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マネージャーの育成【1on1ミーティング編】

■きっかけは立ち読み
 以前、1on1ミーティングの書籍を書店で見つけて、パラパラと立ち読みし、「これ、やってみよう」と思い立ちました。(←買えよ)
 あまりちゃんと読まなかったので、「普段の会話どどう違うんだろ?」「通常のミーティングと何が違うんだろう?」という疑問は抱きつつ、「ま、やってみれば分かるでしょう」ということで直属の部下を対象に毎週1回15分を目安に1on1を開始しました。


■部下への提案 → 「必要あるの?」
 部下にこの取組を提案するときも、「1on1って何?あやしい」「隣席で普段からコミュニケーション取ってるのにこれ以上必要あるの?」「ただでさえ忙しいのにさらに時間をとるなんて無理」とか言われそうと思いましたが(と、いうか実際いくつか言われた。)意外とすんなり受け入れてくれて、とりあえず1ヶ月先までの予定を決めました。

■自分の「自主独立性・自己主張が強さ」が部下の成長を阻害する
 そもそもの問題意識は、私が自主独立性・自己主張性が強く、部下が逆に弱い行動傾向があり、チームとしてのバランスはいいのですが、今後の体制変更を見据えた場合、部下がもっと自主独立性・自己主張性を強くし、役割発揮するのに、自分自身が部下の成長を阻害していると感じたことからでした。

■ルールは「聴く」こと
 1on1ミーティングにはいくつかポイントがあるようですが、とりあえずのルールは「部下発信で自分は聞き役」ということにしました。その日のミーティングで話すテーマや内容も部下に自由に決めてもらい、私自身は「話してくれることを聞く」「質問されたことに答える」「判断して欲しいことを判断する」ということにしました。

■話しやすい環境づくり
 普段隣の席に座っているので話そうと思えばその場で話せてしまうのですが、時間と場所を区切ってやることにしました。
 ・会議室に移動して電話や同僚からの話によって中断されないように
 ・席は90°の位置に座って相談しやすいように
 ・場合によっては、ホワイトボードで話してくれたことを整理しながら

■最初の違和感は最初だけ
 はじめは、お互いの普段の関係性や会話のやりとりの感じと違うので違和感を持ちながらでしたが、それはすぐに慣れました。部下も何をテーマにしたらいいか分からず、5分で話尽きることもありましたが、回を重ねるごとに15分では時間が足りなくなり、今では1回に2時間かかることもあります。

■話す内容はなんでもいい
 話す内容は、「今困っていること」「解決されずに保留になっていること」「バタバタしていて聞けていなかったこと」「判断して欲しいこと」「とりあえず報告」など時期によって様々です。ミーティングがスケジュールされていることで普段の「忙しそうだから聞きにくいな」ということもなくなり、報連相漏れによるトラブルの二次災害みたいなものは減ったように思います。
 しかし、意識しないとただの報告で終わってしまって勿体ないのでそういうときは「何か困っていることない?」とこちらから質問します。

■説教しても効果ないしね
 当人の問題意識がないところで説教しても効果薄ですが、普段はこれをやりがちです。その場では「はい、そうですね」と言いますが、絶対そうだと思っていない(笑)。1on1ミーティングだと「部下の困っていること」からスタートするのでアドバイスしてほしい姿勢はもう出来ていますから、こちらの話が浸透しやすいと感じました。まだまだ説教くさくなってしまうこともあるのですが。。。

■1on1ミーティングは効果がある
 やってみて、やっぱりこのミーティングは効果があります。発展途上ではありますが、計画的に確実なコミュニケーションができますし、判断・思考プロセス・実行からの検証が週次サイクルできちんと回せるようになることはマネジメント上よいと思います。



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