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アイデア発想の始め方【初心者から経験者まで使える方法】

アイデア会議を行うので参加してください」と依頼されたらどうしますか?

「アイデアなんて考えることができるだろうか?」「みんなの前で、良いアイデアを出せるだろうか?」といった不安を感じてしまうかもしれませんね。

そんな方のために、アイデア発想始め方とその後の進め方をわかりやすく解説します。

この記事で学べること
初心者の方に向けた「アイデア発想の始め方
経験者の方に向けた「アイデアの向上させる方法」
簡単なことから始めて、徐々にステップアップする方法

アイデア発想のステップと取り組み方

初心者から経験者まで、それぞれの方のレベルに合わせて使えるように、次の3つのステップにわけています。

ステップ1:アイデア発想に慣れる
ステップ2:アイデアの量(数)を増やす
ステップ3:量から質につなげる

「ステップ1→ステップ2→ステップ3」と順に進めることで、「簡単なことから始めて、徐々にステップアップする」ことができます。

また冒頭の初心者経験者については、次のような意味で用いています。
・初心者:アイデア会議などで、アイデアを考えた経験がない
・経験者:アイデア会議などで、ある程度のアイデアを考えた経験がある

アイデア発想の経験の度合いに応じて、次のような取り組み方をすることができます。
初心者の方はステップ1から始める
経験者の方はステップ2から始める

(上記は目安です。経験者の方でも「ステップ1に目を通して」いただいても損はないと思います)

また、経験者の方に向けた「アイデアの質を向上させる方法」とは、「ステップ2→ステップ3」の一連のステップのことです。

ステップ3(量から質につなげる)だけでは、アイデアの質を向上させることは難しいといえます。「ステップ2→ステップ3」の順に進めることが必要となります。(その理由については、ステップ3で解説しています)

では、ステップ1から始めましょう。

ステップ1:アイデア発想に慣れる

まずは「習うより慣れよ」です。アイデア発想の理論を知ることも大切ですが、まずは「アイデアを考える(考え出す)」ことを体験することから始めると良いです。

1.最初は簡単なアイデアでOK

簡単なアイデアでOKです。まずは1つ考えてにしてみましょう。具体的には次のように形にします。

・アイデア会議などで複数人で考える場合:考えたアイデアを発表(発言)して他の人に伝える
・1人でアイデアを考える場合:アイデアを紙などに書く

他の人に伝えたり、書いたりすることで、考えたアイデアが形になります。そうすると「自分がアイデアを考えた」という体験ができます。

「誰でも思いつきそうなアイデア」でOKです。いきなり最初から、優れたアイデアを考え出すことは難しいです。
(優れたアイデアについては、ステップ3で解説します)

まずは「アイデアを考えた(考え出した)」体験をすることが大切です。そして、アイデアは1つだけではなく2つ以上考えることを目指しましょう。

2.繰り返しで慣れる

アイデアを複数(2つ以上)考えることを何度か行うと、少しずつ慣れてきます。
慣れてくると、アイデアが出やすくなります。
そしてアイデアが出ると楽しくなります。
楽しいと、続けることができます。

この「少しずつ慣れる→アイデアが出やすい→楽しい→続ける」という一連の流れを体験することで、本当の意味で「アイデア発想に慣れる」ことができたといえます。

ステップ2:アイデアの量(数)を増やす

この段階、つまりステップ1で「アイデア発想に慣れた」段階では、アイデアの質よりも量(数)を求めることが大切です。

1.まずアイデアの量(数)を増やす

最近は「量より質」と言われます。「量を増やす」ことから、「質を向上させる」ことにシフトする傾向が見られます。しかし、これはある程度「量が増えた」の話です。がまだ少ない段階で、向上させることは難しいといえます。

アイデア発想も同じです。アイデアの量(数)が少ない段階で、アイデアの質を向上させることは難しいでしょう。
そのためステップ2では、「アイデアの量(数)増やす」ことを考えます。

アイデアの量(数)を増やすために、次の2つのことを行えます。
(1)1回の場(アイデア会議など)で多くのアイデアを考える
(2) リフレッシュした後後日に、もう一度考える

ここでは、上記(1)の具体的な方法を解説します。
(上記(2)については、記事の最後に記載します)

