見出し画像

部屋が生活空間になったら呼吸が整った話

無一文の状態で強引に1人暮らしを始めて4ヶ月。
書こう書こうと思いながら、本業と副業が思った以上に忙しく、なかなか時間を取れないでいた。

寂しさを感じることもなく、副業のライター業も実家にいる時より増やせている。
体重はゆっくり落ちてきて、体脂肪率も徐々に低下。早寝早起きが定着して完全なる朝型になった。

暮らしが落ち着き始めた5月の後半頃。「もっと環境を整えたい」と感じるようになり、「いろんな人と話したい」とも思うようになった。

そこで、この際だから可能な限り多くの人に会うことにした。
会うと言っても勤め人で田舎暮らしの身。無一文で借金して実家を飛び出した私が頼ったのはインターネットだった。

1Kの部屋にも慣れてきたが、どうにも雑然とした印象が拭えない部屋を何とかしたい。 日々悶々としていた私が最初にお会いしたのは倉田エリさん。

こちらの個別相談で、部屋が劇的に変わった。
写真を載せたかったが、無料記事なので身バレ防止のためにもやめておく。

スチールラックを手放し、キューブボックスに。
収納スペースの横幅は明らかに広くなっているのに、スチールラックに一まとめにしていた時よりもすっきりした。視点を下げるとこんなにも部屋を広く見せてくれるとは。
私はこれまで横幅を取らない収納を心掛けていた。それはそれでコンパクトで良かったが、その分高さは出てしまうので妙に圧迫感があった。

思い切ってアドバイス通りキューブボックスを導入すると、想像以上にきれいに収まってくれて組み立ての苦労も吹っ飛んでしまった。

倉田先生は私の改良前の部屋を「色選びが上手」と褒めてくれたけれど、実はあまり自信がなかった。
何となく白っぽくしておけば明るさが出て、広いと錯覚できるかな。そんな程度だったからだ。

しかしこの「白っぽくする」が正解だったようで、講座のあとも何度か倉田先生に相談に乗っていただきながらアドバイス通り白いラグを買った。

ラグなんて敷いたら狭く見えるのでは…と思っていたが、これが予想以上に良く。
とにかく物を置かないのが広く見せるための最適解だと思っていたけれど、『場を区切る・仕切る』のも有効なのだと知った。

寒々しい殺風景な部屋が、暮らしの空間に変わる様は見ていて楽しいし充足感もある。

フローリングに敷いていた薄い三つ折りマットレスは10cm厚のものに換えた。
おすすめいただいた間接照明も置きたいところではあるが(壁や天井を照らすと聞いてカルチャーショックを受けた)、今は何となく香りの方に意識が行っているのでその内リードディフューザーなんかを置いたりするかもしれない。


ある程度部屋が「40代のズボラ女性が快適に暮らせる部屋」になり始めた頃、倉田先生のツイートが目に留まった。

カラーセラピーの文言に魅了された私は、図々しくも倉田先生にリプを送り、素敵なオンラインセラピーを紹介していただいた。

北郷順子さんのカラーセラピー。

気になる色の小瓶を選ぶオーラソーマと似ていた。
しかしこのセラピー、何が素敵かって私の呼吸への意識を変えてくれたところである。

そう、呼吸だ。
カラーセラピーで呼吸?と思うかもしれない。

しかし、そう思う人にこそ受けて欲しい。
特に私のように、肩こりや頭痛持ちの人に。

私の呼吸は浅い。何ならたまに呼吸を止めている時さえある。
セラピーの最初の段階で、ゆったりと鼻で息を吸い、そして鼻から吐く。
きっと同じ人がいると思うが、吸うことは出来ても鼻から吐くのが非常に難しかった。

しかし何度か繰り返すと、徐々に心が落ち着いて呼吸もしやすくなる。
そして岩のようにガッチガチの体が少しずつ柔軟になるのだ。
このメカニズムは未だに分からないが、この鼻呼吸は今も継続している。

どうしても長年の癖で息を止めてしまう時もあるが、鼻から吐くのが少し上手になったし、不思議な事に頭痛が減った。


さて、この診断の中で、やけに『女性性』という言葉が気にかかったのを覚えている。

私の性自認は女性。
このことを疑ったことはなく、だからこそ苦しんだ時期が長い。
女性であることが苦しいのに、女性である自分を否定できない。

男性になりたいわけでも、女性をやめたいわけでもない。
男性の自分は想像できない、しかし女性として見られるのも嫌だった。

他者への恋愛感情を持てず、それを受け入れられない時間も長かった。

普通の女性ができることが、私にはできない。
このことを「だからどうした」と思えるまでに数十年かかった。

自分の葛藤に区切りがついたその後に「女性性」という文言が表れたのは何かの啓示だろうか。
きっとそうに違いないと解釈し、介護職に転職しようと考える女性に向けたブログを立ち上げることにした。
別に女性専門というわけでもないが、女性が強い業界である。その中で悩みを持つのもまた女性が多いだろうと考えた。

この方向性を定められたのは北郷先生のお陰。
そして、味気ない部屋を人が暮らす空間にしてくれた倉田先生のお陰だ。

※倉田先生、北郷先生、本当にありがとうございました。
そして書き上げるのが遅くなってしまい、すみません。
お二人に出会えて、新しい世界で働く勇気を持てました。
春からフリーランスになります。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?