【特別コラム】ジダンの最高傑作...黄金期のレアル・マドリーに迫る
こんにちは。
大学のテストがすべて終わり無事研究室配属へ進むことができそうなので、気になっていたあの試合を数年ぶりに視聴。
ジダンマドリーの最高傑作、ベストゲームとして挙げられることの多い、16-17シーズンのチャンピオンズリーグ決勝、ユベントスとの試合のレビューを書いていきます(試合はWOWOWの名勝負選から見ることができます)。
ちなみに、先日は13-14シーズンのデシマのレビューも書いているので、こちらも是非。特別コラムなどと言って過去の試合を振り返っていますが、今のところこの2試合で終わる予定です。
途中何度も出てくるカゼミーロの画像はタップすれば、それぞれYouTubeの該当シーンに飛べるようになっていますので是非。
スタメン
マドリーは当時のベストメンバーを起用。ベイルをベンチに置き、代わりにイスコがベンゼマ、ロナウドの背後でプレーする[4-3-1-2]である。ヴァランがぺぺを序列で上回り、ぺぺのラストシーズンとなった。モドリッチはまだ19番。お馴染みと言えばお馴染みのこの面子を、カピタンであるラモスが束ねる。
一方ユベントスの中心は、チャンピオンズリーグで決勝に到達するまでに3失点しか喫しなかった堅守を支えるベテランたち。カピターノはブッフォン。前線には若きエースであったディバラとかつてマドリーでベンゼマとポジションを争ったイグアインの組み合わせで、同じく元マドリーのケディラもスタメン。右SHには最近何かと話題のダニエウ・アウベスが起用される。
戦術マンジュキッチ
前半は総じて言えば五分五分の試合だった印象。しかし立ち上がりに主導権を握ったのはユベントスであった。例えば配置がどうだとかポジションチェンジがこうだとか特徴的な保持をしていたわけではないが、ピアニッチやボヌッチの配給力を活かし、マンジュキッチの優位性とマドリーの構造上の穴を的確に突く構築だったように映る。
マドリーは試合中盤から元気なクロースがAc(アンカー)位置に入るピアニッチまで前進するハイプレスを行い始めるが、立ち上がりはプレスラインをミドルゾーンに設定した。ユベントスはディバラが好み、元、いや現バルセロナのアウベスに加えピアニッチが寄る右サイドから前進を試みる。バルザーリは開き、アウベスは内側に入ってきたり来なかったり。マルセロが縦スライドしつつ数的不利に陥らないよう中盤の3枚はがっつり横スライドし、イスコがピアニッチを見る形。だがユベントスとしては、[4-3-1-2]というシステムを考えればこれだけ同サイドに圧縮してくるのは想定内だったはずで、剥がして逆サイドに持っていけるかどうか、が焦点となった。
バルザーリが開く意味はよくわからなかったが(アウベスとレーン被りしてマルセロのプレスを誘発し詰まることがあり、後ろを3枚気味にして噛み合わせをずらすなどのやり方はあったはず、というかそうしたいが故のアウベス右SH起用かと思っていた)、とはいえもたつくこともそんなになく、最悪ピアニッチを経由できなくても右足に大砲を持つボヌッチが後ろにいるということで(ロナウドとベンゼマもボヌッチまでは厳しく追わない)、ユベントスはこの2段構えにより左サイドの広大なスペースにボールを運ぶことができていた。ロングフィードを競り合うのはマンジュキッチで、カルバハルの唯一の弱点である高さを制することで、アレックス・サンドロ(やケディラ)がセカンドボールを回収しにいく。アッレグリはこの成功体験を翌シーズンにも活かしている(17-18シーズンの再戦では、マンジュキッチが2ゴールを記録)。モドリッチの横スライドが間に合う前にブロック内への侵入を図った。
しかし最終ラインを崩し切るまでは至らず、5分にピアニッチがペナルティエリア手前から打ったミドルシュートをナバスが横っ飛びで防いだ以外には、ビッグチャンスを作り出せず。そうこうしているうちに流れはマドリーへと傾く。サッカーとはそういうものである。
