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発達障害かもしれないので受診したい!でも、その前に・・・


こんにちは、ケイです。

自分がもしかすると発達障害かもしれない、と思ったことはありませんか?

私は一緒に住んでいるパートナーに言われて、そう思うようになりました。
ただ、発達障害の自分を受け入れて、受診の一歩を踏み出すにも大変時間がかかりました。

自分自身のことなのに、自分が分かっていなかったからです。
要するに、自己分析が足りない。


そのため、認定までに右往左往、何度も受診をしてかなり出費をしてしまいました。もし今大人の発達障害かもしれないと思って、受診するかしないかを迷っている方がいれば、下記を参考として見てもらえると嬉しいです。


1.そもそも、なんで自分を発達障害と思うのか


受診したい、という決断をしたからには、決定打となった理由があるはず。
ただ、診断する側の先生たちにとって、多くの場合私たちは初対面です。かかりつけ医でもない限り、私たちの症状も人柄についても、何の情報もありません。
そのため、発達障害の検査は、幼少期から現在のことについてを事細かに聞いてきます。診断の裏付けをする根拠を探したいからです。

なので、先生や他の人に自分自身のことをわかってもらうためにも、まずは下記に沿って自分のことを理解してみましょう。


★ステップ1
幼少期〜今までのことを深く掘り下げてみましょう。
例えば、こんな風に分けます。

【例】
・幼稚園
・小学生
・中学生
・高校生
・大学生
・社会人1年目〜
・現在(社会人○年目)


★ステップ2
いつ、どこで、何があって、なぜそういう行動をしたか
書いてみましょう。

【例】
・いつ:幼稚園年長くらい
・どこで:幼稚園の室内
・何があった:みんなで歌を歌う時間に部屋を出た
・なぜそういう行動をした:外にいる虫が気になった

・いつ:社会人3年目
・どこで:自社内
・何があった:電話を受けたが名前を聞き忘れて、終話後に先方に掛けなおした
・なぜそういう行動をした:メモを取っていなかったから掛け直すしか方法が無かった


という感じです。
これを時系列順に、どんどん書いていきます。
忘れている部分は空けていても大丈夫です。
ただし、嘘は書かないようにしましょう。

★ステップ3
誰かに言われたことがあれば、1に追加して書いて見ましょう。

・自分の行動や言動について、家族に何か言われたことがありますか?
・自分の言動や行動について、家族以外に人から何か言われたことはありますか?

自分以外の視点は非常に重要です。
もし自分の行動に対して何かを言われて酷く傷ついた覚えがあるなら、
それはなぜかも書いてみましょう。


【例】
・いつ:社会人3年目
・どこで:自社内
・何があった:電話を受けたが名前を聞き忘れて、終話後に先方に掛けなおした
・なぜそういう行動をした:先方の名前のメモを取っていなかったから、掛け直すしか方法が無かった

上記の行動に対して言われたこと
・誰に:直属の上司
・何を言われた:以前電話がきたら名前をメモするように言ったが、何故ちゃんとメモしないのかと怒られた
・その時自分は何を思った:同じ注意を今月3回もされた。何故自分にはできないのか分からなくて落ち込んだ。

思い出す限り書いてみましょう。
思い出さないところは空白で大丈夫です。


★ステップ4
これは未来に繋げる内容ですが、下記を書いてみましょう。

・自分がミスをしないために工夫していること
・自分が今できること、できないこと
・自分が今やりたいこと、したくないこと
・今したくないことは、どういう条件であればできるのか

診断はゴールではなく、次に繋げていくための第一歩です。
診断して発達障害だった、そうでは無かった、で終わらせるのではなく
診断後に自分がどういう生き方をしたいのかに繋いでみましょう。


さて、ここまでは受診前の準備でした。
自分の過去の年表を書いた方はお疲れ様でした!
想像以上に大変だったと思います。。。


以降は、診断を受けた後の自分を想像してみましょう。


2.発達障害じゃ無かった場合を考える


検査にはお金も時間もかかります。
検査費用や予約代、報告書作成やその他諸々の費用で約2~3万円かかります。私は大人の発達障害専門の病院に行って、上記の金額がかかりました。

かかりつけ医ではない場合は、初診、検査前の診断・薬代・・・
これ以上の費用がかかります。
※場合によっては自立支援医療が利用できる可能性あり。


・月数万円の金額を払って、何ヶ月もかけて、
 それでも診断したいと思いますか?

・もし発達障害出ないと診断された場合は、
 自分自身を納得させそのまま生活することができますか?


もし納得ができない場合、再度病院を選んで再検査することになるでしょう。振り出しに戻るので、当然時間もお金もかかります。


検査後、自分が納得して生活ができるように
・病院の選定
・予算の上限
などを事前に考えておきましょう。
病院選びに失敗しないために事前に当事者会に参加、民間の支援団体に相談等、してみると良いです。


3.発達障害だった場合を考える


繰り返しになりますが、発達障害の認定を受けてもゴールではありません。
以下のような問題が発生します。


【例】
・発達障害を隠して就職するか、公表して就職するか
・障害者手帳をもらうか、もらわないか
・友人や知人に発達障害ということを言うか、言わないか
・両親に自分が発達障害だと言うか、言わないか


正直にいうと、黙っていればバレないので公表しなくても大丈夫です。
ただ、障害者である自分に対して自信を持つ。障害者になったという覚悟をする、という点では公表してもいいのではないかと思います。
障害を持った自分自身を認める・認めてもらうことに繋がるので。

その場合ですが、もし一部知り合いからからかいや中傷にあった場合、
遠慮なく自身の生活から切り離しましょう。




また、発達障害は広義です。
一つの症状を抱えている人もいれば、複数の症状を抱えている人もいます。
これができれば「自閉スペクトラム症」、そうでなければ「注意欠陥・多動性障害」等、明確に区切ることはできません。
まれに、うつ病や双極性障害を発症する場合も有ります。


複数の症状を抱えている場合は、より綿密な検査が必要になりますので、
信頼できる主治医やかかりつけ医を見つけてまずは相談。
そして1で記述した自分の年表を元に、自分の今後を模索しましょう。


4.最後に


今回は、発達障害を疑って受診をする前にできること3点を紹介しました。
ちなみに1で記述した年表は発達障害の検査でも利用できるので、ぜひそのまま残していてください。検査の時に絶対に聞かれます。


今後、大人の発達障害に関してどんどん投稿していこうと思います。

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