老人ホームを選ぶ


鍵を玄関ドアに差したまま外出したり、朝起きたと思って着替えて朝食を食べに出たら夜中だったり、トイレに間に合わなくなったり、何も考えずお金を使っていたら生活費がなくなってしまったり、という失敗が目立つようになってきた独身爺です。今73歳。この春には74です。60の頃自分の運転が荒くなってきたことに気がついて、車を手放しました。

今は日々の記憶に不安が出てきました。一応自立の健常者です。でもいつまでそういっていられるかわかりません。たまたまネットで伊豆高原ゆうゆうの里というのを見て体験見学に行きました。素晴らしいところです。ここに入りたいと思いました。しかし、家を売っても足りないことがわかりました。そこで地元府中市の中から探そうと、市役所に行きました。市役所では民間の業者を三社紹介してくれました。これからはそのうちの一社とコンタクトを取った時の話になります。

まず、府中市は生まれてから60年すごした地元です。一番東も一番南も一番北も一番西もわかります。だから生活するのに苦労はないと思います。でも、例えば魚の美味しい海辺のホームとか、温泉付きの山中のホームとか、そういう場所にも魅力があります。残りの数年から数十年を生活するのに、どういう観点で選べばいいのかわかりません。確かに地元は無難です。買い物もそこそこ便利です。もちろん好きな秋葉原近辺なら楽しいかもしれません。でも考えればお金がありません。家を売ったお金を生活費に回さねばなりません。何かで読んだのですが、90になって家をなくすとは思わなかったという女性の話です。養老院を第二の住みかとして快適な暮らしをしていたのだけれど、90まで生きるとは思わなくて貯金が底をついてしまったとのこと。たしかにそういうことはあり得ますよね。その方は公的な養老院に移ったそうです。私でも起こりえます。何と言っても、退社した当時の年金は 18万円でした。今は13万円です。年金て減るのですね。だから借りているワンルームマンションの家賃だけでなくなってしまいます。早くに家を売って収入を得ないと、生活費がなくなります。その生活費をなくす前に養老院に入っていないと、家賃が払えません。というわけでかなり必死の養老院選びに迫られています。だから昨日府中市の高齢者窓口に相談に行きました。

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