触媒イスコ、躍動するマルセロ
こちらがマドリーの保持。ユベントスは[4-4-2]でセット。アトレティコ・マドリーを破って優勝した15-16シーズンまでと比較すると大きな変貌っぷりである。確かにベンゼマ、ベイル、ロナウドの破壊力は凄まじかったが、あくまで彼らにボールを届ける役割に終始していたモドリッチやクロースがイスコという触媒に呼応し、ボールプレイヤーとしての真価を発揮していた。
その3人と同等に、ビルドアップにおいて非常に重要な役割を担っていたのが現カピタンのマルセロである。この日ロナウド、ベンゼマの2トップが最も徹底していたのがバルザーリの背後へのランニングであることは間違いなく、このスペースを有効活用するためいつもよりやや低めの位置をとった。そしてボールを受けると、マルセロの技術と視野の広さが遺憾無く発揮されることに。
バルザーリは対人のスペシャリストであったが、年齢的にもスピードでは部が悪い。ピアニッチの守備範囲は広くはなく、ボヌッチは何よりCBがサイドまで引き出されたくないので、ユベントスとしては対応に苦しんだ。
マルセロは対面するアウベス、あるいはバルザーリにギリギリまで寄せられても縦へのパスコースを「見せる」ことができる。この「見せる」がいかに大事かということは以前どこかの記事で触れたような気もするが、これにより相手のラインが下がって手前のスペースを広げることができる(内側へのドリブルなども可能となる)だけでなく、相手選手の立ち位置が一歩右にずれたり、あるいは右足に重心が乗ることで、守備ブロック内への通らなかったパスが通るようになるのである。ロナウドが背後へ走ればベンゼマがライン間に顔を出し、イスコはピアニッチの脇、後方にはクロースも、というように背後へのランニングに加え角度を変えて3人がサポートに入ることで、捕まらずにボールを動かすことができていた。ピアニッチは常に2択を迫られる。そして何より、イスコが狭いスペースを苦にせず、まったくといって良いほどボールを失わない。右はカルバハルがひとり幅を取りサイドチェンジに備える。とはいえ、これだけ後ろに枚数を割き、ゴール前から人がいなくなれば、保持は安定するが普通は点を取るのに苦労する。現スカッドでは難しいやり方なのは明白だ。これを解決していたロナウドという男はやはり偉大だ。
ユベントスは[4-4-2]でのミドルプレスを意図していたが、このようなマドリーの素早いパス回しに対応できず、2トップも守備面で中盤をサポートできなかったため、次第にマドリーに押し込まれていった。
ラモスのマンパワーとポジトラの鍵
20分の先制点の場面。マドリーのブロック守備から、ポジティブトランジションでロングカウンターを発動させ、ロナウドが仕留めた。基本的にマドリーは[4-3]ブロックを敷いており、これは現代では中々見られない。この人数では守りきれないからである。90分を通して中盤の横幅を3枚でカバーし続けることはほとんど不可能である。
となれば誰かが「4人目の中盤」になる必要があるのだが、この日世界最高のCBであることを改めて見せつけたのがラモスだ。リスクを冒して最終ラインを離れ、中盤ラインまで出ていくことでユベントスの崩しのキーマンであるディバラを悉く潰し続けた。背後はスピードのあるヴァランがカバーし、カゼミーロも備える。ユベントスが不運だったのは、チームで最も質的優位を発揮でき、違いを生み出せる選手が輝くスペースに、そのスペースの選手を止めることに世界で最も長けた選手が立っていたことである。ディバラが試合から消されたことにより、本職DFふたりが縦に並ぶユベントスの右サイドは徐々に機能不全に陥り、ほとんどマンジュキッチ一辺倒の攻撃となった。
