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マスクのレース回顧シリーズ

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競馬とは入念な復習、入念な予習の繰り返し。 ただ回顧するだけではない。 マスクの回顧はジョッキーの一瞬の判断にもスポットライトを当て、検証していく。
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#中央競馬予想

22年ジャパンCを振り返る~1コーナーの閃きと、直線で光る名手の技~

今年のジャパンCが近年と少々違った点は、外国馬の出走表明が多かったことさ。 割と近い段階…

22年マイルチャンピオンシップを振り返る~勝負を分けた白毛の作る絶好位の動き~

『強い馬はどんな舞台だろうが強い』と言われる時がある。 まー、昔はそれこそテイエムオペラ…

22年エリザベス女王杯を振り返る~短時間で変わった馬場と昨年夏の出来事~

困った天気予報だと思ったものだよ。エリザベス女王杯当日、11月13日の阪神競馬場の天気予報の…

22年菊花賞を振り返る~次代のエースが見せた完璧な騎乗~

1957年、つまり昭和32年といえば、『ミスター』長嶋茂雄氏が巨人に入団した年であり、オール阪…

22年秋華賞を振り返る~ベテランの包囲網を突破した期待の星~

ジョッキーの評価ポイントは1つではない。もちろん『勝ち方を知っているかどうか』も大事。追…

22年スプリンターズSを振り返る~『最速決定戦』を制した『最も運のいい馬』~

『一番速い馬が決まる』 テレビ番組でMCがそんなことを言っていた。まー、高松宮記念と並んで…

アイビスサマーダッシュを振り返る~奇跡的に条件が揃い嵌まった奇襲~

馬を、何もないところでまっすぐ走らせるのは難しい。内なり、外なりに支えるガイドラインが存在したほうがいい。 直線競馬で外ラチ沿いに馬が寄っていくのは2つ理由があるのだが、1つの理由はこれ。ラチというガイドの隣を走らせればその分スピードに乗ることができる。 これは万国共通で、ヨーロッパの直線競馬も競馬場によってはラチ沿いに寄ることが多い。 これはアイビスサマーダッシュのスタート前。ロジクライが取り消したこと、そもそも17頭立てだったことから2頭分、外が空いている。本来フル

22年安田記念を振り返る~ジョッキーを試す過去最高に窮屈なレース~

今年の安田記念は、アドマイヤコジーンが勝ってからちょうど20年目なのだという。 もう、20年…

22年日本ダービーを振り返る~極限の仕上がりの追求と名手の思考~

加湿器付きの空気清浄機ってあるだろ。 本当に部屋の空気が清浄化されているのか、マスクは空…

22年天皇賞春を振り返る~1頭の芦毛の落馬が変えた未来~

マスクは道路交通法をしっかり守るタイプだ。守って当然という話ではあるのだが、残念ながら、…

21年有馬記念を振り返る~愛馬に対する圧倒的な信頼感が生んだ勝利~

「皆さんご存知の通り、僕の不甲斐ない騎乗によって騎乗停止になってしまい、有馬記念を勝てて…

21年朝日杯FSを振り返る~イタリアの天才の作戦と日本の天才の思考~

クリスチャン・デムーロは本当に同じことを繰り返していた。 日曜の話だ。阪神芝を見ていて、…

21年チャンピオンズCを振り返る~新たな帝王の勝因と白毛の女王の敗因~

つくづくトゥザヴィクトリーは凄い馬だったのだなと思うね。 86年以降のダートGIにおいて、初…

21年エリザベス女王杯を振り返る~実力馬の弱点が引き起こした大波乱~

別の記事に載っていたのだが、今年のエリザベス女王杯の3連単配当339万は、これまでの中央GIでは6番目の高額配当なのだという。 上には上がいることを改めて考えさせてくれるが、今回より高配当だった5R中、3Rが牝馬限定なんだよな。 ミナレットが残って大荒れだった15年ヴィクトリアマイルが歴代1位。ブラックエンブレムが突き抜けてプロヴィナージュが残った08年秋華賞が歴代2位。レジネッタが差し切った07年桜花賞が歴代4位。 いずれも記憶にも記録にも残る大荒れGIだが、今年のエ