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「お/ご」の付く敬語を見分ける~敬語クイズ#4

こちらの写真は、某銭湯に貼ってあったものです。
今回はこちらに書かれている文章から3つの敬語を抜き出し、それをクイズにしたいと思います。
奮ってご参加ください。

このように手ぶらでもふらっと入れるサービスは助かりますね

【問題】

この文章の中に、接頭辞「お」や「ご」の付いている言葉が3つあります。
①ご使用すれば
②ご利用
③ご返却して
この3つそれぞれについて、主体を立てる敬語か、受け手を立てる敬語かを見分けなさい。
答えは、各問ごとに、アかイで答えなさい。

<第1問>

「ご使用すれば」は
ア.使用する人本人(=主体)を立てる敬語である
イ.使用してもらう人(=受け手)を立てる敬語である

※「立てる」という言葉にイメージが湧きづらい場合は、どっちが偉いという表現なのかで考えてみてください。使用する側が偉いという表現なのか、使用してもらう側が偉いという表現なのか。以下同じです。

<第2問>

「ご利用」は
ア.利用する人本人(=主体)を立てる敬語である
イ.利用してもらう人(=受け手)を立てる敬語である

<第3問>

「ご返却して」は
ア.返却する人本人(=主体)を立てる敬語である
イ.返却してもらう人(=受け手)を立てる敬語である



休憩コーナー
((ミニチュア・クリエーター 工房てるとさんから頂戴した花瓶を、石灯篭の火に見立ててみました(笑)
心を落ち着けてリラックスして考えてみてください。

【「お」や「ご」が付く敬語のヒント】

<その1>

主体を立てる敬語の場合、動詞は名詞化し、動作ではないかのように表現します。(主体を責めない意思表示をすることで、敬意を示します)

例)基本動詞「待つ」⇒ 主体を立てる敬語「お待ち」
            もしくは「お待ちになる」

<その2>

受け手を立てる敬語の場合、動詞に「する」を付けて責任の所在を強調します。(主体に責任があることを表現することで、暗に受け手には責任がないことを伝える意思表示になり、それにより敬意を示します)

例)基本動詞「待つ」⇒ 受け手を立てる敬語「お待ちする」

「お」や「ご」を使って人を立てる敬語の使い方については、過去のクイズも参考になさってください。

どうぞ、コメント欄にこれぞ正解と思う回答を書き込んでください。
正解は次週です。

今回の記事の内容は、以下の講座で取り扱っています。

それでは、また。


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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。