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【詩】宝探し

中東の バザールに 迷い込んだ 気分で 輸入雑貨の 店で 象牙色の 首飾りを みつけて 手に取って 見ていた 
彫りの深い 顔立ちの 店のおじさんが 言った「それは ラクダだよ」「えっ ラクダ? ラクダの・・・どこですか?」「ラクダの 骨だよ」
ラクダの 骨が 珍しく 思えて 首飾りを 連れて帰ったのは もう 四十年も 前のことだ
共に 旅をしたこともある その首飾りは あれから 空気に 触れて 色を 変えながら 今も 生きている

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