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あきない。という基本

食品を販売していると、『飽きる。』という言葉を耳にする、もしくは口にする時があります。この時、お客様が飽きてしまうのか、販売側が飽きてしまうのかと言う2パターンあります。大抵の場合、先に販売側が飽きてしまうのです。販売側が、飽きてしまいがちになる理由。それは、

毎日、見ているから。

人というのは不思議なもので、欠点が目に付き始めます。人に対しても、モノに対しても。そして、より良いモノはないか?と探し始めて行くのです。時代がすすんで行くにつれて、技術も進んでいきます。電子機器で、さすがに今の時代、ブラウン管テレビは売れません。中には、レトロを好きな方もいらっしゃるとは思います。ただ、とても限定的になります。スマートフォンが普及している時代に、ラジオが人気商品になるかと言ったら、こちらも限定的になるかもしれません。

技術の進化によって落ちるのは値段。

ただ、食品ってどうなのかぁ?って思う事があります。人の味覚って、"舌が肥える"事はあっても進化や進歩ってない。美味しいものを販売していれば、需要は落ちないのではないかなぁ。って思う。落ちていくのは、市場価格くらい。市場の需要にあわせた、付加価値を加える事で販売価格を落とさない努力をすれば良い。

『でも、売上って落ちますよね?』

そんな声が聞こえてきそうですが、まずは販売側が飽きる事なく、商品の良さを伝え続ける姿勢が、ヒット商品を生むきっかけにもなるのです。

まずは、飽きない事が大切。

飽きないから商い。なんてよく言ったものです。粘り強く可能性を信じた結果を、簡単にご紹介します。

カルビーのフルグラ。今となっては、大ヒット商品です。では、販売してから何年経つのでしょう。調べていくと…1991年!?当時は、フルーツグラノーラとして販売していました。知っている方も多いかもしれません。販売開始から、ヒット商品と呼ばれるまで約30年近くを要してます。朝食需要、健康志向、そんなニーズにヒット!元々、シリアル市場に対して販売していた商品を、朝食市場に切り替えて販売。一つ一つの商品の良さを、誰に伝えていくか。捉え方次第で、ヒット商品に繋がった代表例です。

簡単な式で考えてみよう。

商いをするにあたって、売上は企業としてつきものです。売上を簡単な計算式で考えてみましょう。

売上 = 客数 × 客単価

簡単ですね。もう少し、分解してみましょう。

売上 =(新規顧客 + 既存顧客)× 客単価

こう分解していくと、新規顧客を増やすか、既存顧客を増やすかで対応策って変わりますよね。新規顧客を増やす場合には、広告費がかかります。ただ、今はSNSなど無料で多くの人に伝える事も可能な時代になっています。既存顧客であれば、リピート施策でポイントが多く活用されています。ポイントでなくても、プレゼントや景品などでも、来店数は増えてきますよね。簡単な事しか、お伝えできませんが…自分にあった施策を生み出していく事が必要になります。手当たり次第、やってみてあうものを選んでいきましょう。

市場開拓の基本

診断士の勉強をしていると、企業経営理論でアンゾフの成長ベクトルという事を勉強します。簡単に説明すると…

①市場浸透戦略 既存市場 × 既存商品
②新市場開拓戦略 新規市場 × 既存商品
③新製品開発戦略 既存市場 × 新商品
④多角化戦略 新規市場 × 新商品

新商品を開発するというのは、開発時間、市場への浸透時間と費用。色んな費用がかかります。まずは、既存市場×既存商品の見直しを行い、新しい既存商品で新しい市場を目指すのが、売上を簡単にあげる方法です。簡単といいますが、フルグラで20年以上要していますが。まずは、基本に忠実に販売する人たちが飽きない事が大切です。と、思う今日この頃です。

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