最後の紅玉だったから
私の通う金継ぎ教室は、教室の開催主の陶芸家の先生がお料理好きで、毎回お茶菓子を出してくださる。
今日も話題になったのだが、朝食をとって来たのに2回目の朝食のような素敵なお菓子と珈琲だった。
出されるお菓子にはいつもきちんと説明がある。どこどこの何々を使ったお菓子、そしてどこどこのお茶、珈琲と。
目の前にしているものの所在が分かっているものとでもいおうか。すべてには意味がある。そう感じる。
金継ぎも、一度は壊れたものだけどもう一度つないで形あるものにすることは、そこに意味のあること。
そんな先生のきょうのお菓子は「アップルチーズケーキ」
最後の紅玉を見つけたから。リンゴを煮るにも表面にもクリームにも砂糖を使うからちょっとレシピよりも分量を減らしましたとおっしゃった。
柔らかくおいしそうなあめ色に煮てあるリンゴと、クリームチーズのさり気ない優しさがタルト生地と表面のザクっとした生地をおいしくつないでいて、幸せな気持ちになった。
陶芸家の先生は、料理を作るのも食べるのも好きなのよね。と私も一緒だ。教室での毎回の手作りスイーツがとても楽しみ。
生徒さんの中には、SNSの金継ぎの投稿がどこかのスイーツ店の投稿になっている人もいらっしゃるくらい本格的。私も同様、ついつい先生のお菓子を上げた。
だって、お菓子の乗ってくるお皿もまたとても素敵なものだから。
金継ぎ教室4回目の内容はまた次回に
本日もありがとうございました。
2023.6.16
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