イスコも献身的にプレスバックしており、時に中盤ラインの空いているところ(主にクロースの左)に加わって[4-4-2]を作る。[4-4-2]というよりは、ディバラはラモスが潰してくれるし、アウベスに通されたら仕方ないけど通されてから行ってもギリ間に合うよね、くらいのふわっとした立ち位置。完全にはラインに入らない。どれだけジダンの意図したことかは不明であるし、イスコの感覚的なポジショニングなのかもしれないが、これが実はポジティブトランジションでフリーになる鍵となっていた。この日何度もイスコは背後からスっと落ちてきてボールを拾うと、その天才的なキープ力を活かし、奪ったそのボールを確実に味方へと繋げていた。大外の守備は緩いので、もちろん、カゼミーロ、ヴァラン、ラモスが確実にクロスを跳ね返すことのできる選手たちであることが前提となっている。
先制点はまさしくそうした中途半端な位置にいたイスコがこぼれ球を広うと、クロースが珍しくドリブルで中盤ラインを越え、ベンゼマ経由でロナウドへ。猛スピードで駆け上がるカルバハルに預けると、ダイレクトでマイナスに折り返されたボールをロナウドがゴール左隅へと流し込んだ。あまりに美しいカウンター。後世に語り継ぐべきゴールである。
27分の失点シーンは既に述べているようにボヌッチのロングフィードが起点であった。より押し込んでいる場面であったためにマンジュキッチはエリア内に侵入しており、大外レーンでフリーとなっていたのはサンドロ。折り返しをイグアインが落とすと、マンジュキッチがオーバーヘッドを沈めた。こちらは言うまでもなく後世に語り継がれるであろうスーパーゴールであった。
王者のフットボール
後半。互いに交代はなし。まだ五分五分の試合展開と言える前半だったので、下馬評では下回っていた(?)ユベントスにとっては前半の出来は良く映ったか。何かしら変えてくるかと思ったが、マドリーの最高到達点はもうひとつ上の次元であり、変えようと思った頃には既にマドリーの勢いに飲み込まれていたという表現が正しいかもしれない。
後半開始からマドリーは明らかにギアをもう一段上げていた。早々の46分、そして48分と立て続けにマルセロからそれぞれロナウド、イスコへ、バルザーリの背後へのロブパスが通った。ギリギリのところで対処したバルザーリはさすがであったが、前半から続くここの劣勢を覆すことができず。
特に良かったのがハイプレスとネガティブトランジション。52分のシーン。ベンゼマがカバーシャドウしながらブッフォンまで出ていくと、クロースがピアニッチについて中央を消し、サイドに出たら寄るケディラまで二度追い。前半は浮くことも多かったサイドのサンドロにはモドリッチを勢いよくぶつけた。イスコは左のスペースを埋める。最終ラインはマンツー、カゼミーロはその手前のスペース。近い選手から埋めていく同サイドでカルバハルがマンジュキッチに対し出足の鋭い守備を見せ、前半とは打って変わってここで優位に立つ。そしてリズムを作る。このふたりの攻防、アツい。
マドリーはマルセロ、イスコ、ロナウド、ベンゼマ、カルバハルが5レーンを埋める[2-3-5]のバランスの良い配置で人数をかけてゴールを目指すことができており、失った後の切り替えも非常に速かった。ユベントスはディバラも守備ブロックに参加せざるを得ず、またボールを奪ってもラモスを避けるように低い位置でボールを引き出すが、カゼミーロのポジショニングセンスが光りここを上手く遮断することに成功した。前線で孤立するイグアインにはヴァランが落ち着いて対応し、良い形で前を向くシーンを一度も作られなかった。
4局面すべてで相手を凌駕した時間帯であった。54分にはモドリッチが左足でミドルシュート(「隙あらばモドリッチ左足、ブッフォン正面経験の味」:青嶋アナ)を狙うと、56分、58分にはマルセロがそれぞれシュート、クロスからチャンスを創出。後者はロナウドにあと数センチという決定機であった。59分にはイスコもシュートを放ち、追加点は時間の問題という雰囲気に。
