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20231211SDGsニュース


国連報告書、動物性食品の代替を 気候変動対策に提言

※2006年のFAO報告「家畜の長い影」以来の論点。「家畜や飼料などが原因で、動物性由来の温暖化ガス排出量は食品関連の60%」「世界の排出量では14.5〜20%」。ちなみに日本の排出量が2%くらいです。

COP28 冷房機器の温室効果ガス排出削減を誓約 60か国余が賛同

※こういう、「この指とまれ」式の分野別の宣言や誓約が多いのが今回COP28の特徴のように思います。2000年代に、イスラエル・ヨルダン・パレスチナに何度か行きましたが、外気温40℃以上で室内20℃くらいか、というくらい冷房ガンガンでした。ついでにドバイは数時間のトランジットでしたが、ものすごい高温多湿でした。ドバイでやってる会議なので、冷房の話はむべなるかなと思いますが、中高緯度の先進国の暖房の方は、こういう動きはないのでしょうか。

有志国「誓約」だけでは1.5度実現できず 「前進だが不十分」

※しかし、、、有志の誓約だけでは足りないので、有志でない国々を巻き込む何かが必要。

化石燃料の「段階的廃止」が軸 COP28合意文書草案

※そこで焦点のこの問題ですが、さて、どこに着地するか、今回は着地できないか。「段階的廃止」の最終ゴールが遠~い年次なら合意できるかもしれませんが、それでは削減パスが間に合わないでしょうし「適応」の問題が大きくなります。近い年次にすると産油国等は合意できないでしょうし、本当に間に合う代替手段があるのかという問題があります。「排出削減対策が取られていない化石燃料の使用」という表現はうまい妥協案と思いますが、それで文言が決着した年も、OKとみなせる「排出削減対策」の定義論とモニタリング手法論で、次回以降のCOPが紛糾することになりそうです。

中小127万社が後継者未定 政府、事業承継のM&A支援

※創業支援も親族内承継も、いろいろ政策は打ってきたけど、不発だったので、残る手立てはM&Aで、規模拡大と事業承継(というか事業継続)の一石二鳥狙いしかないと。

二酸化炭素の回収 貯留 安全な事業開始へ 経産省が新制度案

※「万が一、事故による損害が発生した場合は事業者に賠償責任を課す」・・・返金してもらっても漏れたCO2は戻らないですし、返金だけでなく「減らしました~」が取り消しになったことにより生じ得る損害まで賠償しろという話なら、この事業、ハイリスクすぎます。

コメンテーター紹介

サステイナブル歴30年+3年の眼

設立20周年SDGs研修特別キャンペーン

SDGs/ESG/脱炭素について勉強するならこの本で

  • 新版は、環境省認定「脱炭素アドバイザー ベーシック」対応となりました。このたび環境省の認定がおり、問題集は10月6日販売開始となります。

  • 1回目:キーワード解説集として読む。基本的に、1キーワード3論点でまとめてあります。問題は解かずに、解説を読んで内容を理解する。それから、「どこを問題にしたのかな?」と問題文の選択肢と、解説文を見比べる。そして、不正解肢はどれで、解説文のどこをどう変えたかを確認する。

  • 2回目:知識の定着度を確認するために、問題を解いてみる。そのときに、1回目の思考のプロセスを思い出す。

  • 3回目~:実際に銀行業務検定試験を受ける方は、全問正解になるまで繰り返す。