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市場価値って何か知ってる?

ようこそ、新卒1年目の図書館へ。
えー、今回はですね。
皆さん一度は耳にしたことがあるだろう、ワンキャリアにいらっしゃる北野唯我さんの「転職の思考法」を新卒1年目の僕Watanabe Keiがサマっていこうと思います。
北野さんは、就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後ボストンコンサルティンググループへ転職した後、2016年ワンキャリアへ入社するという経歴です。実際に転職を何度もなさった北野さんだからこその名著なのかなと感じます。

というわけで

◉本が苦手な方でも、わかりやすいような概要
◉日々どう生かせるかわかるようなアクション例
◉Keiのあとがき

の3本で今回もお送りしますっ!
では行きましょう。

1.本が苦手な方でも、わかりやすいような概要

この書籍は、自分の会社や仕事に楽しみを見出せないサラリーマンが、ひょんなことから前にお世話になった転職エージェントの女性を経て、敏腕の経営コンサルタントと出会い「凡人が転職を成功させるために、一体何を考えればいいのか」を授けようとレッスンをしていくことで主人公の価値観を変え、人生を変えるというような物語になっております。
ざっくりしたサマリーは以下のTopicsでございます。

◉自分を棚卸し、次に選ぶステージを間違えるな。
◉仕事は消えていく。
◉転職面接で、聞いておきたい自分の将来。
◉会社の強みってそこを見ればわかるのか
◉やりたいことは、見つけなくていい

本書は物語ベースで進むのに、理想論すぎず大事なフレームワークも沢山登場するので読む手が止まってくれません。何よりこれは転職しなくても、社会人あるいは就活前の学生も一読しておけば、今後の自分の働く場所をうまく選べるのではないか?という非常に良い肌感でした。

僕は人事部に配属されたので、「キャリア設計の方法を自分の中にもっと落とし込みたい」と思っていた中で、社外の先輩人事におすすめされてAmazonの奥深くから取り寄せました。
結論は合格です。期待以上に「この観点はなかった〜〜」と唸るほど、自分の考えの幅が広がるのを感じていました。

では、そんな前置きはさておき、これから現場はどうしたらいいの?というか「僕これからこうしよう」的な僕の見解をアクション例として紹介することにします。


2.日々どう生かせるかわかるようなアクション例

自分を棚卸し、次に選ぶステージを間違えるな。
市場価値(マーケット・バリュー)という言葉は、あまりに多用されていてやや陳腐に感じていましたが、早速バサッと切られます。

市場価値=技術資産×人的資産×業界の生産性

技術資産とは、営業やマーケティングなどの職種と呼ばれる専門性と、企画やマネージメント、制度設計などの経験から成り立ちます。

若いうちは、専門性を磨きバッターボックスに入る機会(経験)を沢山得ること。そして年を重ねてその経験から得た人的資産(この人のためならしょうがねぇなという信頼)を発揮することがキャリアの進み方なようです。

ただ、どこまで仕事をしても業界の生産性が小さい市場では、給与は上がらない。金融やコンサルなど業界の生産性が高く収益が高いところは、市場価値自体が高くなりやすい。

ようは、
エスカレーターの登りをそのまま登るのか
エスカレータの下りを逆走して登るのか

そんな違いが市場には存在するため、自分が乗るエスカレーターの向きを確認する必要がある。(起業はまた別問題だと感じる)

僕は自身のワークキャリアの棚卸し兼新卒人事リクルーターとして、自他のキャリア設計の整理をしたいと思う。そのため都度振り返り、自分のいないマーケットでは何ができるかを見つめ、自分の選択肢を広げようと思う。


◉仕事は消えていく。
仕事にはライフサイクルがある。

1.ニッチ
2.スター
3.ルーティーン
4.消滅

まずは課題を感じる一部の人間が、ニッチなものとして仕事を生み出す。それが実際に効果を発揮すれば周囲も真似を始めて、中規模なスター型の仕事になる。しかし、それが属人的であることにより、組織は「これ誰でもできればもっと価値出るのでは?」「この人たちがいなくなったらできなくなっちゃうんじゃないか?」と期待や心配をするため仕組み化する。そこで仕事はルーティーンになり、機械に代替され消滅する。

