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「読みたいことを、書けばいい。」を読んで「書きたいことを、書けばいい。」と思って書いた

書くことは夢だったのか

「しよう!」と思っているけれども、何かを言い訳にして先延ばしにしていることはないだろうか。俺にとってそれは「書くこと」だった。
小説を書きたい、文章を書くことを仕事にしたい、作家になりたい、……そういった思いは、たぶん小学校低学年くらいのころからあった気がする。
当時、児童向けのミステリー小説が特に好きだった。そのうち、ミステリー以外のジャンルの本も読むようになった。小説が好きだから、俺は作家になりたいと思った。その思考回路は、たとえばサッカーが好きだから将来サッカー選手になりたいという夢を抱える多くの子どもと何ら変わらなかっただろう。

サッカーの練習を続けていれば、多くの子どもは自分がプロの選手にはなれないことにいずれ気がつく。実力があるトップの一部のみがプロになれると気づき、子どものころの夢をあきらめる。
けれども、俺は小説を読むことはそれなりの機会はあったかもしれないが、小説を書いたことは数回あるくらいだけだった。しかも、内容は星新一の短編と同じくらいの短さだった。星新一はショートショートの名手で、おびただしい数の短編を生み出したが、俺は同じくらいの短さで、質も決して高くないものを少し書いただけである。

つまり、俺は書くことが夢だったのにあまり書いていなかったのだ。そして俺は大学卒業後就職し、仕事でビジネス文章を作成することを除けば、書くことははほとんどなくなった。けれども、小説などの本を読むことは俺の生活の一部を占め続けた(最近はマンガも多いが)。

そんなある日、「読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術」を本屋で手にとった。
https://www.amazon.co.jp/読みたいことを、書けばいい。-人生が変わるシンプルな文章術-田中-泰延/dp/447810722X

「バズる記事」「ターゲットに刺さる文章」。そんな「技術」を学ぼうとする人は、出発点から間違っている。あなたが読みたいことを、あなたに向けて書けばいい。電通コピーライターとして24年、自分が読みたいものを書くために退職して「青年失業家」へ。Web記事500万PV超、Twitterフォロワー46000人超。多くの支持を得るwebライター初の著書。全く新しい文章講義、開講です。

出所:ダイヤモンド社 ホームページ

筆者の「書くこと」に対する思いが綴られていた。特に、自分が読みたいことを書くことの大切さを主張していた。そして、読みたいこととは、自分が感動したことであり、まだ世に出ていないものであると感じた。

○図:読みたいことのイメージ

読みたいこと

この本を読んで、俺は「書こう」と思った。感動したことを書きたい。そして、今は主にマンガのレビューを書いている。そのマンガのどんなところを面白いと思ったのかを伝えたいからだ。

書きたいことを、書けばいい。

書籍において、自分が書こうと思ったことがすでに存在するのなら、おとなしく読み手でいたほうがよい、という旨が述べられている。似たようなものがすでに世に出ている、ありきたりな内容である、といった場合は、書き手になる必要はないということである。
しかし、自分が「書きたい」のなら、書くべきであると俺は思う。
確かに読み手にとって、完全上位の文章がすでに世にあるのなら、完成度の低い文章に対するニーズは低いかもしれない。けれども、俺は読みたいことを書くのと同じくらい、書きたいことを書くことも重要であると思う。読み手につまらないと思われるという以前に、書き手である自分の「書きたい」という感情を優先すべきではないだろうか。文中で述べられていたように、自分が書いた文章の最初の読者は自分である。
○図:書きたいことが読みたいことを飲み込むイメージ

書きたいこと



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