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企業のESG経営推進を、テクノロジーの力で後押しする。【前編】

経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォームKEIEISHA TERRACE。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。


杉本淳氏率いるシェルパ・アンド・カンパニーは、企業のESG情報開示や評価向上を支援するSaaS「SmartESG」を提供しています。ESG・サステナビリティ領域に向ける杉本氏の情熱は大きなものですが、実はこの課題にたどり着くまでに、2度のピボットを経ているそうです。30歳で起業し、人生を賭けるテーマと出会うまでの道のりを伺いました。

(聞き手/井上 和幸)

杉本 淳氏 シェルパ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役CEO

金融のダイナミズムに惹かれ、短期間で実力を付けようと投資銀行へ

ーー杉本さんは新卒で投資銀行に入社し、30歳で起業しています。もともと起業を目指していたのですか?

杉本 起業を目指すというより、1つの会社に30年40年と勤め上げるような将来像を描けなかったんですね。学生時代に所属していたサークルの先輩たちが、終身雇用より実力主義の世界に身を投じていたことが大きかったかもしれません。頑張って成果を出せば年齢や経験に関係なく評価される、そんな場所でチャレンジしたいと思いました。

経営者になる人は、親も経営者だったりするケースが多いと思いますが、私の親は普通の勤め人でした。でも私自身は、たとえ勤め先の会社がなくなっても生きていける、あるいは、自ら事業をつくったほうが楽しいんじゃないかな、と漠然と思っていました。そのためにも、新卒時は最短で実力が身に付く会社に入ろうと考えたんです。

ーーそれで、投資銀行を選ばれたのですね?

杉本 当初はコンサルティングファームも考えましたが、金融市場のダイナミズムのほうに心惹かれました。それこそ、M&Aなどといったら数百億数千億のお金が動く。黒木亮さんの小説『獅子のごとく』にも影響されました(笑)。

実際、投資銀行で過ごした20代はものすごく濃密な時間でしたし、ビジネスのスキルもファイナンスの知識もそこで培いました。ただ、入社前から30歳を一区切りに考えていたことと、周囲にも30歳前後で昇進か転職かを選ぶ人が多かったことから、30歳手前でキャリアを考え直すことにしたんです。

ちょうどそのタイミングで1か月のサバティカル休暇を取ることになり、旅行するより経験を積もうと、先輩が立ち上げたFintech系スタートアップを手伝わせてもらいました。それはもう、今までやったことがないような仕事で、ゼロから事業をつくっていく高揚感を感じました。

投資会社の仕事はあくまでもアドバイザリーや資金調達のサポートであり、自ら事業を実行するわけではありません。事業へのコミットメントやリスクの取り方がまったく異なります。私自身も...

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