そして61分、ディバラとイグアインへボールを繋げようとポジティブトランジションの際に中央に入ってきて顔を出す工夫を見せていたアウベスだったが、久々に彼のボール奪取からユベントスがカウンターに出ようとしたところでカゼミーロの素早い寄せにあい横パスを痛恨のミス。モドリッチがこれを拾うと、クロースを経由して外に開くベンゼマへと展開。ベンゼマの仕掛けからマイナスのクロスをクロースが合わせ、シュートのこぼれ球を後ろからやってきたカゼミーロが全体重を乗せて渾身のシュート。これがわずかにケディラに当たってコースが変わり、ブッフォンの手が届かないところへ吸い込まれた。ラウンド16のナポリ戦でもスーパーミドルを沈めていたカゼミーロがこの大舞台でも貴重な勝ち越し弾を奪った。
ここぞとばかりに畳み掛けるマドリーは直後の64分、モドリッチが素晴らしい攻守の切り替えからマンジュキッチの前でインターセプトをし、カルバハルにボールを預け、そのままチャンネルに向かって一気にスプリント。ゴールラインギリギリからのマイナスの折り返しを、突如キエッリーニ、ボヌッチの間に出現したロナウドがワンタッチでブッフォンを破った。ゴール前での嗅覚、動き、落ち着き、非常に彼らしいゴールである。事実上ここで勝負は決した。
圧倒的な選手層
意気消沈するユベントスはバルザーリを下げてクアドラード(アウベスが右SBへ)、ピアニッチ、ディバラに替えてマルキージオ、レミナを投入した。一方マドリーはまずベンゼマに替わってベイルが入り、その後イスコに替わってアセンシオがピッチに送り出された。今ではイスコより先にベンゼマが下がるなどあり得ないが、当時のイスコのパフォーマンスはそれくらい優れていたということだ。76分にはアウベスを嘲笑うかのようなボディフェイントでこの日を象徴するビッグプレーを披露し、交代時には観客から拍手喝采を受けていた。
ロナウドを最前戦に残し、右にアセンシオ、左にベイルを置く[4-1-4-1]にシフトしたマドリーはプレスをやめてカウンターモードに徹する。サイドの守備も手堅くふたりで対応。何ともジダンらしく堅い采配である。ベイルは入って早々に右サイドでサンドロの背後を取ったロナウドの折り返しから決定機、そしてアセンシオは90分にマルセロの鋭いマイナスのクロスに合わせてダメ押し弾を奪った。83分にラモスのマリーシアによって退場に追い込まれたクアドラードとのコントラスト。控えの層の厚さでも差を見せつける格好となった。マドリーの3人目の交代はクロース→モラタ。クロースにも大きな拍手が送られた。
ここまで読んできた方は気づいたかもしれないが、実はマドリーの4得点は(トランジションからの)マイナスのクロスによって生まれていた。ユベントスの守備の唯一にして最大の弱点は、被クロスの際に最終ラインが下がりすぎてしまいマイナスをケアし切れないところにあった。ここを執拗に狙い続けたマドリー、そしてトランジションで上回るコンディションの良さが、勝利に結びついたのであった。「Bチーム」と言われた、ナチョ、バスケス、コバチッチ、ハメス、アセンシオ、モラタらを中心とした控え選手たちの活躍が、スタメン組の良好なコンディション維持に繋がっていたのだ。
ポゼッションとカウンターの使い分け、トランジションの強度と速さ、どれをとっても質の高い全方位型のチームであった。特にモドリッチ、クロース、イスコ、マルセロを中心としたポゼッションには別次元の面白さがあった。ハーフスペース低い位置、相手守備ブロックの入り口でタクトを振るうインテリオールのふたり、そこを封じようとSHが出ていけば大外のカルバハルとマルセロが空き、CHが出ていけばその背後でイスコやベンゼマが躍動する。チームを陰で支えたナバス、ヴァラン、モドリッチとクロースを解放したカゼミーロの働きも見逃せない。そして重要な場面でゴールを奪い続けたラモスとロナウド。自分が見てきたマドリーの中で最強のチームだったと断言できる。ジダンという稀代のリーダーに率いられたチームは、マドリディスタに大きな感動を与えてくれた。
