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いざ、プリンスエドワード島へ

これは、僕がカナダでファームステイ(農業体験)をした時の話です!

前回

ファームステイをした3つの理由

今回

プリンスエドワード島までの道のり


PEI

僕が1つ目のファームステイ先に選んだのは、カナダの東部にあるプリンスエドワード島(Prince Edward Island)、通称PEI

PEIでは、果物などの農作物や、牡蠣やロブスターなどのシーフードが有名!

また、美しい自然や素敵な街並みが広がっていて、「世界一美しい島」と形容される。

赤毛のアンの舞台としても有名な場所で、多くの観光客が訪れている(^_^)

移民や留学生の多いバンクーバーとは違い、人口の95%以上が白人で、日本人などのアジア人を見かけることはほとんどない。

近くの農家でファームステイをしていた日本人に一度だけ会ったけれども、それがPEIで会った唯一のアジア人かもしれない!

僕はその魅力的な土地柄と、日本人のいない環境を求めて、PEIに行くことに決めた♪


Van→PEI

カナダはロシアに次いで、世界で2番目に面積の広い国だ。

西側のVan(バンクーバー)から、東側のPEI(プリンスエドワード島)までは、遠い道のりだった…

まず、飛行機でバンクーバーからトロントまで行って、そこで飛行機を乗り換えてPEIまで行く。

片道で7時間ぐらいの予定だった。同じ国内でも、これだけ時間がかかってしまう(^_^;)

しかし、旅はトラブルは付きもの!ただでさえ長い空の旅は、さらに順調には行かなかった…

バンクーバーからトロントまでは予定通り進んだ。ところが、トロントからPEIまでの飛行機で状況は変わった。


Tronto→PEI

トロントからPEIまでは、スムーズに進めば2時間ぐらいの予定だった。

機内アナウンスがあったのは、トロントを出発してから1時間が過ぎた頃だったと思う。

それは、毎回流れるアナウンスとは違う内容だった。

その頃の英語力は今よりも低く、音の悪い機内アナウンスは50%ぐらいしか理解できなかった(>_<)

でも、周りがざわざわしてきたことから、何かしらのトラブルがあったのだと察した。

何とかいくつかの言葉を聞き取り、現地が大雪で着陸できない可能性があるとわかった…

現地に着くまでは少し時間があったから、状況が改善するのを期待してそのまま進むことになった。

この時、人生で初めての海外に来てからたった4か月しか経っていなかった。正直、かなり不安だった…


Tronto→Tronto

現地に到着するまで残り約30分になった頃、再度アナウンスが流れた。

現地は着陸するには危険な状況なので、一度1つ手前の空港に着陸して様子をみます

そう言われ、少し様子を見ることになった。

空港の名前は覚えていないけれども、周りには何もないような田舎の空港だった。

そこで、30分から1時間ほど飛行機の中で待機した。

ようやく、アナウンスが流れた。

PEIへの着陸は危険だと判断したので、このままトロントまで戻ります。希望があれば、この空港で降りることも出来ますが、周りには何もないよな場所です。

ほとんど降りる人はいなかった。

僕は一瞬だけ迷ったけれども、何もない田舎の空港に一人で取り残されるのは不安過ぎたので、トロントに戻ることにした。

トロントを出発してから約6時間をかけて、僕はまたトロントに到着した。


八方ふさがり

僕はどうして良いかわからなかったけれども、悪天候のアナウンスが流れてから、頭をフル回転させ続けていた!

空港のサイン、アナウンス、周りの乗客の行動をよく観察して、自分の荷物はきちんと受け取ることが出来た。

そして、PEIの空港まで迎えに来てくれているであろう、ファームステイ先のホストファミリーに状況を伝えるメールを送った。

あとは、これからどうすれば良いかに集中できる!

トロントは人生初で、周辺のことは全く分からない
スマホはWi-Fiしか使えず、空港を出るのは危険
最も近くの知り合いは、飛行機で5時間のバンクーバー
飛行機は不慣れでこうした経験は初
何よりも全てが英語で、スムーズにいかない

とりあえず、その日は空港泊を覚悟した。

そう思いながら、空港を歩いているとサービスカウンターに大量の人が並んでいるのを発見した!

おそらく、同じ飛行機に乗っていた人だろうと思い、僕も並ぶことにした。


老夫婦

並んではみたものの、英語で上手くやり取り出来るか不安だった。

周りの状況が全くわからなかったから、少しでも情報収集をしようと思って、僕の一つ前に並んでいた老夫婦に話しかけた!

彼らもPEIに住んでいる人たちでPEIに行く所だったそう。僕は自分の状況を拙い英語で説明した。

彼らもどうすれば良いかわからないと言っていた。

「その状況に不安に思っている人は、自分以外にも大勢いる」と思うと少し安心した。

そして、僕が自分の英語に不安があると言うと、その老夫婦は空港のスタッフとの話を手伝ってくれた!

僕がカナダにいた一年を振り返ると、カナダの人は本当に優しい人が多かった^^


ラッキー

結果として、航空会社が次のPEI行きの航空券を無料で取ってくれた!

老夫婦は次の日、僕はさらに次の日の便になった。

驚いたのは、航空会社が次の便までのホテル代と、出発までの最低限の食事代として、ホテルのレストランの割引券をもらえた!

ホテルは空港の近くのホテルで、僕が自分で予約するようなホテルよりもずっと良い所だった。(笑)

そこに無料で宿泊が出来て、食事まで付いているなんて、「むしろラッキーだな」と思った(^_^)

そのことが決まった頃には夕方ぐらいになっていたから、その日はホテルでゆっくりすることにした。


一期一会

ホテルで夕食を取る為にレストランに行くと、空港でお世話になった老夫婦がいた。

そして、一緒にご飯を食べることになった^^

せっかくの素敵の出会いだったから、好きなものを食べ、好きなお酒を飲み、PEIのことや、日本のことを話した。

少し前までは、あんな素敵な時間を過ごせるとは思ってもみなかった!

そして、最終的には割引券で足りなかった分の食事代は全ておごって頂いた…

その老夫婦とは、PEIで会うことはなかったけれども、あういうのを「一期一会」というのだと思う。


旅の醍醐味

翌日、僕は一日中やることがなかったから、トロントの周辺を観光することにした(^_^)

あえて、街の中心部から少し離れた場所をいくつか周った。

バスに乗るだけでも間違えないか不安で、海外の知らない場所で一人で行動するのは、いつも冒険だった!

ちなみに、2日目は1日目とは違うホテルだった。

考えてみると、航空会社からの補助だけで、2つのホテルに泊まれて、それぞれの食事も楽しめた。

さらに、空いた時間で観光もできたのだから本当にラッキーだった♪

トロントの空港に一人で取り残された時は、どうなることかと思って心配だった…

でも、こういう思わぬ良いことがあるのが、旅の醍醐味だなと思う。


旅は続く

その翌日、僕はようやくPEIに辿り着くことが出来ました。

ここからは、順調に4か月が過ぎていき、とても良いファームステイ生活を送ることが出来ました…

となるのも良かったのですが、まだまだ波乱万丈の旅は続きます。(笑)

次回は、PEIでのファームステイについて書きます!

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