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「お~する」の正しい使い方はどっち?~敬語クイズ#1

前回のクイズは要素がいろいろ混じってしまい、微妙な感じになってしまったので、今回はなるべくシンプルにしました。

「お~する」の説明

「お~する」は話し手の聞き手に対する敬意を表す言葉ではなく、「~という行為をする人」がその行為の受け手を立てる敬語の一つです。
※「~」には動詞の連用形が入ります

思い切ってわかりやすく言い換えると、同じ事柄について人間関係を軸として対義語にしたとき、「お~する」の対義語は「~してやる」です。

例:誰かの物を、別の人が運ぶ状況を表す文章
 「運んでやる」(運ぶ人が、運んでもらう人より偉い)
 「お運びする」(運んでもらう人が、運ぶ人より偉い)

※分かりやすく「偉い」と表現していますが、人間としての価値を表すものではありません。話し手がその状況において誰を立てようとしているか、もしくは立てる必要はないと考えているかという自己表現です

「お~する」クイズ

それでは、問題です。

下の文が表す人間関係として、正しいものはどちら?

   「本をお貸しする」

① 本を貸すほうが偉い
② 本を借りるほうが偉い

正解は、どちらか一つだけです。
当てずっぽうでも2分の1の確率です。

どうぞ、奮ってご参加ください。
それでは、正解は次週。(2023/3/17 6:00に↓が活性化します)



世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。