ラ・リーガとの2冠、そしてチャンピオンズリーグ史上初の2連覇を成し遂げたジダンのチームは、前人未到の3連覇を目指して歩んでいくこととなる。
試合結果
レアル・マドリー4-1ユベントス
クリスティアーノ・ロナウド(20分, 64分)、カゼミーロ(61分)、マルコ・アセンシオ(90分)
マリオ・マンジュキッチ(27分)
出場選手
ナバス:仕事は少なかったものの、立ち上がりのピアニッチの鋭いミドルシュートを止めて以降チームに落ち着きをもたらした。失点シーンはノーチャンスか。
カルバハル:マンジュキッチとの激しい肉弾戦は見応えがあった。前半はやや劣勢ながらも先制点をアシストし、後半は優位に立って90分間献身的な上下動を続けた。
ヴァラン:イグアインを相手に非常に安定感のある対応を見せ、ほとんどチャンスを作らせなかった。スピードを活かしたカバーリング、ラモスとの補完関係はこの日も冴え渡っていた。
ラモス:どこまでも前へ出ていき、激しく潰す超攻撃的な守備はまさにふたり分の活躍。ディバラを試合から消し去るだけでなく、保持時のショートパス、カルバハルへのサイドチェンジ、どれを取っても正確だった。
マルセロ:この試合の戦術上のキーマン。再三バルザーリの背後へボールを送り込んだかと思えば、イスコとの短いパス交換でスルスルとブロック内に侵入。最後にはアシストも記録し、最高級の活躍だった。
カゼミーロ:ボールの循環に絡むことは少ない異質の存在だったが、特に後半はネガトラにおける潰し役という役割を全うし、追加点までゲット。保持時の拙さはご愛嬌。
モドリッチ:後半押し込んでからのボールの動かし方はバロンドール級。アウトサイドを巧みに使ってサイドに振り分け、豊富な運動量を武器に3点目のアシストを記録。
クロース:お馴染みのラモス脇に落ちるプレーからイスコやロナウドへ効果的な縦パスを繰り出す。サイドチェンジの回数は少なかったが、先制点の場面ではドリブルで起点となった。
イスコ:なぜジダンが好んで起用していたかを自身のプレーで証明。ブロック内でも決して失わないドリブル、ポジトラの起点、守備時の献身性など、与えられた役割を見事完遂した。
ベンゼマ:目立った活躍は見せられなかったものの、効果的なフリーランでイスコやロナウドのためのスペースを創出。黒子に徹する彼らしいプレーだった。2点目の起点となる。
ロナウド:ポゼッションのサポート、背後へのスプリントを欠かさず、結果的に2ゴールを奪って勝利の立役者となった。崩しの終着点に必ず現れ、絶対的エースたる所以を見せつけた。
ベイル:イスコの活躍と自身の怪我が重なりスタメンを奪われる悔しさはあっただろうが、守備をサボらず、カウンターの急先鋒としてチームに貢献した。
アセンシオ:このシーズン台頭した期待の若手は、この日もゴールを奪い大舞台での強さを証明した。カルバハルと連携して右サイドに蓋をした。
モラタ:プレー時間はほとんどなかったが、アセンシオのシュートを咄嗟に避け、ゴールを邪魔しなかったプレーがハイライト。
ジダン:イスコを効果的にチームに組み込み、この日はバルザーリの背後狙いからポゼッションを安定させ、マイナスへのクロスから得点を狙うというゲームプランが見事にハマった。後半開始からチームのパフォーマンスをさらに引き出すモチベートは冴え、交代カードの切り方も堅実であった。またシーズンを通してのローテーションも実を結んだ。この勝利によって、名実ともにマドリー史上最高の指揮官のひとりに。
最後までお読みいただきありがとうございました!