【詩】伝言
啓蟄の日
カメムシが
家を訪ねてきたので
業者からのハガキに
カメムシを乗せて送り
外へ帰した
その手に
蝶がとまった
虫たちは
時候の挨拶を
忘れない
けれど
あの年の春
出しそびれた礼状に
認めたことを
飛びたつ蝶に
言付けても
もう 届かないのだ
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啓蟄の日
カメムシが
家を訪ねてきたので
業者からのハガキに
カメムシを乗せて送り
外へ帰した
その手に
蝶がとまった
虫たちは
時候の挨拶を
忘れない
けれど
あの年の春
出しそびれた礼状に
認めたことを
飛びたつ蝶に
言付けても
もう 届かないのだ
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