見出し画像

読書日記(コクトー詩集)読書あるある

読書を嗜む方なら起こったことがあるだろう体験をした。そんな経験を呟いておく。
 今日は久々に本屋をふらついていた。本屋には目的もなく漂いに行くことが多い。そのため友人を伴って訪れた今日は少しいつものペースが乱れていた。友人は何の本が欲しいのかと聞いてきた。欲しい本なら沢山ある、しかしそれらを探しにきたのではないのである。ただ漂流の末良い島に辿り着けたらなといった具合なのだ。なんとなく友人を気にしながら少し焦りながら詩集コーナーを眺める。
 話は逸れるが名古屋本店の三省堂に限らず本屋は何故男性エッセイと女性エッセイと分けるのだろう。女性エッセイにカテゴリー分けされた"女性向け"の男性作家のエッセイがあったり、はっきり言って並びはめちゃくちゃだ。そもそも性別で区別するのはナンセンスだ、書物等も然りだ。 
 話を戻すと詩集コーナーでコクトー詩集を見つけた。知らない作家だが名前の響きがよくてピンっときた。しかし買わなかった。貧乏人はAmazonで古本で買うのがベスト、作家が故人であるならあの世では現世の通貨は必要なかろう許しておくれと思いながら買う、生きていらっしゃるのならいずれ金持ちになったらいずれは…と買う。

コクトー詩集

 ここまではいつも通りのショッピング。帰宅してポストに届いていた本を取りのんびりと読書をする。そして後悔する。『桜庭一樹読書日記少年になり、本を買うのだ』になんとコクトー詩集が登場したのである。俄然読みたくなる、あの時2、300円ケチらなければ…Amazonの悪いところは届くのに2、3日はかかることだ、読みたいのは今なのである。この運命的な本との対面に2、3日は長すぎる、かと言って私の家の近くにある本屋にコクトー詩集があるとは考えにくい。読みたいときに読みたい本がない。あぁ無常。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?