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若いっていいよなぁ

 家のメンテナンスに住宅メーカーから担当の人がやって来た。築25年のメンテナンス。 
あちこち古くはなっているものの、主に両親が大事にして来た家。 

 そんなになるとは思わなかったが、もう25年になるのか。

 メンテナンスにやって来たのは、メーカーのFreshmanだった。中堅のベテラン社員に連れられて、研修仕立てですと言われながらもしっかりと落ち着いた感じで驚いた。 

最近の若い人の完成度には本当にビックリする。

家の周りを見て測量して廻り、家の中も調べて写真を撮り、ひとしきりチェックを終えて説明の場になった。
すると「裏に池ですか?有りましたけど、何か飼われて居るのですか?」と尋ねられた。以前は鯉や金魚など魚がたくさん泳いでいたが、いつの間にかいなくなってしまった。
そのように伝えると「はぁそうでしたか」と残念そうに返事が返って来た。
 また2箇所あるトイレのひとつに所狭しと好きな洋画のポストカードを貼っているのだが、「洋画がお好きなんですか?」とも尋ねられた。ちょっと恥ずかしい。でも、相手を知ることからかもしれないとも思う。それはどんな仕事でも同じだろう。

時間を大切にするあまり、必要なことのみ話して終るということもある。お互い時間が大切だから、それが賢いことをする人だみたいな、仕事のできる人だみたいな。 
でも、Freshmanの彼は、全く関係ないことを話して意外なことに気を向けてくれた事がこちらとしては親近感が持てたし、嬉しかった。

関係ないようで、実はとってもだいじなことなのかもしれない。職場で仕事の話しかしない上司と、家庭のことや子どもの事を気にしてくれる上司とどちらが信用出来るだろうか?どちらが好きだろうか?どちらの上司の前でいい仕事が出来るだろうか?

若いっていいよなぁって思った。
その真っ直ぐな姿勢がいいよなぁって思った。 

どこの企業でもFreshmanが研修期間を経てそれぞれの現場へ出て来る時期。あちらこちらでFreshmanに出会うだろう。

コロナ禍の今、彼らはマスクをしたたくさんの人たちと今までに無いコミュニケーションを取ることになる。本当に思ってもみなかった時代になった。


そう思うとこちらも、少しでも先に社会を歩んで来た者として、また新しい事に一緒に出会っている者として改めて我が身を正しそのFreshmanに対する対応は丁寧でなければなるまい。これから世の中を担っていく人
頑張って欲しいと心から思った。

そういえば…昔ながらの古民家の我が家は、古いながらも家の建て替えなど諦めていたのだが、父が建て替えを決めた時も、新人の若手の営業マンだった。父もその様な心境だったのだろうか。
読んでいただきありがとうございます🤗 

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