見出し画像

異邦人 - 感想・引用

著者プロフィール: カミュ
アルジェリア生れ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学(リセ)の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書き活躍。またアマチュア劇団の活動に情熱を注ぐ。1942年『異邦人』が絶賛され、『ペスト』『カリギュラ』等で地位を固めるが、1951年『反抗的人間』を巡りサルトルと論争し、次第に孤立。以後、持病の肺病と闘いつつ、『転落』等を発表。1957年ノーベル文学賞受賞。1960年1月パリ近郊において交通事故で死亡。

異邦人(新潮文庫) Kindle版

今回の記事は、カミュの代表作の一つ。これがきっかけでノーベル文学賞を取ったと言われています。また、舞台はアルジェリア。主人公はムルソーという人物です。

この記事では、本の要約をするのではなく、輪読会を行うにあたり、私が読んだ感想や本からの学び、一部引用を紹介するものです。輪読会用のメモなので、一般的な記事のようにきちんと整理されているわけではないのでご了承ください。

感想

  • 最後に死刑で終わるというのは、よくあるパターンなのかなと思った。

    • 『赤と黒』も、自称優秀な青年が最後死刑で終わる。

  • 殺人をしても、どこか他人事というか、ちょっと主人公が何を考えているのかがわからなかった。

    • モヤモヤする作品。

    • 母が死んでから、人格が崩壊?過去に生きている感じ?

  • 死刑を告げられても、絶望する訳でもなく、神に助けを求める訳でもない。

    • それ以降、自分の心臓が止まることが信じられないとは言うものの、生に対する執着などがある訳でもない。

    • 何か大事なものが無くなっている感じがした。

  • 最後に自分が死刑になる時に、聴衆が憎悪を示すことが望みという、最後の文章が共感できなかった。

    • 歪んでいると感じた。

    • そこに自分の生を見つけようとすることがわからない。

  • 母が死んでから、悲しくないと嘘吹き、空虚なまま殺人まで起こす。

    • しかし、自分の時間は母が死んでいるところで止まっており、それ以降は何をしても空虚なまま進んでいく。

    • 殺人しても、裁判にかけられても、死刑を告げられても、どこかに自分じゃない自分がいて、目的もなく、訳もなく、時間が過ぎて行く。

  • 世の中の不条理を説いている。

    • キリスト教や実存主義、共産主義など、世の中の思想を全て否定している。

    • その人物こそ、異邦人である。

この記事で掲載した引用は、Glaspの機能を使ってエクスポートしています。Kindleのハイライトをエクスポートすることに興味がある方は、以下の記事をご覧ください。

また、この本のトップハイライトは以下のリンクよりご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?