がんばった!東京維新。1議席獲得。しかし、東京維新のポテンシャルを、東京維新の会が分かってもらわないと損している気がします。
2021年東京都議会選挙が終わりました。
東京維新の会は前回4名の候補者しか立てられず、
今回は13名の新人を擁立。
結果は、ニュースに取り上げられないので知らない人も多い。
1名当選です。
改選前は1名。ただし都民ファーストからの移籍での1名。
(しかもこの方は今回の都議選に出てない?国政転向?)
事実上0が1になった状態です。
当選したのは大田区の松田りゅうすけ氏。
大田区といえば東京維新の会代表の柳ケ瀬氏のお膝元。
区議から都議とここで戦ってこられています。
その大田区の定数7の1議席。29,701票で2位当選。
https://www.yomiuri.co.jp/election/local/togisen2021/profile/011/38846/
厳しい結果だったと思います。
東京維新の会の皆さん。お疲れ様でした。
大阪はじめ関西だと強い維新。
東京にも少なからず支持者がいて、
参議院東京選挙区や衆議院の比例東京ブロックでは
1議席獲得できる力はあるのに、
東京都議選では弱い。なぜか?
①実績を都民ファーストにパクられている。
ここでもよく書いている維新の実績。
それは、大阪で初めて自民党以外の「首長&与党」を確保し、
地方での行政執行の事例を作ったことである。
都構想は否決されたが、
地方でのこの実績は大きいと思う。
かつての民主党は国政で政権交代はしたが、
地方での「首長&与党」の実績までは作れなかった。
自民党に代わる与党体制を初めて作った。
自民党以外でも与党ができることを証明した。
この実績を小池&都民ファーストに
そのまま持っていかれている。
大阪維新の会が大阪で改革したスキームを、
東京ではまんまパクられている。
これでは東京維新の会の存在意義が見出せない。
国政選挙でのある程度の得票も、都議選では分散される。
また、国政にはいないライバル都民ファーストの候補者が選挙区にいる。
しかし、維新との違いは代表がワンマン社長であること。
維新は創業者はすでにいない。次の世代にバトンタッチ。
行政実績も10年を越えた。改革実績も増えた。
東京のワンマン社長は、いずれ都を去る。
都民ファーストから、女帝に能力が匹敵する後継者が現れるとも思えない。
その時がチャンスですね。
②大阪本部で、東京は支部。この他に比類なきガバナンス。
日本維新の会の本部は大阪です。
東京維新の会は、日本維新の会の東京支部であり、
東京維新の会という地域政党ともされている。
現状の日本維新の会のその他の地方支部は、
かなり自由度が高い。
日本全国に同志を拡大することを最優先の目標に、
維新スピリットに反しなければ、
組織として認め、活動させている。
東京維新の会も、大阪から見たら支部の一つだろう。
しかし、東京の人はこれを絶対良しとしない。
大阪発で全国に普及したものはたくさんあるだろう。
大阪生まれの政治家が、国政を動かしたこともあるだろう。
それでも、大阪本部の政党が東京で議席伸ばすにはハードルが高い。
https://news.yahoo.co.jp/articles/094f6a3a4b505eb0cfbdb51d24584904dfe3a178
吉村府知事 都議選で応援入りも…痛烈「大阪で仕事せえ!」のヤジ
こうなってしまう。
在阪テレビ局にように守ってはくれないし、
日本第二位の都市である大阪も、
東京から見れば地方の一つ。
そして、大阪のノリは東京ではなかなか受けれてもらえない。
大阪維新は創業者時代からケンカのイメージが強い。
武闘派というか問題提起が摩擦をつくる。
それでこそ維新であるが、東京の人はそれが嫌うだろう。
東京人が好むスマートさや品があるのだ。
ボケとツッコミや輩感は好まれない。
そんなスマートさと品があるように見えるのが小池都知事である。
大阪の人にはわらかないかもしれない。
人間性や政治家として資質とは関係なく、
東京に受け入れやすいスマートさと品があるのは事実だろう。
https://note.com/keihasegawa/n/ne433e8149978
東京の首長を維新に。そして、全国の首長を維新に。さらに、
日本の首長を維新に。大阪発祥のたこやきながら東京本社の大手
「築地銀だこ」にそのヒントがあると思っています。
私はこんな考え方を持っています。
③東京一極集中の打破や道州制を進めるのは東京である。
私がタウンマネージャーとして
最終的に地方活性化の目標は、
東京一極集中の打破だった。
地方を甘やかせておいて、生き抜くための競争力を持たせない限り、
地方の衰退、東京の一極集中は終わらない。
東京にいる今、
東京は一局集中力を強化して、
世界に誇る国際都市に成長してほしい。
地方のことなど考えなくていい、
東京が集めた税金を地方交付税として再分配する必要はない。
東京のために使えばいい。
ただし世界トップの国際都市を目標にしてほしい。
そのためにも東京が道州制を掲げて、
東京と競争できる「州」の必要性を訴えてほしい。
道州制は票にならないのも知っています。
東京都民が道州制に興味がないのも知っています。
大阪都構想は頓挫した。
可決されていたら道州制の道筋はついていた。
今はリセットされた状態。
道州制は維新の党是である。
維新が道州制を捨てたら支持はやめる。
わたしが2010年日本創新党からの目標は道州制であり、
20年のタウンマージャーとしてのキャリアの結果も道州制。
維新が動かなければ達成されない。
地方は競争力なく自滅し、
東京も国際都市間競争に負ける。
これは都民ファーストとの最大の差別化ポイントなんですよ。
④地域政党「東京維新の会」の結党目的とはなんだ。
品の良さやスマートなイメージが東京にはある。
大阪維新そのままのコピペや、
他の地方組織のような大阪支配は通用しない。
維新の東京支部であり、
地域政党を標榜するなら「結党目的」が必要だ。
他党の東京本部や東京支部に「結党目的」など必要ない。
東京維新にはいる。
結党した後に目的を作るのは本末転倒だが、
まだ所属議員がまだ少ない今だからこそ
結党目的を掲げられる。
よく言われる東京が抱えている東京の問題
◉都民全体の高齢化や少子化対策
◉湾岸と三多摩の貧富の格差問題
◉老朽化した交通インフラや上下水道の更新
◉止まらない通勤ラッシュに開かない踏切
◉西部の人口減少にともなう空き家問題
実際に東京にいる私からすると実感はない。
実感があるのは「あまり困っていない」感覚である。
これは多くの都民も思っているのではないだろうか。
東京は民間の力が強く、
人それぞれも競争力が高い。
行政に頼り切って生きていない。
そのたくましさが「あまり困っていない」という感想になり、
スマートのようで品があるような、
やっている感だけのフリップ都知事を再選させてしまうので厄介だ。
それでも都民は一時期のノック疲れした大阪府民のように、
人気投票で選んだタレント知事にはうんざりしていると思う。
知名度だけで選びたくはないと思っている。
フリップ知事も3期目までもつかどうか。
親を失った都民ファーストはそれこそ結党目的を失う。
その時が来る。
維新には先の都知事選で612,530票を勝ち取った人材がいる。
しかも行政執行側での実績のある人材。
大阪での与党実績も10年を越えた。
東京大改革などの抽象的なスローガンでなく、
東京五輪でボロボロになったイメージを払拭し、
コロナ後の経済復興を遂げ、世界最高峰の国際都市を目指した東京の逆襲へ。
日本の首都よりも、世界都市を目指して欲しい。
公用語は日本語と英語であるぐらいの。
東京維新の会は
それができる地域政党でもある。
実は準備は揃っているとも思っています。
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