答えているだけだと。

⑤秘密保持契約を結ぼうとしない
M&A会社はいろいろ相手企業のことを伝えたくても、
秘密保持契約を結んでいない状態だと社名さえ言えません、業種ぐらいです。
なので、何は無くともまず、秘密保持契約を結びのが一般的です。
ですがこの会社はいっこうに秘密保持契約の話をしてこない。しかも一年間も。
途中で明らかに怪しいと思ってきたので、
こちらの情報を開示するために結びましょうと提案。
ようやく締結。通常なら、ここで一年間引っ張った相手企業を明かします。

⑥秘密保持契約後も企業名を明かさない
秘密保持契約を取り交わしたので、社名含めた企業情報を開示するのかと思ったら、
相手企業が開示を希望しないので社名は言えない。
コロナで壊滅的な売上減となり、今後M&Aを考えることできない状況になった。
故にこの話はなかったことで、とメールが来る。
おいおい。そんな話が通用するかと連絡。秘密保持契約の意味がないと言うと、
相手が了解しないと開示できないという。
何のための秘密保持契約なのだ。

⑦開き直りのメールが届く
質問のやり取りが煮詰まってくると、
これ以上弊社の役に立てない(元々たってない)のでこれで終了すると一方的な案内。
そこで、ではこのやりとりを公開しますので了承してくださいねと伝えると、
秘密保持契約を結んでいるので、情報は公開できないと言ってくる。
もう無茶苦茶だ。

これは鯔のつまり、最初からそんな企業は存在していないのである。
先に書いたが、株式譲渡と資本提携の違いもわからない、
新人のあわよくば契約になるかもしれない仕事に付き合わされたのである。

私はどんな業種でも初の取引先が都内の場合、
必ずその住所までいく。先方の会社で打ち合わせする。
この会社にも当然一度出向いた。出てきたのは20代の若者だった。
M&A会社は大手だ。優秀なスタッフも多いのだろう。
ただエース級はこんな何千万円スタートの業務は関係しない。最低億だろう。
こういう小さい案件は、新人の仕事だ。

M&A会社は人材不足でノルマがある。
M&Aには学校はない。
新人を研修させるために経験を積ませないといけない。
上記の弊社のエピソードがまさにそれだ。

これもM&Aの現実である。
御社を買いたいと…という電話やメールがあると色めきだつ中小企業がある。
それがターゲットになる。いつの間にか契約されて、逆に買収先を探してくださいなんてやりとりになる。
これは相手の企業が存在せず、損益が発生した場合、詐欺罪が成立する。
存在しない企業をあたかもあるように交渉してきているので、騙すつもりがあったのだ。
なので口が裂けても、相手企業の名前は言えない。
存在していないし、嘘の名前を連絡したら問い合わされて確認されたらアウトだからである、

秘密保持契約書を理由に情報公開するなというなら、
秘密保持契約の更新をしないと通達する。
その後、締結から一年が経過すると契約は無効になる。
来年の2月になったらここでどこの会社か公開します。
管轄の警察署には届けた。
似たような被害が増えれば、警察は動く手配。
このnoteを読んで、もしかして我が社も…と被害があった企業がありましたら連絡ください。
ダイレクトメールで情報開示します。警察に届けましょう。それは詐欺。

架空の会社をダシに使って、M&A契約して料金を支払ってしまったら詐欺被害です。

こんな大手が、犯罪まがいの方法でと驚きました。一年以上かけて調べた結果です。

私はある程度知識があったので騙されなかったのですが、皆さん気をつけてください。

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