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貫く。

貫く。

私は常々思っていることがある。

私は幼い時にきちんとサッカーを教え込んだほうがいいと思っている。

ピアノを自由に弾けるのは指の動かし方を知った者だけである。

ピアノを弾くのが目的ではなく

ピアノを使って音楽を楽しむのが目的だと思っている。

与えらえた楽譜を見てそれ通りにうまく弾く。
ピアノを弾くこと自体が楽しいという人もいるだろう。

私は技術というツールを使って
自分の頭で描いたモノを披露するのがサッカーの楽しさだと思っている。

そう肝に銘じている。

ただそれは私が貫きたいスタイルなだけである。

何が言いたいかというと

例えば

ドイツがワールドカップで優勝したからドイツのサッカーを真似る。

スペインが結果を出したからスペインのサッカーを目指す。

どこどこのチームがこんなサッカーだから。

という声をよく耳にする。

それは流行は抑えているが芯はとらえていない。

考えなくてはいけないなと思っているのは

自分の目指すモノは何か?

私は指導に関する外野の声は一切関係ないと思っている。

どうやら
GK育成においてはジュニア年代は基礎を徹底的にやり込まなければいけない。

と言われているみたいだ。

また、教え込まずのびのびサッカーさせれば良いという考え方もあるだろう。

サッカーは自由なスポーツだ。教えてはいけない。ヒントを与えるんだよ。

という指導者もいるだろう。

その方向性を否定するつもりは一切ない。

むしろ綺麗な形だなと思う。

だから私の指導に関する批判はもちろん受け入れる。

全てに言えることだが賛否があるのは承知の上でやっている。

ただ自分が思った考え方でこれが良いんじゃないか。

と思ったことをやらなければ自分でスクールをやっている意味がない。

流行を知ろうとして、今いる選手の課題を知ろうとしなくてどうする。

プレミアリーグのゲームを見て自チームのゲームを見ない指導者もいる。

Jリーグの批判をして自チームのゲームを批判的な側面で見れない指導者も。

文化も違えば性格も違う選手や人種が集まって構成されているチームを表面上だけのゲームを見て落とし込むのは少し違うなと感じる。

他チームのゲームに答えはない。

常に自チームのゲームが全てである。

そこと向き合わないと根本的な解決とは言えない。

2年前にGKスクールのミーティングでこんなことがあった。

「あなたがサッカーをする目的は何か?」

というテーマで話をした際に

子供の口から出てきた「友達を作るため」という言葉を聞いた時に

GKを育成する前にやらなければいけないことがあると感じた。

私には、その子にとってプロになるとか試合に勝つとか

そういうことではなく、サッカーをすることで自分の居場所を作ること。

「GKという居場所が友達と自分を繋いでいるんだ。」という意味に聞こえた。

私は私の方向性で今いるGKたちの未来を明るくしなければいけないと感じさせられた。

そのためにはきちんと型を教え込んで厳しいトレーニングに向き合わせて
力強いGK。考えて動く習慣があるGK。誰よりも頑張るGK。

誰よりやる奴は信頼される。

何度も言うがやり方はそれぞれある。

もちろん私の考えも一つのやり方にすぎない。

私がここで何かを否定すること自体、本来今回の記事からは矛盾しているかもしれない。

ただ、本当に熱い想いがあるのであれば貫いて欲しい。

人の意見に踊らされてはいけない。

貫く。

多くの方に届けば幸いです。


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