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13_移住後の価値観_移住は若いほど吉


「けーすけ」と申します。

都内での会社員生活が5年半を過ぎた頃、うっすらと妄想していた田舎暮らしを実現させたいと思い立ち、その半年後には長野の山奥で生活をスタートさせました。


田舎暮らしと聞いて、定年後のセカンドライフをイメージする方は多いのではないでしょうか。

仕事を勤め上げ定年を迎えた夫婦が、子供が独立して出て行ったマイホームを持て余し、夫婦で悠々自適な余生を過ごすために都市部を離れて田舎に引っ越す、というようなイメージを持ちませんか?

しかし、私自身20代後半で山奥に移住し1年暮らした結果、そのイメージが変わりつつあります。

今日は田舎暮らしの経験をもとに、移住するのは若い方が良いという話をしようと思います。

定年後の移住を否定するものでは無く、20代・30代の人生設計の選択肢のひとつとして地方移住を勧めたい趣旨であることをご理解ください。

今回のお話のポイントは3点です。

  1. 都市部よりも近所付き合いが増える

  2. 生活を整えることに体力が必要

  3. 病院や買い物拠点が遠い


近所付き合い


田舎は都市部に比べ、近所付き合いが増える傾向にあります。

都市部の生活では、マンション暮らしであれば隣の人すら知らないこともあると聞きます。

私も東京暮らしの頃は、入居時に挨拶回りはしたものの、その後の付き合いは一切ありませんでした。

一方で田舎暮らしの場合は、インフラが整っていない分住民で協力する必要があるなどの理由もありウェットな関係になりやすく、自然と近所付き合いが生まれます。

この環境において強く感じたのは、田舎において若いことは何よりも貴重だということです。

エリアにより異なるものの、一般的には田舎は高齢化が進んでいることが多く、40代でも若い認定されるレベルです。

そんな中、20代〜30代で且つ都市部からの移住ともなると、とても珍しく興味深い存在になります。

端的に言えば、チヤホヤと可愛がってくれる対象になります。

子供がいる家庭は特に貴重で、地域に明るさをもたらす宝のような存在です。

これが歳を重ねるほど物珍しさは薄まるため興味を持たれにくくなりますし、移住者側も気力や体力的に住民に溶け込んでいくことが難しくなるように思います。

近所付き合いをそもそも求めていない、という声も聞こえてきそうですが、田舎においてそれが上手くいかないという話も耳にしますので、注意すべきポイントかと思います。

ここでは、田舎において若さは圧倒的に貴重だということをお伝えできればと思います。


体力


都市部から田舎に移住すると、敷地が広くなることが殆どかと予想されます。

その広さを活かし、家庭菜園や日曜大工を楽しむという老後のセカンドライフの世間的なイメージがあるかと思います。

私も移住したことで敷地が大きく広がり、日曜大工はしていないものの家庭菜園に勤しんでいます。

しかし、実際に暮らしてみて敷地の広さが裏目に出る経験をしました。

それは、雑草の処理、雪かき、家庭菜園をやるのであれば土づくりなど、生活の基盤を保つことに多くの体力が必要になるということです。

私の場合は、車生活になったことで運動不足気味のため、雑草処理や雪かきは運動不足解消のために前向きに取り組むことができました。

一方で、歳を重ねた後に同じことを続けるのはなかなか簡単なことではないとも思います。

田舎で暮らしたい・田舎で悠々自適に新たな趣味を始めたい、という想いの実現には、一定の体力と筋力が必要になることを思い知ったので、やはりこちらも若いほど良いと感じます。


利便性


都市部と田舎を比べた時、利便性に差があることは言うまでもありません。

ではこの利便性の差は、若い人と歳を召した人のどちらの方が影響を受けやすいでしょうか。これはやはり後者だと思います。

特に病院や薬局などの医療機関が近くにないことは老後の移住者にとっては致命的です。

また、どこに行くにも車が必要な環境において、安全面や運転可能な期間の面でも、若い人に比べ歳を召している場合は不利になります。

不便な土地で暮らしたことで、利便性は若さでカバー出来るもの、という気づきを得ました。


若い時こそ田舎暮らし、老後は都市部暮らし


これまでの話を踏まえ私が思うことは、都市部は老後の暮らしに向いているということです。

あらゆるものがコンパクトに集積していることで利便性が高く、交通網やバリアフリーの発達により必要な体力は相対的に少なく済み、近所付き合いが少ないことによる影響を受けにくい環境です。

いざという時に医療機関が近いこと、また親族や友人が駆け付けやすいと言う点においても、都市部に住むことは理にかなっています。

逆に不便を乗り越える体力のある若い人にとって、自然豊かな環境の広々とした土地で暮らし、そんな暮らしが地域の貴重な活力となるようなことは都市部では実現できない夢のような体験だと思います。

いつかは田舎に住みたい。。という思いがある方は、若い方が田舎を満喫できるという私の体験を参考にしていただけると嬉しく思います。


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