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なぜ絵心がないのにマンガを描いたか

先日、noteにエッセイマンガを投稿した。

これまで俺が投稿してきたコンテンツは、マンガレビューなどの文章が大半であった。そんななかで、自作のマンガを公開するに至った経緯を、今回説明しよう。

まず、俺が投稿したマンガは、いわゆる”王道な”マンガではない。上記の記事をご覧になった方はお分かりであろうが、絵がとても下手である。登場人物の容貌は棒人間に数手間加えただけのようなものであり、背景は真っ白だ。
絵心が至らない俺がマンガを投稿したのは、「労働者のための漫画の描き方教室」を読んだからである。

https://www.amazon.co.jp/労働者のための漫画の描き方教室-川崎-昌平/dp/4393333632

労働者よ、ペンを執れ!  過重労働から心を守るためには、漫画を描こう。30日連続出勤かつ残業200時間超という経験をした著者から、懸命に働くすべての労働者へ贈る、忙しい日常でも実践できる、生き抜くための方法論。働きながら表現しよう。
== 目次 ==
はじめに
序章 本書の意義と本書における漫画の意味
第1部 内実編
第1章 漫画を描く動機
第2章 漫画を描く目的
第3章 漫画と言葉
第4章 漫画と編集
第2部 技法編
第5章 漫画を描くための基礎技術
第6章 漫画を描くための応用技術
第7章 漫画を素早く描くための諸技術
第3部 発表編
第8章 漫画を発表する
第9章 漫画を継続する
あとがき

出所:「BOOK」データベース 労働者のための漫画の描き方教室(川崎 昌平)

この本はずいぶん分厚い。472ページもある。
文中には、労働者がマンガを描く心構えや、短時間でマンガを描く方法などが記されている。例えばマンガを描く技術として、俺が実践した表情不要試論や背景不要試論などが含まれる。

この書籍において、筆者は「労働者は表現するべき」ということを主張している。労働者が表現する理由として、制作物の販売を通じて収益を得ることではなく、制作者自身が安らぐことを挙げている。自分の思いや考えを表現として吐き出すことで、安らぎを得るのである。
表現手段がマンガであるのは、小説や絵などよりも短時間の労力で制作できるというメリットがあるからだ。

というわけで、日常生活で感じた普通のことをマンガに書いている。

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