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20230909SDGsニュース


経済産業省が掲げるサーキュラーエコノミー戦略のポイントは?サーキュラーエコノミー関連銘柄も

※循環型社会とサーキュラーエコノミー(循環経済)の違いを、ちゃんと解説できています。

農業・食品関連企業のESG・サステナビリティの取り組みは?マテリアリティや外部評価も

※この業界は、気候変動の物理的リスクの影響を強く受けます。農業でいえば作物の栽培適地の移動、漁業でいえば漁場の移動。また、自然環境を直接的に改変することで成り立っているのが農業ですから、生物多様性/自然資本との関係も深いですね。

ESG投資が安全保障を危うく 防衛企業への投資控えに英閣僚が警告

※新たな難しい論点です。紛争・戦争のない、安定的に平和の保たれている社会で経済は発展します(SDGsゴール16平和と公正が、他のすべてのゴール達成の前提条件であると同時に、他のすべてのゴールの達成がゴール16の達成をもたらすともいえます)。防衛企業は、兵器の供給を通じて紛争・戦争を助長するのか、逆に、紛争・戦争の抑止や拡大防止や終結に寄与するのか、見方・立場が異なれば答えが異なりますし、同じ兵器が、侵略にも防衛にも使われます。エネルギー安全保障の観点で、化石燃料関連産業からのダイベストメント(資金引き揚げ)についても同様の問題が生じています。

不穏だったジャニーズ会見「6つの違和感」の正体合計4時間超…透けて見えた「甘さ」と今後への不安

※この問題、様々に報じられ論じられていますが、それを俯瞰する立場から報じている記事を選んでみました。個人的には、ジュリー氏が代表取締役にとどまったことと、ジャニーズ事務所の社名を変更しないことは、驚きでした。というか、それはあり得ないでしょうという選択。社長を辞任しても代表取締役は辞任しないなら、登記簿上、前社長の地位・権能には何の変化もありません。社長は単なる社内役職で、執行役員社長や、平社員社長に遭遇したこともあります(きわめてレアですが)。再発防止特別チームの調査報告書ではガバナンス強化の観点から「ジュリー氏の代表取締役社長辞任と同族経営の弊害の防止」を求めているので、社長辞任だけでは、「同族経営の弊害の防止」にもガバナンス強化にもならないでしょう。こうなってみると、調査報告書では社長の2文字抜きで「代表取締役辞任」と書くか、あるいは「代表取締役および社長の辞任」と書くべきでしたね。再発防止策を部分的に受け入れ「社長だけ辞任」の道を残す記述にした、特別チームの「意図」や「能力」が疑われることにもなりかねません。また、新社長が「人類史上最も愚かな事件」と自ら評する事件の加害者の名前を、社名に掲げ続けるというのは、「人類史上最も愚かな社名の選択」をした「人類史上最も愚かな社長」ということになりませんか?そして、そこに所属するタレントたちは、それを認めてるってことになってしまいますよね?ここは、どういう名前にするかは別にして、会見の日までに決まらないにしても、社名変更するの一択以外、有り得ないでしょう。・・・などと、外部から言われて、やっぱ変えます~だったら、すでにガバナンス崩壊ですね。ついでながら、社長の人選については、所属タレントから選ぶなら、自分も被害者だったと認める人しかなかったろうと思います。それならば、名実ともに「被害者とともに」とできました。外部からの招聘が本筋だったと思いますが、受けてくれる人がいなかったのかもしれません(それは受けたくないですよね)。最後に、「同族経営の弊害」という言葉がたくさん出てきますが、これはあくまで「ジャニーズ事務所創業家」の同族経営の弊害であって、不用意に同族経営一般の話に拡大適用されないように、と思います。


コメンテーター紹介

サステイナブル歴30年+3年の眼

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  • 1回目:キーワード解説集として読む。基本的に、1キーワード3論点でまとめてあります。問題は解かずに、解説を読んで内容を理解する。それから、「どこを問題にしたのかな?」と問題文の選択肢と、解説文を見比べる。そして、不正解肢はどれで、解説文のどこをどう変えたかを確認する。

  • 2回目:知識の定着度を確認するために、問題を解いてみる。そのときに、1回目の思考のプロセスを思い出す。

  • 3回目~:実際に銀行業務検定試験を受ける方は、全問正解になるまで繰り返す。