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人類も絶滅!?6度目の大絶滅

『6度目の大絶滅』という本を読み終えました。昨年は一年で70冊読んだので、今年は100冊!!と意気込んでいたのですが、色々と活動しているとまだ2冊目、、、春休み頑張ります。

生物は絶滅しないと思われていた

この本は絶滅の歴史を描いたものです。今は恐竜が絶滅したことは一般常識のように語られていますが、1800年以前はこんな穏やかな世界で生き物なんて絶滅しないと思われていたのです。

しかし、奇妙な化石が見つかるようになり、生物が絶滅した以外に説明のしようがなくなったのです。その当時、なぜ絶滅が起きたのかを説明するために突発的な「地上の大変動」という言葉が使われました。実際は、そんなことはなかったんだけど、、、

実は、何度も大絶滅は起きています。皆さんがよく知っている恐竜の絶滅は5度目なのです。それまでにも海の酸素が不足したり、温暖化になったりして多くの生物は絶滅してきました。

そんな中、私たちの祖先は生き延びてきました。ダーウィンが提唱した進化論では、強い生物が生き残り、弱い生物は絶滅していったと考えられています。しかし、この強い弱いの関係は環境によっていつでも変化するため、必ずしもずっと強かったわけではないのです。つまり、”たまたま”生き残った生物が私たちの祖先であり、今の生態系を作り出しているのです。

私たちが6度目の大絶滅の原因!?

今まで、大絶滅は5度も起きていて、6度目の大絶滅は人類が起こしているといわれています。しかも、今までの大絶滅よりも圧倒的に絶滅のスピードが速いのだとか。

あの、70%もの生物を絶滅させた隕石よりもスピードが速いって信じがたいですよね。でも、これが現実なんです。

最近絶滅した多くの大型哺乳類は人類によって絶滅したと考えられています。数万年前までは生きていたマンモスが絶滅した話は有名ですよね。大型哺乳類は体が大きいことで他の生き物に襲われることはなかったのですが、人類が登場したことでその自然の法則を変えられてしまったのです。

このままだと大型哺乳類が地球から姿を消してもおかしくないですね。

もちろん、人類が絶滅に追いやっているのは大型哺乳類だけではありません。南米に生息していた蛙やコウモリ、サンゴ礁なども絶滅の危機にあります。

サンゴ礁は、人類が大量に排出した二酸化炭素による海の酸性化によってサンゴの白化が急激に進んでいます。

蛙やコウモリは、人が持ち込んだ細菌が原因なのです。地図を見ればわかるように世界は物凄く長い時間をかけてそれぞれの大陸が分断された形になっています。しかし、飛行機や船などで大陸間移動が容易にできるようになり、外来種が増えただけでなく、細菌も移動し始めたのです。なんと、、、

その侵入した菌が、人間が開拓してもいない熱帯雨林や洞窟にまで影響が及ぼし、いつの間にか蛙やコウモリが絶滅の危機に陥っているのです。

人類も絶滅してしまう

このように人類は今まで成り立っていた自然の法則を「一瞬で」変え、6度目の大絶滅を物凄いスピードで引き起こし、最終的には人類も絶滅するかもしれないのです。

つまり、私たちは加害者であると同時に被害者でもあるのです。

我々人類(ホモ・サピエンス)は他の生き物と違い、協力することで生物界のトップにまで上り詰めました。果たして、この能力でこの6度目の大絶滅を止めることができるのか?


いまこそ、「加害者」から「救世主」になるときなのではないでしょうか。




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