僕が実務でこれを生かすなら、どんなものでも自分で仕事を生み出して仕組み化するまでを実践すること。この経験は以前インターンでも味わっていたもので、どこへ行っても重宝する力になる。

また、消滅しそうな仕事がメインにあると、その会社に固執するようになるらしい。ならやっぱり、自分が宙ぶらりんになっても大丈夫な覚悟と乗り越えるスキルを持っておくことが必要だろうな。


◉転職面接で、聞いておきたい自分の将来。
転職の際に、面接を受ける企業に聞きたい質問は、以下2点だ。

・転職者にはどんな人物を理想とし、どんな活躍を期待しているのか
・社内で活躍している人が、どんなキャリアを歩み今何の業務に従事しているか

これはそのまま、自分の社内での成長路線の目安になる。
自分が転職する際はもちろん、学生と相対するのが新卒採用の人事になった僕の仕事だ。であれば、僕も社内の全部署様々なハイパフォーマーのキャリアパスを整理し、学生に提供できるようにならなくてはならない。

入社後はその仕事も整理して行うことを決め、リストに追加した。


◉会社の強みってそこを見ればわかるのか
会社の強みとは何かと聞かれても、分析する方法は不明確だった。
本書では「サービス」と「主要メンバーのバックグラウンド」から導き出せると書いており、思わず唸った。

【サービス別強み分析】
・オペレーションの速さ…開発、管理部門
・品揃え…渉外、店舗開発、営業
・プロモーション…広告宣伝、マーケティング

【バックグラウンド分析】
・どの部門上がりの比率が多いか
・中途であればどの領域、会社の出身が多いのか

これは是非とも、中途新卒両者が参考にしてほしい。
僕が就活をするときはこんな視点まで持てなかった。
自分の会社はプロモーションがハイレベルなため、おそらく広告宣伝やマーケ部署が強いだろう。

このように意外なポジションが会社の花形な場合も多そうだ。
自分がやりたいことを明確にしたら、企業の外側から分析をするのは非常に面白いかもしれない。


◉やりたいことは、見つけなくていい
人には「do型」「Be型」の二種類が存在する。それぞれは目的を持つ際に違いを明確にさせる。

・do型…在りたい姿にこだわりはないが、やりたいことが明確。
・Be型…やりたいことにこだわりがないが、在りたい姿は明確。

基本、やりたいことが見つからないのは、文字通り後者の「Be型」。
その人たちがやりたいを見つける方法は「全くストレスのないこと」か「自分ではピンとこないが周囲からすごいと言われること」にフォーカスすると良いという。

そしてことが決まれば、あとは場所選びだが重要なのはまだある。

・自分が適切に強い、ある程度のレベルからスタートできること
・緊張と緩和のバランスがあること
・自身が信頼できる活動であること

RPGでも、自分が強くないと始まりの街で飽きてしまう。かといって強すぎてもつまらない。また、雑魚敵ばかりでもつまらないし、ボスキャラだけでも疲れる。

そんなちょうど良い環境に身をおくことは、大事かもしれない。
これはR25の別記事だが、人は「退屈」か「不安」のどちらかを生きているらしい。不安の方が波もあり、幸せの大きい人生であれば、選択肢の重要性はここにも現れているに違いない。


3.Keiのあとがき

いかがでしたでしょうか。
watanabe kei的には「場選びはものすごく重要で、そこが適しているかは無意識に相手が力を入れているものを、結果から分析すること」で集約すると思います。

本書はキャリアと向き合うためには、まず触っても後悔しないと思える良書なのでまだ「転職の思考法」を読んだことない人も、気になれば読んでみてくださいね。



では閉館。


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