ウーバー戦記:いかにして台頭し席巻し社会から憎まれたか - 感想・引用
今回の記事は、Uber創業者トラビス・カラニックの手段を選ばない闘いの軌跡について書かれた本です。好戦的な性格で、会社を急成長させたトラビスでしたが、各都市やアップル・グーグルなど、様々な場所・相手とトラブルを起こしました。そして、最終的にVCの反旗によりトラビスはCEOの座を下ろされます。
この記事では、本の要約をするのではなく、輪読会を行うにあたり、私が読んだ感想や本からの学び、一部引用を紹介するものです。輪読会用のメモなので、一般的な要約記事のようにきちんと整理されているわけではないのでご了承ください。
感想
UberのFounding storyはある程度読んで知っていたけど、これは中身の濃さが違った。とても面白い。
ラリーペイジやベンチマーク、ティム・クックなど、シリコンバレーの大物が出てきて、本当に中心で戦っているんだなと。
トラヴィスの性格が本当によく出ている。
尊大で、倫理観がなく、女性蔑視、男性優位、体育会系など、本当に悪いところだけを集めたような人物。それでいて、人を惹きつける魅力があるというのは主人公。
考えさせられる点
プライバシーも法令遵守もコンプライアンスもない。
そりゃどこかで問題が起きる。
ノブレス・オブリージュ
大いなる力には大いなる責任。
『起業の天才』を思い出した。
あの本を読んでも思ったのだが、こういうやり方は長い目で見ると成功しない。
一方で、旧態依然としている業界と戦うにはこういう人物が必要。
カリスマ性のあるトップが会社を率いている場合、15年以上に渡って成長し続ける例はない。
トラヴィスは起業家ではあるけど、経営者ではないと思う。
3フェーズの経営者
起業家
?
経営者
トラヴィスは間違いなく、起業家タイプ。
攻め続けるというのは大事
Uberはそういう人たちが集まった集団なのだと思う。
自分はPublisher業界とは共存・共栄できればと思っているので、タクシー業界を潰すみたいな考え方はあまり好きではないけど。
会社の文化による。マッチョで体育会系の人が多い会社で、ガツガツやっていく場合は、そういう人を集めなければならない。
VCとの関係性には気を付ける
交渉力をこちらが持てるようにしないといけない。
ユーザー数とマネタイズは本当に大事。
無意味にお金を使わないというのも大事。
メディアは敵にしちゃいかん
PRの人と話していても言われたことだが、アメリカのメディアは世界一強い。
国によって力関係がある。アメリカは特にメディアの人、レポーター、ライターが強い国。
Glaspもメディアを扱っている事業だけに、ここは特に気をつけたいところだと思った。
プライバシーも気を付ける。
人の特徴がとても良く描写されていて、それが組み合わさることで、物語に複雑性と面白み、納得感を生み出していると思う。
App Storeの開放とスティーブ・ジョブズの勘違いの点が述べられていた。
App Storeの経済学的補完関係のことが書かれていた。
App Storeを開放し、アプリの数が増えれば、iPhoneの需要を押し上げる。
引用
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