2.連想を使う

1回の場(アイデア会議など)で多くのアイデアを考えるために、次の方法があります。
連想れんそう

連想とは「あるものから、それと関係あるものを思い浮かべる」ことです。

例えば、最初に考えた「アイデアA」がヒントになって、別の「アイデアB」を思いつくことがあります。

連想を使って「それがあるなら、これもある」という形で、次のようにしてアイデアを増やしていきます。
・最初は、簡単なアイデアA
・それをヒントに、別のアイデアB
・それをヒントに、さらにアイデアC

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連想を使う方法では、最初のアイデアは簡単なアイデア、誰でも思いつきそうなアイデアでOKです。そのようなアイデアをヒントにして、どんどん別のアイデアを考えていきます。その結果、アイデアの数を増やすことができます。

前のステップでは「誰でも思いつきそうなアイデア」から始めて、徐々にアイデア発想に慣れていきました。ステップ2でも、最初は「簡単なアイデア/誰でも思いつきそうなアイデア」からスタートします。

「簡単なもの/誰でもできそうなもの」からスタートして、アイデアの数を増やすことができる点が、連想を使った方法の特長です。

「アイデアの数(量)を増やす」ことができた後は、アイデアの向上させることにトライしてみましょう。

ステップ3:量から質につなげる

アイデアの向上させるために、次の方法があります。
・組み合わせ

1.組み合わせる方法

アイデアの組み合わせは、次のようにして行います。
・「アイデアA」に、の「アイデアC」を組み合わせることで、新しい「アイデアX」をつくる

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具体的にいうと、新しい「アイデアX」は次のようにしてつくることができます。
・「アイデアA」の長所と「アイデアC」の長所を組み合わせる(いいとこ取り)
・「アイデアA」の長所を「アイデアC」が強化するように組み合わせる
・「アイデアA」の短所を「アイデアC」が補うように組み合わせる

このようにして得られた「アイデアX」は「アイデアA」を強化したものとなります。そのためアイデアXは、アイデアAより「質が向上している」といえます。
・アイデアA < アイデアX

誰でも思いつきそうな平凡なアイデアでも、組み合わせを使って質を向上させることで、優れたアイデアにすることができます。

既存の製品やサービスを組み合わせて、新しい価値を生み出す商品をつくる」といった方法があります。このように組み合わせは強力な方法といえます。

2.組み合わせをうまく行うには

組み合わせをうまく行うためには、アイデアの増やしておく必要があります。

組み合わせは強力な方法ですが、組み合わせるためのベースになるアイデアが必要です。ベースになるアイデアの数が多いほど、組み合わせのバリエーション増やすことができます。

また、それぞれのアイデアの長所短所を分析することで、組み合わせを上手く行うことができます。そのためには、それぞれのアイデアを比べる必要があります。

複数のアイデアを並べて、それぞれを比較することで長所や短所が見えてきます。並べるためには、ある程度の数が必要となります。

組み合わせのバリエーションを増やしたり、それぞれのアイデアを比較して長所や短所を分析するためには、アイデアの増やしておく必要があります。

まとめ

アイデア発想のステップを次の3つに分けて解説しました。
・ステップ1:アイデア発想に慣れる
・ステップ2:アイデアの量(数)を増やす
・ステップ3:量から質につなげる

アイデア発想の経験の度合いに応じて、次のような取り組み方をすることができます。
・初心者の方はステップ1から始める
・経験者の方はステップ2から始める

経験者の方に向けた「アイデアの質を向上させる方法」とは、「ステップ2→ステップ3」の一連のステップのことでした。

ステップ3だけでは、アイデアの質を向上させることは難しく、「ステップ2→ステップ3」の順に進めることが必要です。

後で、もう一度考える

最後に「アイデアの数を増やす」ための2番目の方法
(2) リフレッシュした後日に、もう一度考える
について述べたいと思います。

上記(2)は「同じ課題やテーマに対して繰り返し考える」ということです。一度考えた課題やテーマを時間をおいてから考えると、新たな気づきが得られることがあります。

また、時間をおくことで、冷静になることができます。アイデアを考え出した時点では、そのアイデアを高く評価しがちです。時間をおくことで、客観的に見ることができます。

(時間をおいてから)繰り返し考えることで、新たな気づきが得られる、客観的に見ることができる、といったメリットが得られます。

「リフレッシュした後や後日に、もう一度考える」方法は、シンプルですが、効果的な方法といえます。

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