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Drunk デンマーク映画 2020年カンヌ映画祭参加
Drunk、(直訳)酔っ払い
スタートが若者たちのビールレース。大学生が二人一組の長距離と競争。二人でビールケースを運んで走る。ポイントについたら各自一本ずつ(?)飲み干していく。そしてまたポイントまで走る。呑んでは走り、呑んでは走り、ゴールにつく頃にはもうべろんべろん。
呑んで走るとアルコールの回りが早いのです。
時は過ぎ、このビールレースをした三人が今や教職に就いている。昔と変わらぬ飲み仲間はある日思い立つ。「アルコール実験をしようぜ」
飲みながら人体実験。どの程度飲んでどうなるか。軽いレポートを作っていく。
学校で飲んでもばれないさ、ルールは適宜対応。レポート報告をしながら飲み合う中、レベルがどんどん増してくる。
喋り上戸になる歴史教師。授業中、生徒の目を盗んで飲む教員たち。学校でボトルが見つかって大騒ぎになったりもする。
酒量基準が上がるにつれ、当然生活にも影響がでてくる。
高校生たちは大学入学資格試験を目前に控え、ささいなことにもナーバスになる。教師たちも私生活が壊れイライラしはじめ、結局飲む。外に繰り出し店で怒られるほど大騒ぎ。
コミカルにウォッカ、ワイン、シャンペン、ウィスキーが注がれる。豪快なラッパ飲み場面満載。ビールはかならず瓶ビール。
飲んで飲んで止まらない話。コメディ。はい。コメディなんだろう。起承転結の「転」以外はもうコメディ。途中アルコール撲滅運動につながるのかと思うほどブラックコメディー、そしてラストは。
アルコールが好きな人は一見の価値あり、な映画だった。デンマークの生活が覗けた。製作自体はコロナ前の映画。
コロナで遠のいて久しいパブ。コロナ騒ぎがなければ世界中に広まって、映画の後パブに繰り出す人があふれ、路上は大騒ぎになっただろうと思う話。
役者のインタビューがYoutubeにあがっていたけれど、
「酔っぱらったことなんかない、って冗談をとばしながら演技したんだよ。もちろんみんな、へべれけた経験はある」「抑えた演技に努力したね。何言ってんでぇ、オレは酔っとらん、っていう」
ロシアのYoutubeで演技確認をしたらしい。さすがウォッカの国、勉強になる。
でも、日本も、秋田の人がお酒が強いのは、酒で体を温められる体質でなければ生き残れなかったという説がある。デンマークも寒い国。
カナダは今も路上呑み禁止なのだろうか。治安のため?凍死予防のため? ケベックはフランス調だから、今でも外で飲めるのだろうか。-30度、確かに命がけ。夏の夜のスタンド呑みがなつかしい。
思い出すだけでえずきそうな映画だったけど、DVD出たら、買うかも。
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