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【2024年に更新済】本が好きな人に就活で勧める企業ー企業名を記載ー

就活について自分なりに考えていることを書こうと思う。2024年現在筆者は社会人8年目で、学生のときよりは社会について詳しいし、新卒就活を1年間に2回した。
https://note.com/kei_water/n/n26928436ce11?creator_urlname=kei_water
さらに、2023年に転職もした。

もっとも、面接対策や志望動機の作り方とか、一般的なことは、他の記事、書籍などから、いくらでも調べられると思う。そのため、出版業界に絞って就活の話をする。
就活の際に、筆者は本(特に小説)が好きという単純な理由で、本に関わる仕事がしたいと思い、出版業界の企業をいくつか受けた。
もしかしたら同様の理由で、出版業界の就活を検討する学生もいるかもしれない。主にそのような人々に向けてこの記事を書いている。

以下では、出版業界についての簡単な解説と、出版業界の概況を踏まえた上で筆者が薦める企業を理由とともに述べる。


縮小傾向にある出版市場

出版協会・出版科学研究所によると、2023年の出版市場は前年比2.1%減の1兆5,963億円となった。2年連続の前年割れとなり、減少が続いている。
https://shuppankagaku.com/wp/wp-content/uploads/2024/01/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B92401.pdf
市場の内訳をみると、電子コミックのみ増加しているものの、他のすべてのカテゴリ(紙書籍・紙雑誌・電子書籍・電子雑誌)で減少傾向にある。
今後も余暇の過ごし方の多様化などが進み、例年通り出版市場全体は縮小していく可能性が高い。たとえば、5GやVRなどの進展に伴い、ネットやデバイス関連のコンテンツは一層拡充され、本を読むのではなく、コンテンツに余暇の時間を割く人々も増えるだろう。
このように、出版市場の未来は明るいとはいえない。

出版業界の主要企業を解説する

業界地図などにより詳しい内容は出ていると思うので、概略に留める。また筆者の見解を含む。

○出版社
集英社、講談社、小学館、新潮社、など
雑誌、書籍を制作する。世間的には活字離れが進んでおり、雑誌の廃刊もみられる。
編集の仕事は、雑誌を担当することが大半で、文芸に携われるのはごくわずかである。また、自分の興味のある雑誌を受け持てるとは限らない。
編集者を描いたマンガ「働きマン」を見る限り、仕事量は多そうである。
客観的にみても、雑誌の発刊日に即した締め切りがあるため、納期前はかなりの作業量があると考える。加えて、出版物が大勢の目に触れるほど、内容のクオリティや正確性も高度なものが要求されるだろう。
「鬼滅の刃」などヒット作をつくることができれば、作品単体の売上はのびる。しかし、出版物全体でみると、市場概況に示したように、市場全体は縮小していき、出版社の売上も減少する可能性が高い。

○出版取次
日販、トーハン
本の商社であり、出版社で制作された書籍を、各地の書店に届ける業務を行う。扱っている商材(本)の売れ行きは悪く、出版取次の未来も明るいとは言いがたいだろう。実際に以前、出版取次の1社である大阪屋が倒産した。

○書店
あおい書店、ブックファースト、など
出版物を販売する。
一般社団法人日本出版インフラセンターの調査によると、2023年度の書店の総店舗数は10,918店舗であり、前年割れが続いて10年前に比べて4,684店舗減少している。
https://www.jpoksmaster.jp/Info/documents/top_transition.pdf
たとえば、大学時代に筆者がバイトしていた本屋はなくなって、今はコンビニになっている。書籍に限らず、購買のEC化が進んでおり、書店の未来も暗い。


以上の通り、出版業界および、主要事業者の業績は芳しくないといえる。
また、特に出版社では、採用人数の枠は10人にも満たないところも多く、就活は熾烈を極める。厳しい就活を経なければならないが、内定を得た後に手にできる成果は小さすぎる、と思う。
これらのことから、筆者は上記の企業をお薦めしない。

それでは就活で受けることを薦める企業はどこか

筆者が就活で受けることを薦める企業それは、

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