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Virgin Orbit

Virgin Orbitは、ロケットを空中発射によって地球周回軌道に到達させる米国の民間企業です。

2021年1月中旬、Virgin Orbit社は、米国のロケット企業として地球周回軌道への到達に成功した。空中発射としては初の事例である。

Virgin Orbit社の液体燃料ロケット「LauncherOne」カリフォルニア沖上空で同社が改造したボーイング747機「Cosmic Girl」の翼のから下から発射された。

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Virgin Orbit社は、2017年にVirgin Galactic社から分社化し、飛行機を利用して人工衛星を積んだロケットを上空から軌道に乗せることを目的に設立されました。

空中発射のメリットは、ロケット専用の射場が必要ないことである。あくまでも普通の飛行機なので、通常の飛行機と同様の滑走路を使用することができる。空港周辺の天候が悪くても、雲の上空に出てしまえば影響を受けずらいため、従来のロケット専用の射場を利用する打上げより柔軟な打上げ方法といえる。打上げコストを抑制できれば、競争力につながる。

Virgin Orbit社の本社は現在カリフォルニア州にあるが、ブランソン氏は世界有数の小型宇宙探査機の生産国のイギリスにも拠点を置きたいと考えている。同社は米英政府や英宇宙局、イングランド南西部の地方自治体との連携の可能性を模索している。コーンウォールのニューキー空港は、宇宙開発の拠点として理想的な場所だと認識されている。

同社は、日本での展開も進めている。2019年6月ANAと空中発射の日本・アジア展開に関する契約を結んだと発表している。

2020年4月大分県は、Virgin Orbit社と水平型の人工衛星の打ち上げに関する新たな打上げに関するパートナーシップを結びました。大分空港を水平型宇宙港としても活用する予定で、最速2022年の人工衛星の打ち上げを目指しています。

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2018年11月に発足したスペースポートジャパン(SPJ)が支援している。

打ち上げ価格はSSOの場合1キログラム当たり4万ドル(約430万円)とされる。

同社のフライトは失敗したこともあった。

Virgin Orbitのダン・ハートCEOは発射試験の数時間後に取材に応じ、LauncherOneロケットが「リリース後数秒間はうまく飛行したものの、その後問題が発生」し、ロケットの第1段目ブースターを駆動するNewtonThreeエンジンが停止したと述べました。エンジン停止の原因や詳細についてはまだわかっていません。

また、12月2回目の発射を計画したが、ロサンゼルス本社周辺で新型コロナウィルスの感染者数が急増したた、延期されたそうです。

今後大分空港の空中発射が実現するかどうかが日本の宇宙事業にとっては重要かと思います。活動法や航空法やその他法令の整理がポイントになってくるでしょう。

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