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RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる - 感想・引用

著者プロフィール: デイビッド・エプスタイン
アメリカの科学ジャーナリスト。ネットメディアのプロパブリカ記者、元スポーツ・イラストレイテッド誌シニア・ライター。同誌でスポーツ科学、医学、オリンピック競技などの分野を担当し、調査報道で注目を集める。記事の受賞歴も多い。コロンビア大学大学院修士課程修了(環境科学、ジャーナリズム)

RANGE(レンジ)―知識の「幅」が最強の武器になる

今回の記事は、「超専門化」よりも、知識の「幅(レンジ)」のある人が成功するという趣旨の本です。現代世界では、例えばキャリアにおいてますます専門家、スペシャリストを求めているように見えますが、真に必要なのは、幅広く初めて様々なことを経験し、多様な視点を養いながら成長することだと主張されています。

この記事では、本の要約をするのではなく、輪読会を行うにあたり、私が読んだ感想や本からの学び、一部引用を紹介するものです。輪読会用のメモなので、一般的な記事のようにきちんと整理されているわけではないのでご了承ください。本の要約を読みたい場合は、以下の方が書かれている記事をご覧いただければと思います。

【要約・書評】『RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる』

感想

  • 人は様々な経験をすることによって、アプローチの方法が幅広くなり、成功する可能性が高くなる

    • 早期専門特化の話がよく出てくるけど、この本を読むと、実際は全然違うのだなと思う。

    • ポリマスを思い出す。

    • ノーベル賞受賞者も、芸術分野での趣味を持っている可能性が高い。

    • ただし、親切な環境と不親切な環境で変わってくる。チェスのような競技であれば、早期教育が良い。

    • ハリネズミ型かキツネ型


  • 大学の文系学部の話を思い出した。

    • また、前に輪読会で話した事があるが、今すぐ役に立たない本を読むのが大事。今後の人生で何か迷った時に、ふと思い出すような、頭に楔を打ち込むような本を読むべきという話を思い出した。

    • スゴ本はそういう本ばかりなので、やはり継続的に読んで行きたいなと。


  • スポーツ選手の話は前に読んだ記事を思い出した

    • たくさんのスポーツを経験させた方が、ピークの年齢が長く・キャリアの後期になるという研究


  • ポール・グレアムのアドバイスがよき。

    • 将来に関して何も具体的に決めないことです。そして、現在の選択肢だけを見て、その中から、今後、有望な選択肢につながりそうなものを選んでみてください。


  • 日本の話題が多く出てくる。

    • 相当勉強しているのだろう。

    • 任天堂の例など。ここは深ぼってみたい。


  • チャレンジャー号の例を見ていると、数値やデータだけに頼るというのが間違いというわかる。

    • 何かが違っているのであれば、そこには何かがある。

      • すぐにデータで出せるとは言わないけれど、調べてみる必要がある。


  • 学び続ける人は若い。

    • 最近、田中カ子さんという、日本の最長寿記録を持っている方のインタビューを読んだが、知的好奇心が高い、話・質問を良くするという話があって、その事も思い出した。


  • 任天堂のゲーム機

    • 技術的に優れているわけではない。

    • UXの方が大事。アイデアで乗り切るというのも大事。


  • 経験に基づく洞察とその結果との間に、全く関係がない。

    • 情報が多くなればなるほど、当たり前の洞察になっていく。


  • 仕事を辞める

    • つらい環境だから辞めるのか?、それとも、合わないから辞めるのか?見極めるのが大事。

引用

科学者やエンジニアの中で真のエキスパートと見なされている人たちを何年間も調査した研究によると、逆に自らの分野でクリエイティビティーを発揮できなかった人たちは、その狭い専門分野以外に芸術的な関心を持っていなかった。

ゴーディンは、「やめる勇気がなくて仕事にしがみついていると失敗する(注 31)」と言う。ただし、単に仕事が大変だからという理由でやめることは勧めていない。長い道を歩むうえで、困難に屈しないことは強みになる。しかし、やめるべき時がわかることは、戦略的に非常に大きな強みなので、何かを始めようとする時には、やめる時の条件を挙げておくべきだとゴーディンは言う。彼によると、ここで最も大切なのは、やめようと思う気持ちが、忍耐力が足りないためなのか、それとも、もっと自分に合うものを見つけたからなのかを感じ取ることだ。

具体的に言うと、人はさまざまな活動、グループ、状況、仕事を試して、よくよく考えて、自分の物語を変化させていく。そして、同じことを繰り返す。

しかし、私が提案したいのは、将来に関して何も具体的に決めないことです。そして、現在の選択肢だけを見て、その中から、今後、有望な選択肢につながりそうなものを選んでみてください。

永続的な知識を得るためには、ゆっくりと学習するのが最善だということだ。

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また、この本のトップハイライトは以下のリンクよりご覧ください。

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