008.姿勢を整える

人は変わるだろうか。これを言うときによく神経可塑性という言葉を出す時がある。とても短絡的に言えば、脳の神経は外的な刺激や状況に応じて機能の向上や変化を行なっていくという事実である。そして同じ思考をしていくことで、その思考は強化される。つまり、変わらないと強く思えば変化せず、変化することを前提にすれば変化していく。

変化するための方法は非常にシンプル。今まで考えなかったこと、できなかったことに取り組むことである。それは取り組む頻度が多く、質が高ければ、より強く変化をしていく。時間はかかるが、それだけで人は変わっていく。

自分でそういったことに取り組むと、主観において、その変化を感じることが難しい。だから私は、そこに持てるのは「姿勢」だと思っている。

善人になろうといきなり思い立ち、ではいきなり世界の迷える人を救おうと始めたら、そのギャップに疲れてしまうだろう。まずは、目の前にいる少し困った人をどうやったら助けられるか、悩むところから始めれば良い。すると、そこに明確な答えがないこともまた、すぐわかる。

その悩みは、自分によりよい選択肢がないこと、他人のために悩んだことが少ないこと、今までの自分とのギャップ等複数の要因から生まれるものだと思う。

その上でできるのは、どういう姿勢を保ち続けられるか。それだけだと思う。上手くいかないけど、それをしていきたいという意志を持ってその姿勢を保ち続けること。

そうしてちょっと、時間をかけて、少しずつ人は変わる。悩みながら変わっていこう。

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