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【本の感想 vol.005】『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』 2023/06/03

近藤麻理恵さん、スコット・ソネンシェインさんが書かれて、古草秀子が翻訳された「Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる」という本を読みました。
特に印象に残った部分について感想を書いていきます。

はじめに

本に出合ったきっかけ

こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」を以前読んだことがあり、こんまりさんや片付け術については興味がありました。
その中で、本書のタイトルを見て、仕事にフォーカスした片付けの本があるのかと思い、気になって手を取りました。

著者のプロフィール

著者の略歴をamazonのページから引用します。

近藤/麻理恵
オンラインコミュニティ「こんまりサロン」主宰。19歳から片づけコンサルティング業務をスタート。大学卒業後は一般企業の営業職としてダブルワークをしながら、オフィススペースと個人宅の片づけコンサルタントとして活動し、独立。著書『人生がときめく片づけの魔法』は世界40ヶ国以上で翻訳され、1,200万部突破のベストセラーに。2015年に米『タイム』誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出。Netflixにて自身の冠番組を持ち、当番組はエミー賞2部門にノミネートされるなど、世界規模での片づけブームを巻き起こしている

ソネンシェイン,スコット
ライス大学経営学院教授(ヘンリー・ガーデナー・シモンズ・プロフェッサー)。バージニア大学卒業後、ケンブリッジ大学で修士号を、ミシガン大学で組織行動論の博士号を取得。研究、教育、講演の各分野で数多くの受賞歴がある。創造力を発揮し、既存のリソースを最大限に活用することによって働き甲斐を発見し、成功へと近づく方法を、多くの人に示してきた。戦略コンサルタントとして活躍した後、シリコンバレーのマーケティング関連スタートアップ企業に参加

古草/秀子
翻訳家。青山学院大学文学部英米文学科卒業。ロンドン大学アジア・アフリカ研究院(SOAS)を経て、ロンドン大学経済学院(LSE)大学院にて国際政治学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

https://amzn.asia/d/fbkQSbs

本の概要

ときめく働き方を手に入れる片付けについて、「デスク」だけでなく「時間の使い方」「人脈」「チーム」など様々な観点から整理して、仕事環境を整えていく方法が書かれています。
近藤麻理恵さんとスコット・ソネンシェインで章ごとに担当を分けて執筆されており、実際のエピソードを絡めて片付けによって仕事がどのようにときめくようになったかをわかりやすく説明されています。

感想

なぜ片付けが必要か

  • デスクが散らかっていることで、気が散ったり、ストレスを感じたり、判断力が落ちたり、不安感が募ったり、不幸のデパートのような状態になる。

    • これは心の底ではなんとなくわかってはいるものの、片づけはやっぱり後回しにしてしまいがちなので、こうやってストレートに表現されていてグサッときました。

  • デスクで仕事をしていて気分がいい、ほしい資料がすぐ見つかる、外出する際も手間取ることなく、帰ってきてからもさっと次にやるべきタスクに手を付けられる状態にする。

    • 確かにデスクをこんな状態にできたらストレスなく仕事に集中できて効率もアップするよなぁと思いました。快適な環境を整えることの重要さを改めて認識しました。

時間の片づけ

  • ときめきを感じる活動に時間をかけ、そうでない時間を減らすこと。

  • 本当にやりたいことは何なのか、自分はどんな人間なのか、それをしっかり心に留めておく。

    • 自分自身のこれまでの働き方を考えても、目の前の仕事に時間を奪われがちになりますが、自分としっかり向き合って自分に必要な仕事をきちんと選ぶが大切と理解しました。

  • 何か頼まれたらすぐイエスと言ってしまいがちがだ、判断を少しだけ先延ばしにするのが効果的な対策。時間をおいて考えれば本心をはっきり自覚できる。

    • これは自分もよく経験していて、他人にいい顔をしたくて引き受けてしまいがちなのですが、判断を先延ばしにして自分一人で仕事を選ぶというのは使えるテクニックだと思います。

人脈を片付ける

  • フォロワー数が多いほど重要人物だという思い込みは捨てる。

  • 大切な人とのつながりを残して大事にすることで、幸福につながる。

    • 自分自身、連絡もしないのに過去にもらった名刺をコレクションして、仕事を頑張った証のような形で残していましたが、先日整理しました。

    • 量より質が大事で、整理して残した今大切な人とのつながりを大事にしていきたいと思いました。

チームを片付ける

  • チームの目的を確かめ、チームの仕事を誰かを助けることに結び付ける。

  • チームメンバー一人一人が重要な貢献をしていることを認め合って、自信を築く手助けをする。

  • 最良の結果をもたらすには、異なる視点から、互いに遠慮なく話し合える状態が必要。

    • この辺りはまさに同感という感じで、自分もこういうチームで働けていた時期はとても楽しく働けていたと思います。

もっと仕事でときめくためには

  • 迷いがある段階では、まず片づけをして自分の気持ちを確かめる。そうするとときめく道が見えてくる。

  • 今の状態を整えると、今の職場にとどまる決断、企業や転職など新しいステップに踏み出す準備にとても有用。

    • 何か大きな決断をする前は、片づけをして今の状態を整えることで、足りないものを見つけて、それを手に入れるためにどういう行動をすればいいか正しい判断をするということを意識したいと思います。

  • 近藤麻理恵さんの旦那さんである川原卓巳さんは、2週間ごとに1時間ほど、なぜ自分は働いているのか、仕事を通じてどんな未来を実現していきたいのか、理想の働き方はどんな働き方なのかを考え、そのうえで今あるタスクの優先順位を明確にしている

    • これは自分にできていないことだと思い、定期的に自分の向かっている方向があっているか確認して調整するというのは実践していきたいと思いました。

さいごに

片付けて環境を整えることの重要性を改めて実感できる本だと感じました。
環境を整えて仕事を快適に楽しくする、ひいては人生の幸せにつながるというようなヒントが書かれており、実践したいと思える内容もいくつか見つけることができました。

本書は、ここには書かなかった「デジタルデータの片づけ」、「決断の片づけ」等のことについても書かれていますので、この記事で興味を持たれた方は、ぜひ全文をお読みいただければと思います。

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